21 世界樹と新たな神の使徒
神さまの実力を目の当たりにして驚くドライアド
しかしなんとものんきな神さま
彼女が作ってくれた家に感激した神さまは?
21話 はじまります
神さまの拠点には巨木の家ができました
世界樹になってしまいましたが……
「ドライアド、ありがとう。とても素晴らしい家を作ってくれて。」
「い、いえ、とんでもありませんわ。それよりも祝福の威力に驚いてしまいました。」
ドライアドがそう言うと、ゲイルが家について話し始めました
「主さまには驚かされてばかりですが、祝福の威力には本当に驚かされましたぞ。主さまはお気づきになっていないかもしれませんが、今やこの家はただの家などではなく世界樹になってしまわれましたぞ。」
神さまはゲイルに聞きました
「はて?世界樹とは?」
「私も目にするのは初めてですな。太古から生きてる長命の種族でも目にしたものは僅かではないかと。人族の間ではそれこそ神話として語られ、創作物とも思われてる始まりの木の事でして、全ての生命はそこから生まれたとも言われてます。」
始まりの木……懐かしいです
「世界を支えてるとも語られますが、このみなぎる生命力、この大樹を中心に森全体にも、そこに住む生物にも、また森の外側辺りまで及ぶ力、まさしく世界樹になったかと思われます。ただこれだけの大樹と生命力、このままでは多くの人族が訪れるかもしれません。争いの火種になる可能性も。」
神さまは驚きました
「えっそんな危険なものにしちゃったの?どうする?僕なら簡単に消滅させることもできるけど。」
神さまは焦ってそう言うと、ゲイルとドライアドは首をブンブンと振って言いました。
「「もったいないから、やめてください!!」」
「それでは私にお任せください。『幻惑・幻影・迷いの森』」
ドライアドはそう言うと、世界樹を中心に半径5キロ程の木々がユサユサ揺れ始めました。
「これで簡単にはこの場所にたどり着けませんわ。周辺の木々が時々姿を変え移動をし、近くに来るまでは世界樹も見えないように結界魔法をかけましたので。私達3名のみが迷わずたどり着けるようになってます。」
「それは凄い魔法だね!でもドライアドの魔力は大丈夫なの?」
神さまはドライアドが心配になりました
「心配ご無用ですわ。私は木の精霊であり森の管理者。私の魔力は森の魔力であり、森の魔力は私の魔力。世界樹のおかげで私の魔力はもはや無限です。」
ドライアドはドヤ顔だが、確かにドライアドの肌も髪も以前より輝きを増し美しくなってるようです
これは確かに世界樹の恩恵でしょう
「ドライアドの能力には驚いたよ。こうして新たに仲間になってくれたんだし、種族名ではなく名前で呼んでも良いかな?ところで名前はあるの?」
「い、いえ、ありませんが……」
「それでは僕が付けていいかな。ドライアドだから……うん、君の名は『ライア』なんてどうかな?」
うっすらと金色の光に包まれたドライアドは目に涙が溢れるとボロボロ泣き出してしまいました
「ありがとうございます……『ライア』の名前、ありがたく拝命いたします。」
ドライアドの脳裏にハッキリわかりました
『名前・ライア 種族・ドライアド 称号・神の使徒』
ゲイルはライアの様子を微笑ましげに眺めながら、神さまに聞きました
「私達に名前をくださり、更に配下にしていただき誠にありがとうございます。ところで私達は主さまを何とお呼びすれば良いのですか?」
神さまは少し考えてから言いました
「僕かい?僕はタイヨーだよ。」
「「我らが主、タイヨー様。これからもあなた様のお力になるよう精進いたします。」」




