25 エルフの村人は体調不良
獣人の村で畑の仕事を教えてもらう約束をした神さま
拠点に返った神さまはライアに誘われます
エルフの村に行ってみませんか?
25話 はじまります
世界樹の影響は獣人の村にも及んでいることがわかりました
獣人と魔獣のどちらにも生命力を与えているようですが、今は獣人達の生活に良い方向に作用しているようです
「畑についてはもっといろいろ勉強したいですね。」
神さまが獣人の生活を思い返しているところにライアが話しかけてきました
「獣人の村の様子はいかがでしたか?」
「初めてみる人族の生活はとても興味深かったよ。」
「それはとても良かったです。では今日は私と一緒にエルフの村に行ってみませんか?」
「そうだね。世界樹の影響についても確認しておきたいし、ライアさえよければぜひ連れて行ってよ。」
「わかりましたわ。」
そう言うとライアは世界樹の部屋の壁を触れました
「ここから行きましょうか。『木の扉』」
ライアがそう呟くと壁に扉が出来上がりました
突然部屋の壁にできた扉を見て、神さまは不思議そうにライアに尋ねました
「この扉はいったい何なの?」
「木の精霊である私は森の全ての木々と繋がることができます。主さまとゲイルさまが使われる『瞬間移動』に似た力ですが、木のあるところにならどこにでも移動が可能です。それが主さまから得た力によって更に向上しまして、扉を作ることで私以外の者まで複数人で一緒に移動できるようになりました。」
ライアは自慢気に話してくれました
神さまは驚きました
「ライアは凄い力を持っているんだね。では早速扉を使って行ってみようか。」
ライアと神さまは扉をくぐりました
するとそこは森の中
エルフの森の近くの木にできた扉でした
そして2人が扉を出ると、その扉は何もなかったかのように消えてしまいました
「これは『瞬間移動』より楽しいかも。」
「喜んでもらえて光栄ですわ。」
喜ぶ神さまをみてライアも嬉しそうです
「では早速エルフの村に向かいましょう。」
歩き出したライアの後ろを神さまはテクテクついていきました
到着したエルフの村は木に住居を作っており神さまの家と少し似てます
違いは神さまの家は太い木の中をくり抜いたようにして部屋が作られているのですが、エルフの家は木の枝の上に家が建てられています
いわゆるツリーハウスのような作りです
「とても素敵な住居です。」
神さまはキョロキョロ眺めています
しかしライアは村の異変に気が付きました
「おかしいわね。人々の声がしない。」
人の気配はします
しかしとても静かです
「とにかく村長の家に向かいましょう。」
そう言うライアの後についていき2人は村長さんの家に行きました
村長さんの家に着くとライアは構わず中に入っていきます
すると村長さんを含め家族皆が寝込んでいるではないですか
「村長。どうした。何があったのだ?」
寝込む村長さんにライアは尋ねました
「人間がどうしてここに?……いや、姿は人間のようですが貴方様は精霊様ですね。この様な姿で誠に申し訳ありません。」
そう言って起き上がろうとする村長さんをライアは押し留め、現状について聞くのでした
「じつは先日、突然森の生命力が満ちてきまして……それはよかったのですが、同時に森の湖に何やら異変が起きていたようでして。気付かずに湖から引いている水を飲用していた結果、村人達が次々と倒れていってしまったのです。」
これは……どうやら良くないことが起きてるようです




