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23 獣人の村で大騒ぎ

ゲイルに獣人について聞いた神さま

獣人の村に連れて行ってもらうことになりました

そこでは騒ぎが起きているようで……


23話 はじまります

大樹の森から南に向かった先、小型から中型規模の魔獣が生息する場所に獣人の村がありました


獣人の村は木を切り倒して開拓し、その木を使って家を建てていました


多くの獣人がここに集まって生活しているらしく、村の面積も中々広くて、200件程の家屋があるでしょうか


村は柵で囲われており、その入り口からやや離れた場所に神さまが乗るドラゴンは降り立ちました


ゲイルは人間の姿になり、2人で村の方に向かって歩き始めました


村に近づくと何やら村は大慌て


そして大きな体躯の獣人が数十名、牙と爪でこちらを威嚇しながら怒鳴ってきました


「人間がこの村に何の用だ!!」

「用が無いなら帰れ!!」

「こっちはドラゴンの飛来をみて忙しいんだ!!」


どうやら原因は神さま達のようです


ゲイルが前に出て聞きました


「我は深緑竜だか村長はいるかな?」


その一言で獣人達全員が固まりました


固まった獣人達をかき分けて、奥からひとりの年老いた、ドラゴンのような手足と尻尾、頭部には立派な角を生やした獣人が出てきました


「この強大な魔力は間違いなく深緑竜さま。ようこそいらっしゃいました。ところで何故人間の姿をしておいでですか?そしてもうひとりのお方はどちらさまですかな?」


村長さんは鋭い眼光で神さまを見てます


「村長か。久しいな。こちらは我が今仕えているお方であるタイヨー様だ。タイヨー様がこちらの村を見学してみたいと仰ってな。少し邪魔してよろしいかな。」


村長さんは少し思案したあとで答えました


「深緑竜さまがどなたかに仕えているとは知りませんでした。ですが我らが守り神である深緑竜さまが人間に仕えている事はにわかには信じられません。我らは獣人、力こそ全てと考えております。どうかそちらの人間の方の実力を見せてもらえませんか。」


「なるほど。村長の意見ももっともだ。タイヨー様、少し実力を見せて上げてもらえませんか。」


「え?いいの?」


ゲイルはそんな事を言ってるけどいいのかな?

でも何かしないと納得しないだろうし……


「じゃあ村に被害がなく、怪我人もでないだろう方法で。『威圧』」


そう呟いた途端、空は真っ暗になり、神さまからは、この世界の破滅を思わせる恐怖が強烈な重圧と共に獣人達に襲いかかりました


「うわぁーーー!」

「た、たすけてくれーーー!」

「もう終わりだーーー!」


強靭な獣人達が恐怖のあまり泣き叫び、それ以外は倒れ、気を失うものも多数の大惨事


うずくまり、蒼白の顔で冷汗をダラダラ流しながら村長さんは神さまに懇願しました


「わかりました!理解しました!どうかお止めください!」


「わかりました。この辺りで終わりにしましょう。」


そう言って神さまは力の発動を止めました


「我が主の力の片鱗が理解できたかな?」


ゲイルが村長さんに尋ねると、村長さんは大変失礼しましたと頭を深々と下げたのでした


「では、まずはこの惨状を回復しますね。『救いの雨』」


神さまがそう呟くと、明るく晴れ渡った空から金色の光が小雨のように獣人の村に振り注ぎました


獣人達からは恐怖の表情は消え、金色の光を浴びながら天に向かって手を組み感謝の祈りをし始めました


村長は驚きの表情でゲイルに聞きました


「深緑竜さま、こちらのお方はいったい……。」


「我が主であるタイヨー様だ。我が仕える以上、普通の人間では無いが、詮索はしないほうがよかろう。」


「わかりました。タイヨー様、ようこそいらっしゃいました。大したおもてなしも出来ず申し訳ありませんが、ごゆっくりしていってください。」


「村長さん、ありがとうございます。」


こうして神さまは獣人の村に入りました

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