58 ジロさん、心強い味方を得る
よりにもよって衛兵に威圧をかけてしまった神さま
そこに現れたのはノルディカ副騎士団長
ノルディカさんは説明を求めます
58話 はじまります
路地裏で黒い服の男たちを動けなくすると、今度は鎧を着た人たちに剣を向けられました
最初は黒い服の男たちの仲間か……と思いましたがどうも様子が違います
威圧でとりあえず動けないようにしていますが……どうしましょう
神さまが悩んでいると、見知った顔が現れました
「君は……タイヨー君ではないか?何故ここにいる?」
良かったー!頼りになる人が来てくれました
「お久しぶりです、ノルディカ副騎士団長様。」
神さまとジロさんは、ノルディカさんにジロさんとの関係、ジロさんが襲われていたので助けた事を話し、衛兵さん達に『威圧』を向けてしまった事を誤りました
話の詳細を聞きたいというノルディカさんに従って、神さまとジロさんは用意してくれた大きな馬車に乗りました
ジロさんは家に戻って家族を連れていきたい事と、珍しいものを取りに行きたい事をノルディカさんに話しました
珍しいものって、やっぱりあれだろうなぁ
自宅に着くとジロさんは急いで2階に駆け上がりました
「フリッチ!無事か!」
ジロさんがフリッチさんの名前を呼びます
「あんたかい、おかえり。商業組合のほうはどうだった?」
フリッチさんのいつも通りの返事が帰ってきて、ジロさんは脱力してしまいました
「おとーさん大丈夫ー?」
子供達が心配して駆け寄ってきます
ジロさんは気を取り直して話します
「先ほど不審者に襲われてな、どうも商業組合で話していたのを聞かれたらしい。」
フリッチさんは驚きました
「え?ちょっと大丈夫だったのかい!?」
心配ごもっともです
「大丈夫だ。なんとタイヨー君が駆けつけてくれてな。それにノルディカ副騎士団長様も助力してくれた。」
説明したらもっと驚かれていました
「それで詳しい説明を求められたので、せっかくだからウロコも持っていこうと思う。お前達に危険が及ぶかもしれないから同行する事を許可してもらったので一緒に行くことになったよ。とにかく準備してくれ。」
そう言うとジロさんはウロコを取りに行きました
フリッチさんも火の始末をして子供達を連れて外に出ました
戸締まりをしたジロさんが来たところで全員馬車に乗り込みました
ノルディカさんが全員の乗車を確認すると、馬車を出すよう御者に指示しました
「奥方、突然の呼び出しになってすまない。」
ノルディカがまず謝罪しました
「頭を上げてください。副騎士団長様。ジロもこうして無事だったのだから。ところでいったい何があったのですか?」
フリッチさんが聞きました
「じつはその詳細をこれから聞こうと思っているのだ。なにしろ今回はタイヨー君が関わっているのでな。」
ノルディカさんの話にフリッチさんが驚きました
「副騎士団長様もタイヨー君をご存知でいらっしゃるのですか?」
「ああ。私はエルフなのでな。幼い頃から精霊様とは知り合いで信仰していると言っていいだろう。そのお方がタイヨー君のことを護衛で弟子だと言っていてな。」
ノルディカはそう言いました
「護衛?ああ、タイヨー君てば尋常じゃなく頑丈だものね。精霊様にいろいろ教えてもらっているしね。」
神さま、若干ライアとの関係について説明がテキトーだったので、所々ほころびが出てきてますが、まだ大丈夫そうです
ノルディカさんは安心させるように言いました
「お互いに精霊様とタイヨー君を知っている数少ない関係者と言っていいだろう。ここは私を信頼して話してほしい。ジロ殿。どういう経緯で今回の襲撃にあったのか、最初から話してはくれないか?」
ジロさんはノルディカさん、フリッチさん、そして神さまの顔をみてから話しました
「わかりました。ではまずはこれをみてください。これが先ほど話していた珍しい物です。」
そう言うとジロさんは5枚のウロコをノルディカさんに差し出しました
「これは……ドラゴンのウロコか。……いや、まて。この色とこの大きさ……まさか伝説と言われる森の支配者、深緑竜の物か!!」
ジルさんはノルディカさんに頷きました




