表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/121

120 女神さまと王さまと神さま

これ以上ない派手な登場で大活躍のロキシー

王都中の人々の喝采を受けながら王城へ

さて、スミス王に説明しないといけませんね


120話 はじまります

スミス王とロキシーは王の執務室にいます


「何というか……あまりの出来事に驚いてしまったが……久しぶりだな、ロキシー。元気で過ごしているかな?」


スミス王は娘に優しく話しかけました


お茶を一口飲み、ロキシーも落ち着きを取り戻しました


「お恥ずかしいところをお見せしてすみません。はい、元気に過ごしております。東部の街も森の村も、ゆっくりとですが協力し合って、領地の立て直しに尽力しています。」


「それを聞いて安心した。新しい領主からも、領地が健全に機能し始めたと聞いている。よく頑張ったな。」


「ありがとう御座います。」


「ところで、東部の民には聖女と呼ばれていると聞いたが?」


スミス王は、少しニヤけて聞きました


「違うんです。タイミング良く回復魔法をかけたり、食事を用意したり、森の村を作ったりして村人たちに感謝されたのですが、その際に聖女さまと言われてしまいまして……否定してきたのですが、そのままズルズルと……」


ロキシーは恥ずかしそうに言いました


「まぁ住民の感謝の表れだ。あまり否定してやるな。だが……今回のアレは女神と言われても、天使と言われても、否定できなさそうだな……どう見ても神の御業だよ。とりあえず経緯を説明してもらえるか?」


「わかりました。でもその前に……タイヨー君、聞こえてますよね?すぐに来てください。」


すると、その場に突然タイヨーが現れました


「ビックリしたーー!」


スミス王、椅子がひっくり返るほど驚きました


「大変申し訳ありません、スミス王。王女の呼び掛けにより参上いたしました。」


タイヨーがそう言うと、スミス王も落ち着きを取り戻しました


「よく来てくれたな、タイヨー君。この度の事、詳しく聞かせてくれないか?」


「わかりました。」


そう言うと、タイヨーは話を始めました


「先日、僕は天体観測をしていた時に、接近してくる星があることに気が付きました。それは、ものすごいスピードで、この世界を目指しているかのように進んでいました。僕が観測したところ、それは直径が10数キロもある隕石でした。」


宇宙まで見に行ったことは内緒です


スミス王は息を呑みました


隕石の事は知っています

空から降ってくる石で、直径1メートル程の隕石でも、街がひとつ消滅すると言われてます


それが……


「10数キロの隕石だと!?そんなものが落下してきたら……」


「はい。おそらく、この世界のすべての生物が絶滅するでしょう。そこで僕たちは急ぎ行動を始めました。」


タイヨーは、一口お茶を飲んでから話を続けました


「天高くまで登った深緑竜さまと獄炎竜さまが、近付いてくる隕石を攻撃して、とにかく小さく細かく破壊していきました。その過程で消失するならそれも良し、落下してきて流れ星となり燃え尽きるのも良し、とにかく細かくしました。」


「なるほど。それがあの流星群の正体なんだね。」


タイヨーは、自分が宇宙に行ったことを説明するのは面倒なようです


「その通りです。そして地上では、燃え尽きず落下してきた隕石から地上を守る為に、白氷竜さまに氷の結界を張って守ってもらいました。それで全て防げたと思ったのですが……」


そこまで話して、タイヨーはロキシーの方を見ました

そこからロキシーが話し始めました


「私は、ひとつ大きな隕石が王都に向かって落ちて行くのを見ました。それは白氷竜さまの結界を突き抜けるところでした。私は急ぎ王都に瞬間移動し、結界魔法で隕石を押さえつけました。そこに深緑竜さまが到着して、ドラゴンブレスで隕石を消失してくれました。」


ロキシーの話はスミス王も目の前で見ていたので納得しましたが、それでも驚きを隠せませんでした


「しかしロキシー……瞬間移動で現れ、翼で羽ばたいて空中に浮遊し、強力な結界魔法で隕石を止めた……それは世界樹さまの力なのか?」


「はい……世界樹さまが力を貸してくれました。」


「なるほど、凄い力だったが……王都の人々が皆見ていたぞ。女神とも天使とも言われていたが……どうするのだ?」


今回ばかりは誤魔化しようがありません

ドラゴン達の力も借りていません


確かに隕石を破壊したのは深緑竜さまですが、ロキシーが単独で王都を守ったのは確かです


ロキシーが誰かから力を借りたとしても、それは神から得た力としか思えない状況です


それを王都中の人々が見ていました


「どうしましょう……」


ロキシーは頭を抱えました


「王である私がロキシーの事を、女神とか天使とか認めるのはマズイであろう。神を信仰する者たちが黙っておらん。もうここは、王都を守りたい強い思いが王女の魔力を強化し、特別な力が生まれ変身したとでも言うか?」


ロキシーが、世界を守るヒーローみたいになりました


「それはちょっと……私は東部の街に居たと言い訳するとか……」


「皆、瞬間移動を見ているぞ?」


ロキシーが言い訳を考えるも、スミス王に否定されました


ロキシーは思い悩んだ結果、決意しました


「決めました!私は逃げます!タイヨー君と身を隠して行商の旅に出ます!お父様!後のことはお任せしました!」


スミス王は呆気にとられました


「え?いや、ちょっと待って!待ってください!」


スミス王が慌てて止めますが既に遅し

ロキシーは瞬間移動で消えてしまいました


ロキシーのいなくなった執務室に残されたスミス王とタイヨー


とっても重苦しい空気です


「で、では僕もこれで……」「待ちたまえ。」


逃げようとしたタイヨー

その手をガッチリ掴んだスミス王


「ジックリと話し合おうではないか、タイヨー君。二人っきりでな。」


「スミス王!顔が近い!近いですって!」


いよいよ次が最終回となります

ここまで読んでくれた読者の方には感謝の言葉しかありません

是非最後までお付き合いください

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ