19 仲良くしましょう
美しい女性ドライアドの攻撃を受けた神さま
彼女は敵?ゲイルとは知り合いのようですが
神さまも仲良くなれるでしょうか?
19話 はじまります
強力な魔獣の住む森の奥
鋭い眼光の執事と、彼にベッタリ身を寄せている緑色の髪と瞳の女性
そして苦笑いの少年
「えっと、ゲイルとドライアドさんはお知り合いなのですか?」
「そうよ。私と深緑竜さまは相思相愛の……」
「あーあー……ドライアド殿とは以前からの知り合いでして。時々話す事はあります。」
「そんな!こんなにも慕っておりますのに!それに時々って……深緑竜さまこそ最近この辺りでお姿を見ることが少なくなっているのですが?」
「あーあー……それはだな、主のもとに出向いてるというか、なんというか。」
ちょっと面白いです
ドライアドがこちらに強気な語気で聞いてきます
「少年、まさかおぬしのところに行っているが為に、私が深緑竜さまに会えなくなってると?それにおぬしが先程から呼んでるゲイルと言う名は、まさか深緑竜さまのことか?」
おぉ、とても怖い
「あ、あらためまして。ゲイルとは最近知り合いまして、仲良くしてもらってます。」
「こちらは我が主。我にゲイルという素晴らしい名前を授けてくれた方だ。」
更にドライアドさんの目が厳しくなった気がします
「おぬしごときが深緑竜さまに名付けだと?!」
そう言うと、どこからか無数の枝が伸びてきて身体を縛り上げたかと思うと、それは幾重にも重なり、やがて大きな球状になりました
「やれやれ。打ち解けることができるかなぁ。『絶対零度』」
そう呟くと一瞬で木の球体は氷の塊となり、次の瞬間それは粉々に砕け、舞い散りました
キラキラ輝きながら舞い散る氷の欠片の中心には金色の光に包まれた少年の姿が
ドライアドは驚愕の表情で呟きました
「おぬし……いえ。貴方様はいったい何者ですか。」
深緑竜ゲイルはドライアドに言いました
「あのお方は、この森の支配者たる我が挑むも、まったく太刀打ちできなかったどころか圧倒した存在で、今は我の主である。」
それを聞いてドライアドはますます驚きました
神さまは、あまりの驚きに膝も腰もガクガクしているドライアドの前に降り立ち、ニコニコしながら言いました
「ドライアドさん。よかったら僕も貴方と仲良くなりたいです。」
そう言いながら神さまは右手を差し出しました
驚愕に顔を強張らせながらも、その手を握り返しながらドライアドは言いました
「わかりましたわ。深緑竜ゲイルさまの認める主さまならば、私にとっても大事な主さま。このドライアド、主さまに従うことを誓いますわ。」
「いやいや大袈裟だって。でもありがとう。これからよろしくね。」
神さまはニコニコ笑顔で喜びました
その笑顔にドライアドも表情を緩ませました
こうして仲間がまたひとり増えたのでした




