表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/80

37 それでは植えてみよう

世界のバランスについて教えてもらった神さま

いよいよ種蒔きです

その最中、神さまは自身の身体について考えることに……


37話 はじまります

まずは種芋を植える前にライアに植え方を教えてもらいます


神さまも素人ですが獣人たちもそれほど詳しいわけではありません

手探りで始めるよりも詳しい人に教えてもらう方がいいでしょう


何しろライアも喜んで教えていますし


村人たちと種芋を植えていきます


青空の下、みんなで働きます

神さまも働きます


村人たちはいい笑顔で汗をかきながら働きます

神さまの身体はどこから見ても人間ですが、残念ながら人間そっくりの人形なので汗はかきません


そんな神さまを見て村人たちは言いました


「さすがはタイヨー様だ。こんだけ動いても汗ひとつかかず涼しい顔してるよ。」


それに対して神さまは笑ってごまかすしかありません


作業は結構な人数で行ったので案外と早く終わりました


「それでは『救いの雨』を……」


と神さまがつぶやいたら、すかさずライアに


「ダメったらダメですからね。」


と言われました


「タイヨー様。この世界を観察するなら自然の状態を見なければ意味がないですのよ。」


「えーだってライアだって魔法使ったじゃん。」


神さまが口をとがらして言うとライアは言いました


「精霊のドライアドとはそういう存在だと、すでに皆に十分認知されているので良いのです。」


「むう……」


神さまは言い返せなくなりました


「タイヨー様。お手伝いしていただきありがとうございました。」


村長さんにお礼を言われました


「いえいえ。僕の方こそ貴重な体験ができてよかったです。また見に来てもいいですか?」


「収穫は初夏のころですかね。その頃に来ていただければ収穫と、収穫したジャガイモによる収穫祭ができますね。ぜひ来ていただきたいです。」


村長さんに収穫を誘われました


「それは楽しみです。ぜひ伺いますね。」


楽しみがまた増えました




神さま達は拠点に戻ってきました

神さまは今日の出来事を思い出していました


「今日はとてもいい経験ができました。」


と言いながらもちょっと思案顔


「どうなさいましたか?タイヨー様。」


そういうゲイルに神さまは今日の出来事を思い返しました


「僕の身体は汗が出ないんだよね。」


ゲイルもその話を思い出しました


「農作業中にそのような話もございましたな。たしかタイヨー様は自然現象についてはいろいろ操作できたかと。雨とか霧とかを使ってみるのはどうでしょう?」


「うんそれなんだけどね……まあ試しにやってみるよ。『霧』」


神さまが呟くと、神さまだけが真っ白い霧に覆われて姿が見えなくなりました

神さまを包み込んだ綿あめ……といった感じでしょうか


「これは……なんとも妙な現象になってしまいましたな。」


「でしょ?これは違うよねえ。」


「では雨はいかがですかな?」


「どうかな?ちょっとやってみるよ。『雨』」


神さまの頭上から、まさに読んで字のごとく雨が降っています

もう本当に神さまの部分だけ集中豪雨です


「タイヨー様!何をやっているんですか!」


部屋に入ってきたライアに怒られました


「ごめんね。ライア。」


「もう、しょうがないですわね。」


怒りながらも掃除をしてくれるライアはとても優しいのです


「なんというか……タイヨー様の力は威力が大きいので、このような細かい操作には向かないようですな。」


ゲイルはそう言いながら首を左右に振ります


ライアが床を拭きながら昼間の会話を思い出していました


「種芋を植えているときに村人が、汗ひとつかかずに涼しい顔……ってことで納得していたではありませんか。この際割り切ってそれで押し通してしまってはいかがです?どんな状況でも表情を変えず涼しい顔のクールビューティーってのはいかがでしょう?」


「ライアよ。タイヨー様に表情を変えず……ってのは少々難しくはないかな?」


ゲイルが難しい顔になってしまいました


「うん。僕も表情も変えずってのは無理だと思う……いや絶対無理。それなら氷の微笑なんてのはどう?」


ゲイルとライアはうつむきながら笑いをかみ殺しています


神さまちょっと怒りました


「ちょっと酷くないかな!?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ