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53 ジャガイモを守れ!

以前、獣人の村で植えたジャガイモ

そのジャガイモに迫る危機!

神さまどうする!?


53話 はじまります

汗ばむ季節になってきました

季節の話です

神さまは汗をかきません


「そろそろジャガイモの収穫時期かな?」


神さまはソワソワしています


以前、春先に獣人の村で植えたジャガイモ

村長さんは収穫は初夏のころ、と言っていました

そろそろではないでしょうか?


「獣人の村に様子を見に行ってみませんか?」


神さまはゲイルとライアに相談します


「そうですな。たまには住民の様子も見ておきたいですし、行ってみましょうか。」


「当然私もお供いたしますわ。」


いつもの3人でライアの『木の扉』でサクッと行く……と思いきやモジモジしながらライアがリクエスト


「よろしければ今回はゲイル様の背中に乗っていきたいですわ。」


「そうですな。最近はライアの『木の扉』を多用してますし、今日は私が送りましょう。」


じつは神さまもゲイルに乗るのは大好きです


「「わーい!」」


神さまとライアはハイタッチで喜びました


村の住人に深緑竜が来たことがわかるように、村の上空を一周して村の近くに降り立ちました


3人で村の方に歩いていくと、住人たちが村の入り口で手を振っていました


「タイヨー様、ゲイル様、ライア様ようこそおいでくださいました!」

「タイヨー様こんにちは!」

「ゲイル様の飛ぶ姿かっこいいです!」

「ライア様素敵です!」

「ライア様美人です!」


ライアのファンは着実に増えているようです


向こうから村長さんが来ました


「タイヨー様、ゲイル様、ライア様ようこそいらっしゃいました。」


「村長さんお久しぶりです。ジャガイモの成長が楽しみで来てしまいました。」


そうでしたか……と言って村長さんは微笑みます


「ところで村長。上空から見たところ何やら畑の方が物々しかったようだが、何かあったのかな?」


上空から見て気が付いた事を、ゲイルは村長さんに確認します

すると村長さんは難しい顔をして言いました


「はい。実はジャガイモの収穫時期が近づいてきた事に魔獣達が気が付いたようでしてな。近づいてきた魔獣を追い払おうとしていたところでした。」


「えっ?畑は大丈夫?皆も怪我していない?」


神さまは慌てて聞きました

村長さんは顔を緩め話します


「我々の心配までしてくれてありがとうございます。今回は魔獣の数も多かったので厳しい戦いを予想していたのですが、ゲイル様が上空に現れた途端、我先にと森の中に逃げていきましたぞ。」


村長さんは嬉しそうです


しかし神さまは違いました


「ぬぬぬ……魔獣共め。僕が頑張って植えたジャガイモを狙うとは……この挑戦は受けなくてはなりませんね!」


そう言うと鼻息も荒く畑の方に向かいました

神さまは呼吸もしませんけどね


ズンズン進む神さまの後を、皆は顔を見合わせながら後をついていきました


神さまは畑を見回します

春先にはなかった緑の葉や茎が畑を覆い尽くしています


「せっかく実った作物です。横取りは許しません!『掘り起こし』」


すると畑の周囲どころか村を囲むように深い溝が掘られました


「続いて『土の壁』」


すると深い溝の内側に高さ5メートル程の頑強な壁が、これまた村を囲むように作られました


まるで城壁と堀のようです


神さまはどうだ!と言わんばかりに胸を張りました


「これで魔獣から守れるでしょう。」


村人全員呆気にとられてます

ゲイルとライアは、またか……と呟いて首を振ってます


神さまは村長さんに言いました


「僕の魔法で壁と堀を作りました。中規模の魔獣の突進程度なら耐えれるでしょう。これである程度魔獣からジャガイモを守れます。」


神さまはジャガイモの事しかみえてませんが、村全体が魔獣被害から守られる事になりました


「タイヨー様ありがとうございます!」


村長さんは大喜びです


「ではさっそくジャガイモを掘りましょう!」


「「おーー!」」


神さまの掛け声に村人達は元気よく応えました


村長さんが恐縮そうに言いました


「盛り上がっているところ申し訳ないのですが、まだ掘り起こすには早いようで。」



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