13 森の最深部では……
巨大なワイバーンを容易く倒した神さま
一方、森の最深部ではその成り行きを感知していた者がいました
はたして何者でしょうか?
13話 はじまります
……少し前……森の最深部で……
神さまの住み始めた場所からは、遠く離れた森の最深部
魔力がとても濃いその場所には、この森の頂点の存在である濃い緑色をしたドラゴンが住んでいました
全長が30メートルを超える巨大なドラゴンは深緑竜と呼ばれ、強力な風魔法と土魔法、重力魔法を操り、内包する強力な魔力の影響で強い生命力を持ち、太古の昔からこの森の頂点に君臨しています
深緑竜は森の外には干渉しません
というより、魔力の濃いこの場所をとても気に入っており、好き好んで魔力の薄い森の外に出ようと思わないからです
しかし、外部からこの森に敵意を見せるものには容赦しません
軍隊であろうと国であろうと容赦しません
過去には森を焼き払い領土を広げようとした国もありましたが、怒り狂った深緑竜によって、滅ぼされてしまいました
それ以来、深緑竜は恐怖の象徴として、人間側も森には不干渉と伝説や物語で昔から伝えられています
さて、その深緑竜、最近同族や強者である上位種族にも、一方的に攻撃を仕掛け暴れてる強力なワイバーンがいることを聞いていました
「そろそろ躾けてやらねばなるまいか。」
億劫そうに考えていました
そう思っていた矢先、そのワイバーンが森の中心部から外に向かって飛んでいく気配を感じたのです
「よもや森の外にまで攻撃を仕掛ける気ではあるまいな!?」
面倒くさそうに立ち上がると、深緑竜はワイバーンのあとを追いかけるように飛び立ったのです
しばらく気配を追いかけていると、ワイバーンの気配が、森の中にある何か開けたところで停止したことに気が付きました
そしてその後に続く攻撃の気配
その後、獲物を捕食してるのか、気配が静まったあと、今度は先程よりもはるかに激しい殺気……いや、これは恐怖でしょうか
ともかく何か必死の気配を感じました
しかし次の瞬間には殺気は消えてしまいました
いや、殺気どころかワイバーンの気配が完全に消えてしまったのです
「……何があった?」
ワイバーンは決して弱者などではありません
森の中では強者に分類されます
その中でも強力な個体であったワイバーンの突然の消失
深緑竜は、何か言いしれぬ予感がしていました




