119 女神は降臨し世界を救う
いよいよ最悪の災害に対峙する神と使徒たち
迫る脅威を攻撃し世界を全力で守ります
その中、大きな破片が王都に迫ります
119話 はじまります
深緑竜と獄炎竜は結界の外に出て、更に上空高く舞い上がりました
大気圏を超えた宇宙の空域で、遠くにまばゆい光線と爆発の光が見えてきました
「近付いて来たようですな。」
ゲイルが呟きました
「では我々も隕石に攻撃しましょう。」
紅炎は答えました
やがて砕かれた隕石が無数に飛んできました
ゲイルと紅炎は、ドラゴンブレスを吐きながら、飛来してくる隕石を次々と消滅させていきました
ひたすら攻撃していると、やがて多くの隕石に激しい攻撃をしているタイヨーが近付いてきました
「ごめん!ここに来るまでに、全ての欠片を消滅したかったけど間に合わなかったよ。」
タイヨーが謝りますが、ゲイルと紅炎は笑いながら答えます
「我々にも出番を用意して下さって、ありがとう御座います。ここからは殲滅しますよ!」
そう言うと、タイヨーと2体のドラゴンは、数え切れないほどの多くの隕石に、激しい攻撃を行いました
タイヨーとドラゴンの攻撃は強烈でした
圧倒的な破壊力で、次々と隕石を消滅、または細かく砕いていきました
どれほど時間が経ったでしょうか
地上に影響を及ぼしそうな隕石は、全て消滅させました
細かく砕けた隕石は、大気との摩擦で流れ星となっています
「何とか対処できたようですな。」
ゲイルがタイヨーに言いました
「そのようだね。」
タイヨーはホッと胸を撫で下ろしました
「僕たちも地上に戻ろう。」
そう言ってタイヨーとドラゴンは、地上に向かって降下していきました
ユキは結界を張り続けました
ロキシーは、それを援護し続けていました
時々結界まで落ちてきた隕石は、ライアとディーネとイフリートが攻撃魔法で破壊していきます
そうして耐え続けていると、やがて上空が静かになりました
タイヨー達の攻撃が終了したようです
まだ流れ星は収まりませんが、結界まで落ちてくる隕石は減ってきました
「何とかなったようですね。」
「はい!」
ユキとロキシーは喜び合いました
そうしてロキシーが空を見上げたとき、それが目に入りました
ひとつ大きな流れ星が落ちてきました
それは王都に向かって落ちていきます
その流れ星は、ユキの結界を突き抜けるところでした
「だめ!!」
ロキシーは、その場から瞬間移動しました
王都では、夕刻にいきなり明るく光った空に驚きました
そして何度か起こる爆発のような光
皆はその光景に、この世の終わりを感じ恐怖しました
その爆発は徐々に近づき、数も増えていきます
話を聞いたスミス王も、思わずベランダに出て空を見上げました
そこに見たものは、はるか天高く上空で光る、複数の光線と爆発のような炎の光でした
「いったい……何が起きているというのだ……」
しばらくすると、今度は流星群が空いっぱいに降ってきました
このような光景は今まで見たことがありません
スミス王は恐怖を感じつつも、その光景をとても美しいと思いました
スミス王だけではなく王都の人々も、その光景を美しいと感じていました
その中で、ひと際大きく明るい流れ星が、こちらに向かって落ちてきます
「あれは……」
その流れ星は、天高くに覆われた結界らしきモノにぶつかりました
その火の玉は結界に阻まれ、一度はスピードを落とすも、すぐに結界を突き破り王都に向かって落ちてきます
王都の全ての人々が、それを見上げていました
あまりの事にどうする事も出来ず、声をあげることも出来ません
皆が終わりの時を覚悟しました
その時です
「ダメです!!」
突然、その火の玉の前に少女が現れました
空中に突然現れたのです
その少女が『結界』と叫んだ途端、少女の30メートル程前に金色の壁が現れ、火の玉の落下を食い止めました
少女の身体は薄く金色に輝いていました
彼女の背には、白い鳥のような大きな羽根が生えております
それはとても力強く羽ばたいていました
そして彼女の目は、美しく金色に輝いていました
少女が火の玉を食い止めていると、ドラゴンが天空から現れました
そのドラゴンが、少女に向かってドラゴンブレスを吐きました
それを見ていた人々は悲鳴をあげました
しかしドラゴンブレスは少女では無く、正確に火の玉を撃ち抜き消滅させると、再び天高く消えていきました
王都の人々はただ無言で、ひとり空中に残った少女を見上げていました
その少女は王都を見下ろすと、優しげな微笑みを浮かべました
「天使さま……」
「女神さま……」
「いや……あれは……ロキシー王女ではないか?」
「ロキシー王女は天使さまだったのか!?」
「いや!女神さまになられたのだ!」
「とにかく私達は助かったのよ!!」
「ロキシー王女!万歳!」
「ロキシー様!ありがとう!」
大歓声にロキシーは軽く手を振り、王城のベランダに降り立ちました
「間に合って良かった。スミス王も無事で何よりです。」
金色の目をしたロキシーが言いました
「あなたは……生命神さま!」
「はい。お久しぶりです、スミス王。さて、久しぶりの父娘の対面です。ロキシー様に身体をお返しいたしましょう。事の詳細はロキシー様に伺って下さい。」
そう言うと、ロキシーは静かに目を閉じました
すると背の翼が金色に光り、光が収まると共に翼は消えました
そして、再び目を開いた時には、金色の目では無くいつものロキシーでした
ロキシーは、みるみるうちに顔を真っ赤にして、しゃがみ込んでしまいました
「世界樹さま!いくら何でも目立ち過ぎです!」
あ、ロキシー王女だ
スミス王は確信しました
残すはあと2話となりました
是非最後までお楽しみください
短編でホラー作品「ヘッドフォン」を投稿しました
短編なので気軽に読めますが、内容はこの作品とはかなり趣が違います
閲覧注意ですが(笑)よろしかったらそちらも御一読お願いします




