↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
間違った創作論を語る作家の話  作者: 元毛玉


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/28

第十六話 表彰

 犯人逮捕の決め手の情報提供者ということで、表彰されることに。

 招待された千佳伊(ちかい)(せん)を連れて都庁へきていた。

 会議室へ通され、古池由利子(ふるいけゆりこ)都知事を二人して待つ。


「俺までついてくること無かったんじゃね?」

「引き立て役は必要だからな。それに法律面はガードを高めておきたい」


 何を勘違いしているのか。

 都知事が政治活動で利用しようとしていると決めつける千佳伊。


「アホらし。なんでそんな警戒してんだよ?」

「ワクチンの件があるからな」


 千佳伊はワクチン接種が避けられなかった過去を、根に持っている。


「あの当時は仕方なくね?」

「そういや三密だなんだと言っていたが、昨今の創作でも三密がうるさいな」


 仙は首を傾げた。


「創作の三密? そんなのあったか?」

「説明しよう」


 千佳伊が立ち上がり、備え付けてあったホワイトボードへ勝手に書き始める。


 ───────────────────

 過密──難読含め、漢字を詰め込みすぎ。

 密集──空行がなく、文章の塊(ブロック)がデカすぎ。

 秘密──暗黙の省略含め、情報を伏せすぎ。

 ───────────────────


「過密、密集、秘密は、避けるべき新時代の三密と言われている」

「初耳すぎるぞ?」

「当然だ。いま考えた即興(アドリブ)だからな」


 都知事と会うということに、実は緊張していた仙。

 普段通りの千佳伊に、自然と肩の力が抜けた。


「……ありがとな」

「なんのことだ? それよりも話を聞け!」


 千佳伊の主張がヒートアップしてきた頃、都知事が登場。

 表彰されてサクッと帰るだけのはず。

 なのに普段通りの千佳伊の口撃が炸裂(・・・・・)

 物々しさを残し、都庁を辞することに。


「どーしてあんなこと言ったんだよ!」

「なんのことだ?」


 逃げ帰るさなか、仙は語気を荒げていく。


「都知事に対しての上から目線のことだよ!」

「あぁ、〝PVを伸ばすより容易な都政〟と言ったことか?」


 目を血走らせながら、何度も頷く仙。


「正気かよ! 都知事にまでケンカ売ってどうする!?」

「何を言っている? 正気なんぞ保っていたら小説など書けるか!」

「だからってオリンピック競技にいれろってのは無茶だろ!?」


 オリンピック招致の話題で、追加競技に即興執筆大会(ノベルジャム)の要望をだした。

 都知事が「難しい」と返し、「PV伸ばすより容易」という暴言へ至る。


「莫大な都税が入ってくるのだ。投稿と違い、誰がやっても楽勝だろうに」


 この暴言が、のちに思わぬ事態(・・・・・)を招くことを二人はまだ知らない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。