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「役立たず鍛冶師と言われた俺、武器改良したら戦死率が激減した」 〜仲間を死なせない戦場工房〜  作者: 街角のコータロー


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第49話 試し斬り

魔王軍城――訓練場。


青空の下。


広い訓練場の中央に、リアナが立っていた。


その手には、新しい剣。


ミスリルの刀身が太陽の光を受けて銀色に輝いている。


柄の中心には、赤い宝石。


炎竜核。


リアナは剣を掲げて言った。


「これが新しい武器ッスか……」


後ろにはタクミとリゼ。


二人とも腕を組んで様子を見ている。


リアナはワクワクした顔だ。


「めちゃくちゃ軽いッス!」


タクミが言う。


「ミスリルだからな」


リアナは軽く振ってみる。


ヒュン。


風を切る音が鋭い。


「おお!」


目が輝く。


「動かしやすいッス!」


タクミ


「暴れるなよ」


リアナ


「分かってるッス!」


そして。


訓練場の端に置かれた岩を見る。


巨大な岩だ。


リアナは剣を構える。


「いくッス!」


地面を蹴る。


ダン!!


一瞬で距離を詰める。


剣を振る。


ザン!!


岩が真っ二つに割れた。


沈黙。


リアナ


「……」


振り返る。


満面の笑顔。


「すごいッス!!」


タクミは腕を組んだまま頷く。


「まあまあだな」


リゼが小さく言う。


「魔力」


「流れてる」


リアナは剣を見た。


赤い炎竜核が光っている。


「これ魔力使うんスか?」


タクミ


「少しな」


リアナ


「へー」


そしてもう一度構える。


「もう一回いくッス!」


ダン!!


走る。


今度は木の的。


剣を振る。


その瞬間。


ボッ!!


刀身から炎が噴き出した。


リアナ


「うわ!?」


炎の斬撃。


ドゴン!!


木の的が爆発した。


木片が飛び散る。


リアナは目を丸くした。


「炎出たッス!?」


リゼが言う。


「炎竜核」


「反応してる」


リアナは興奮した。


「かっこいいッス!!」


タクミ


「調子に乗るな」


リアナ


「大丈夫ッス!」


そう言って、もう一度構える。


ダン!!


走る。


剣を振る。


ボォッ!!


炎がさらに大きくなる。


岩を斬る。


ドゴン!!


岩が粉々になる。


リアナ


「おおお!!」


そして――


止まった。


「あれ」


リアナが首をかしげる。


剣を見た。


赤い炎竜核が強く光っている。


リアナ


「……?」


次の瞬間。


ボッ!!


炎が暴れた。


リアナ


「うわ!?」


剣が震える。


タクミが言う。


「止まれ」


リアナ


「でも!」


その時。


力が抜けた。


「……あれ?」


リアナの膝がガクッと曲がる。


そのまま。


ドサッ。


地面に座り込んだ。


リアナ


「……」


数秒。


そして言う。


「……動けないッス」


タクミ


「魔力切れだ」


リアナ


「ええ!?」


驚く。


「まだ三回しか振ってないッス!」


リゼが剣を見る。


「魔力消費」


「多い」


リアナは地面に寝転がった。


「ダメッス……」


腕を広げる。


「完全にガス欠ッス……」


タクミは剣を拾う。


炎竜核はもう静かだ。


タクミは少し考える。


「なるほどな」


リアナ


「どうしたッス?」


タクミは言った。


「武器が強すぎる」


リアナ


「いいことじゃないッスか!」


タクミは首を振る。


「お前にはな」


リアナ


「え?」


タクミ


「魔力量が足りない」


リアナはショックを受けた顔をした。


「えええ!?」


リゼも頷く。


「炎竜核」


「魔力食う」


リアナ


「そんな……」


剣を見る。


「せっかくかっこいいのに……」


タクミは腕を組んだ。


「いや」


リアナ


「?」


タクミ


「方法はある」


リアナ


「ほんとッスか!?」


タクミは剣を見る。


そして言う。


「二つにする」


リアナ


「……」


数秒。


「え?」


タクミ


「双剣だ」


リアナの目が輝いた。


「それかっこいいッス!!」


リゼも小さく言う。


「魔力」


「分散できる」


タクミ


「そういうことだ」


リアナは立ち上がろうとした。


そしてまた座った。


「……まだ動けないッス」


タクミは苦笑する。


「まず魔力回復しろ」


リアナ


「双剣ッスか……」


ニヤニヤしている。


「絶対かっこいいッス」


タクミは剣を見つめた。


炎竜核。


まだ強い魔力を秘めている。


タクミは小さく呟く。


「……面白い」


そして言った。


「次は本気で作る」


リアナ


「おお!」


リゼ


「専用武器」


炉の炎が遠くで燃えている。


リアナの新しい武器。


その本当の形は。


まだこれからだった。



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