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51 はじめてのおつかい

人間の生活を知るのなら、まずはお金について

馬を売ってお金を得た神さま

今度はお金を使ってみよう


51話 はじまります

馬を売って対価を得る

このやり取りの意味は解りました


一行は宿屋に向かいました

今晩の部屋を取るためです


ジロさんは、ためらいなくドアを開け、中に入ります


「いらっしゃいませ。」


カウンターにいる男性が声を掛けてきます

ジロさんは気軽に話しかけました


「こんにちは。部屋をお願いしたいんだけど空いてるかな?大人子供合わせて7人だけど。」


「4人部屋が2部屋でよろしければご案内できます。朝食付きで合計2万4千エランです。」


「ではそれで頼むよ。はい料金。」


「ありがとうございます。こちらが鍵になります。」


神さまは2人のやり取りを聞いていました

ジロさんは、部屋に向かいながら神さまに聞きます


「今の宿屋のマスターとの話で気になったことはあるかな?」


「2つの部屋を1晩借りるのに2万4千エランというところを教えてください。」


神さまがそう答えると、ジロさんは満足そうに言いました


「そうだね。それは2つの部屋の価値が2万4千エランということだよ。エランというのは、お金の単位といって数え方かな。で2万4千エランというのはこんだけだよ。」


そういうと、銀色の金属の丸いものを6枚出しました

やや大きめの銀色が2枚と小さい銀色が4枚です


「ここで4人部屋をひとつだけ借りるときは、この半分のコインが必要になるよ。あ、この丸いやつをコインって言うんだよ。」


続けてジロさんは話します


「じゃあ荷物を置いたら、お店を見ながら夕ご飯を食べに行こうか。」


「はい!」


夕方の村は、なかなか賑やかです

食事処、酒場、雑貨屋、衣料品店、薬屋、金物屋…いろいろなお店が並んでいます


「どこか見てみたいお店とかあるかい?」


ジロさんは聞いてきますが、神さまにはどこに何があるのかさっぱり解りません


「えーと、お店を見るのも初めてなのでどこに何があるのやら……」


ジロさんはちょっと考えたあと、ひとつの店を選びました


「ではあそこの青果店に行ってみましょうか。」


そのお店には野菜と果物が売っていました


「ではタイヨー君。あのリンゴを3つ買ってみてください。」


「はい。やってみます。」


神さま、はじめてのおつかいです


「こんにちは。」


「お、可愛らしいお兄さんいらっしゃい。何にするかい?」


神さまは、ひと通り見たところで決めました


「このリンゴを3つください。」


「はいよ!」


お店のおじさんはリンゴを袋に入れながら言いました


「リンゴ3つで300エランだよ。」


神さまは小さな銀貨を1枚渡しました


「1000エランいただいたので、お釣りは700エランね。まいどありがと!」


そう言うとお店のおじさんは、袋に入ったリンゴと、大きな銅貨を7枚渡してきました


「ありがと!」


お店のおじさんにお礼を言ったあと、神さまはジロさんに言いました


「無事に買うことができました!」


ジロさんは嬉しそうに言いました


「これがお店で物を買うと言うことです。」


「ありがとう。とても勉強になりました。」


神さまは感謝します


ジロさん達と過ごした期間、神さまは人間社会の常識をいろいろと教えてもらいました

これらの事は、今後世界を観察していくなかで必ず約に立つ知識だと確信しました


ジロさんには何かお礼がしたいな

神さまは考えました


そのあとはジロさんがよく行くというお店で、ジロさんの家族と一緒に神さまも夕食をとりました


食事がちゃんと美味しいとわかります

これもジロさん達のおかげです


神さまは楽しい食事の時間を過ごしました


ちなみに食事をしないゲイルとライアは、神さま達が食事をしている間2人でお店をみて回ったそうです


部屋に戻ったライアの顔はとても幸せそうでした




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