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17 植物の生態を知ろう

ゲイルという頼りになる仲間を得た神さま

ゲイルはとても森に詳しいです

どうやら2人で観察に向かうようです


17話 はじまります

ゲイルに森のことをいろいろ教えてもらいました


森は中心部に行くほど魔力に満ちており、強力な魔獣が生息しているそうです


そこから外に向かうにつれ魔力の濃度が薄まり、魔獣も弱くなっていきます


中心部の方が面積は狭く、外周の方が面積は広く、よって強力な魔獣ほど数は少なく、弱い魔獣は数多くいます


さらに魔力の濃度が薄い森の縁は魔獣ではなく動物達が主に生息しています


「というと、この拠点のある場所は、強い魔獣と弱い魔獣が生息する、ちょうど中間程になるのかな。」


「その通りでございます。また、動物だけではなく、植物にも同じことが言えます。」


なんでも森の中心部には、たくさんある枝をムチのようにしなやかに動かし、魔獣を捕食する植物もいるとか


ちょっと見てみたいですね


「では見に行ってみましょうか?」


そう言うとゲイルはドラゴンの姿になり、神さまを背に乗せ飛び上がりました


大きなドラゴンに乗って空の旅

とても楽しいです


しばらく飛び続けると、やがて森の木々は徐々に大きく、魔力も濃くなってきました


中心部に近づくとそれは更に大きく、地面に着陸してみれば、そこは薄暗い不気味な世界でした


着陸後、執事姿になったゲイルと共に、深い森を探検しました


「本当に深い森だよね。昼間なのにかなり暗いよ。」


「はい。視界の悪さ、そして魔力が濃いために道に迷いやすく、遭難した者達は力尽き倒れ、この辺りで死んでしまった者は魔物の木の養分となります。」


ゲイルの説明を受けながら歩いていると、不意に茂みの中から、枝がムチのようにしなりながら向かってきました


「危ないですね。『風の刃』」


ゲイルはそう呟くと、無数に飛んでいった風の刃が枝をバラバラに切り裂きました


それを感心しながらみていると、神さまの後ろからも枝が伸びてきました


神さまは避けるでもなく、そのまま立っていると、ムチのような木の枝は神さまを縛りあげ、ギリギリと締め付けてきました


「主さま!今お助けします!」


「あ〜いやいや、このままでいいよ。この木の攻撃も知りたいしね。しかしなかなか強力な締め付けだね〜そこそこ大きな魔獣でも背骨や首の骨が折れちゃうんじゃないかな?」


呑気にそう言う神さまの身体は、この程度の力ではどうにもなりません


全力で締め上げてもまったく効果のない神さまに、枝での攻撃を諦めた木の魔物は、枝を動かして木の幹の前に神さまを持ってきました


そこにあったのは木の魔物の本体


太い幹に、まるで口のように大きく開いた穴があり、その中にはドロドロした液体と、ほとんど溶けて骨すらも溶けかけている鹿のような魔獣の亡骸がありました


「ほー。こうやって溶かして、まるで食べるように栄養にするんですね。なるほど植物のような動物のような不思議な生態です。でも僕はドロドロの液体に浸かりたくないので。『風の刃』」


神さまも風の刃をたくさん発生させ、木の魔物を細かくバラバラに刻んでしまいました


「さすがは主さまです。」


ゲイルも先の木の魔物を倒してきたようです


その時、森の空気が一瞬にして変わりました


敵意に満ちた気配

音の消えた森


その静寂を破る怒りに満ちた女性の声がしました


「お前たちは何者だ。」


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