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59 ノルディカさんに説明する

深緑竜の鱗の存在、深緑竜実在の証明

さすがのノルディカ副騎士団長でも驚いています

なんとか手助けしてもらいたいジロさんです


59話 はじまります

「深緑竜のウロコ……とはな。」


さすがのノルディカさんもこれには驚きました


それを見てもらったところでジロさんは話し始めました


「事の発端は、私が深緑の森近くで盗賊に襲われたところをタイヨー君と精霊様に助けていただいた事からです。そのご縁で森から出たことがないタイヨー君に、人間の生活や常識を教えてやってほしいと精霊様から頼まれたのです。」


神さまは頷きました

ジロさんは続けます


「それで私たちは精霊様達のところで人間の食事や生活道具について、そのあと辺境の村でお金の仕組みや買い物を実際に行いながら教えて差し上げました。」


「ん?食事?」


ノルディカさんが気になったようです


「はい。精霊様は食事をしませんので人間の食事事情がわからないようでした。」


ジロさんの説明にノルディカさんはなるほどと頷きました

ジロさんは再び話しました


「そしてひと通り教えられる事は教えたところで、精霊様が教育のお礼として親交のある深緑竜様からもらったというこの深緑竜のウロコを私にくださったのです。」


ジロさんは深緑竜のウロコを入手した経緯を話しました

どうやらゲイルの事はひとまず伏せておくようです


「私は王都の自宅に帰ってきたのですが、正直なところ深緑竜のウロコなど私の手に余るものです。どうしようかと思案した挙句、商業組合に相談する事にしました。」


「どうやらその時の会話を聞かれたらしく、先ほどの黒服の男達は後を付けてきて、路地裏に逃げたところを囲まれてしまいました。」


かなり危ない状況だった事をノルディカさんは理解したようです


「そこを私を探しに来てくれたタイヨー君が撃退してくれたのです。しかし直後に抜刀した衛兵に囲まれてしまいましてタイヨー君と衛兵が睨み合っていたところに、ちょうどノルディカ副騎士団長様が現れたわけです。」


「それは災難だったなジロ殿。しかしそれでは深緑竜のウロコを持っている限り心穏やかではないな。どうするおつもりだ。」


ノルディカさんは心配してジロさんに聞きました


「そこでノルディカ副騎士団長様。ひとつお力を貸していただけませんか。深緑竜のウロコはとても貴重で高価なものですが、市場に出していいものではありません。できれば王に献上したいと思います。謁見の機会を設けていただけないでしょうか。」


ジロさんはすがるような表情でノルディカさんに頼みました

ノルディカさんも放おってはおけない事情と悟り了承してくれました


「よくわかった。それではこのまま王城に向かうとしよう。それでよいかな?ジロ殿。」


ジロさんは助かった……といった表情でノルディカさんにお礼を言うのでした


神さまはノルディカさんに聞きました


「事件も解決したようですし、後はウロコを献上するだけですね。と言うわけで僕はそろそろ帰ってもよろしいですか。」


「帰っていいわけがないだろう。王の前で事の成り行きを説明するのに必ずいてもらわなくてはならんからな。」


ノルディカさんの獲物を捕らえたような視線が怖いです


「わかりました……」


渋々了承する神さま


ジロさんの子供達がよろこんでいます


「わーー!お城の中に入るのなんて初めて!楽しみ!」


じつは神さまもちょっと楽しみだったのは内緒です

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