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115 住民を集めよう

完成した村を見て感激するラングさん

次は村人を募らなくては

タイヨーとロキシーは行動に移ります


115話 はじまります

ラングさんは、村を見渡しました

タイヨーとロキシーも、村を見渡しました


そこは、森の中に広がる2キロ四方の村

村は全体を防壁に囲まれていました


村には10数本の木が綺麗に整列して並んでいます

それのどれもが、玄関と窓の付いた可愛らしい木の家です

とってもメルヘンな光景です


その家々を抜けた先には、これまた広大な畑


ラングさんが感嘆の声をあげました


「凄い!なんて素晴らしい村なんだ!これなら私も胸を張って村人を募ることが出来ます!」


ラングさんの絶賛に、気を良くしたライアが言いました


「では森の精霊であるドライアドが、この畑を祝福しますわ。『豊穣』」


すると畑が淡く光りました


「私が祝福した畑です。豊作間違いなしですわ。」


ライアが自信満々に言います

ラングさんが褒め称えます


「おお!精霊様!ありがとう御座います!」


ライア嬉しそうです

鼻が高くなっています


タイヨーも褒められたくなりました


「では、僕も祝福を……」「ダメです!」


速攻ライアに止められました

そして小声で、お小言を言われます


「ここを世界樹の畑にするおつもりですか?」


その様子を見て、ロキシーが笑ってます


「では、私も祝福してみましょうか。」


ロキシーが、ワルノリしてきました


「王女さまも、やめてくださいね!せっかく作った村を、また森で埋没するおつもりですか?」


「ごめんなさい。」


ライアのお小言に、ロキシーは舌をペロッと出して謝りました


「分かってもらえば良いのですぅ~」


ロキシーの可愛らしい仕草にライアは、ニヘラ〜としながら言いました


「僕の時と態度が違う!」


タイヨー拗ねます


「当たり前です。カワイイは正義です。」


ライアが、何言ってんの?と言う顔で言います

ロキシーだけでなく、ラングさんもゲイルも笑いました




翌日、タイヨーとロキシーは、東部の街に向かいました

そしてラングさんと合流し、貧民層の居住地へと馬車を走らせました


周囲はだんだんと廃墟のような景色になってきました

腐敗臭も漂ってきました


さらに進むと、広場のような場所に出ました


そこでは、既に炊き出しの準備が行われており、多くの住人たちが集まってきています


集まってきた人々は、皆、やつれ目も虚ろです

それは大人も子供も同じで、希望も何も無く、ただ生きているだけの存在でした


炊き出しを配給する前に、ラングさんが皆に話始めました


「皆さん。新しく村を作っているラングです。以前から村民を広く募っているところですが、今回はその村の完成の報告と、助力していただきましたロキシー王女に来ていただきました。」


さすがに王女と言う言葉に人々は反応しましたが、それだけでした

それに対し、ロキシーは特に気にするでもなく話始めました


「初めまして。私はバートン王国第2王女ロキシーです。この度は新しく農業を主産業とする村を立ち上げました。今は、その村の住人を募っているところです。皆様からも希望者を募っているところですが……まずは体力が無くては話を聞く気にもなれませんよね。そこで食事前に、私達が皆様に回復魔法をかけさせていただきます。」


そう言って、タイヨーと頷き合いました


ロキシーは呟きました


『生命の息吹』


すると、人々が淡く光り始めました

そして人々の目に生気が宿り始めました


タイヨーは呟きました


『癒しの雨』


すると、人々に金色の光が、雨のように降り注ぎました

人々は病から回復し、みるみるうちに元気になっていきました


「……おお……聖女さま……」


人々は2人に跪きました


ロキシーは微笑みながら話します


「私は聖女などではありませんよ。私と隣のタイヨー様が、回復の魔法を使えるだけです。まずは皆様食事にしましょう。私達も多少の食材を持ってきましたので。」


そう言って、ゲイルが取ってきてくれた猪を提供しました

これには、炊出しを行っていた人々が喜びました


「これはありがたい!早速解体します。みんな!今日はバーベキュー大会だ!」

「おーー!」

「火を起こせ!」


気力がみなぎってきた人々には、少しずつ笑顔が戻り始め、肉を焼く準備を始めました

その様子を見て、ラングさんが目に涙を浮かべました


「ここの人々に、この様な笑顔が浮かぶ日が来ようとは……」


ロキシーは、そんなラングさんに言葉をかけます


「これはキッカケです。人々を回復し、食事を与える事で体力も回復させます。そこで、やっと農村に来てくれる人を募る事ができます。その話を聞いてもらうことができます。ラングさんのお仕事は、ここからが本番ですよ。」


ラングさんは、ロキシーの話を聞いて力強く頷きました


「わかりました聖女さま。こうして作っていただいた機会を、無駄にはいたしません。」


「だから私は聖女ではありません。」


炊出しが振る舞われ、解体した肉も次々と焼かれていきます

人々は、お腹が満たされました


「ありがとう御座います!聖女さま!」

「聖女さま!ありがとう!」


ロキシーは困り顔で言います


「私は聖女ではありませんよ。それよりも皆さん。気持ちに余裕が出てきたところで再びお話をさせてください。私は王の命により、この街の近くに新たに村を興すことになりました。現在、村は完成し、住居と農地を用意してあります。いま、村民を募っておりますので、ご希望の方は村長になられるラングさんのお話を聞いてください。」


話を聞いた人々で、関心を持った人がラングさんの元に向かいました


これで住民が集まれば良いのですが



いま、最終回の下書きを書いています。

予定では、あと数話でひと区切りつけようかと思っています。

よろしかったら最後までお付き合いお願いします。

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