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34 ノルディカ 報告する

神さまの実力を知ったノルディカ

精霊様の話を了承し王都へ帰還します

森の状況を報告しなくてはなりません


34話 はじまります

しばらく実家で両親に甘えたノルディカは、気持ちをスパッと切り替えて王都に向かいました


王城に着いたノルディカはさっそくスミス王に謁見を申し出ました


「宰相、ちゃんと付いてきてくれるのだろうな!?」


王は宰相に念押ししました


「大丈夫です。私もちゃんと後ろに控えていますから……10メートル程離れて。」


「頼むから近くにいてくれ。あの猛獣のような眼光は私1人では受け止めきれん!!」


王と宰相は言い争いながら謁見の間に向かいました


「よくぞ戻った。ノルディカ副騎士団長。」


王は頑張って言いました


「ノルディカ、只今帰還しました。」


王と宰相は驚きました

猛獣の眼光が「獣」くらいに和らいでいたのですから


心に若干の余裕が出来たスミス王はノルディカに調査の報告を求めました


「……なるほど。エルフの村の危機を救うために森の管理者と呼ばれるドライアド殿が力を貸してくれたと。」


「その通りです。」


「……そのドライアド殿の生命力を与える力が魔獣にも及んで魔獣も強化されてしまったと。」


「その通りです。」


「………。」


「………。」


「ドライアド殿の力はそれ程に強力だと?」


「私の報告が信用出来ないと?」


ノルディカが猛獣になりました


「ヒィィ、い、いや、もちろん信じてるぞ。きっとその通りだ。魔獣が大きくなったことで辺境の村もエルフの村も食糧事情が向上したのなら問題無し……だな?宰相よ。」


「こっちに振るな……いえ何でもありません。その通りですね。この件は無事に解決ということで。」


「うむ、ご苦労であった、ノルディカよ。」


「ありがとうございます。ではこれで失礼いたします。」


ノルディカは退室しました


「宰相よ……やっぱり怖いな……」


「同感でございます。」


スミス王と宰相は大きな仕事を終えてホッとしました




神さまとライアは拠点に戻ってきました


帰ってきて早々、神さまはライアに世界樹の薬を厳重に片付けるように言われてしまいました


「早く物置に片付けてくださいまし。」


神さまが初めて作った家が、なんだか酷い言われようです


「わかったよ〜ライア。」


神さまの家……今は物置に、神さまは世界樹の薬を持って向かいました


騒ぎを聞き付けたゲイルがやってきました


「いったい何の騒ぎでしょうか?」


「良い薬が出来たのに、ライアがお蔵入りって言うんだよ。今や蔵ではなく物置になっちゃった元僕の家に。」


悲しそうに神さまは言います

その背中はションボリしてます


「ライアよ。せっかく良い薬が出来たのならエルフや獣人の村に分けてあげたらどうだ?」


神さまが可哀想に見えたゲイルは優しく言いました

ゲイルの事が大好きなライアの心は大きく揺れ動きます


「ゲイル様がそう仰るのならそれも良いですわね〜許して差し上げましょうか〜」


「ところでタイヨー様。それはどんな薬ですかな?」


ゲイルの質問に神さまはニコニコ応えます


「うん。なんと死者も生き返る世界樹の薬だよ。」


「………早く片付けてくるように。そして厳重に戸締まりをお願いします。」


やっぱりゲイルも許してくれませんでした




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