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「役立たず鍛冶師と言われた俺、武器改良したら戦死率が激減した」 〜仲間を死なせない戦場工房〜  作者: 街角のコータロー


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第40話 氷姫

魔王軍工房。


炉の火が唸る。


カン。


カン。


タクミの槌が鋼を叩く。


隣でリゼが短く言う。


「魔力流動」


「異常」


タクミ


「見える」


机の上には、ヴァルツが持ってきた魔王専用装備。


それを解体しながら解析している。


リゼ


「構造」


「普通じゃない」


タクミ


「神様の武器だ」


リゼ


「だから」


「解析必要」


タクミ


「時間かかるな」


リゼ


「かなり」


その時。


リアナが腕を組んでいた。


「つまりッスね」


二人を見る。


「今、超忙しいッスよね?」


タクミ


「そうだ」


リゼ


「忙しい」


リアナ


「じゃあ鉱石探しは」


二人


「頼む」


即答だった。


リアナ


「丸投げッス!?」


タクミ


「お前顔広い」


リゼ


「適任」


リアナは頭を抱えた。


「うわぁ……」



魔王軍駐屯地。


リアナは歩き回っていた。


兵士。


商人。


鍛冶師。


とにかく聞きまくる。


「珍しい鉱石知らないッスか?」


兵士


「鉱石?」


「知らんな」


鍛冶師


「変わった鉄ならあるが…」


商人


「宝石なら…」


リアナ


「違うッス!」


「武器になるやつッス!」


三日後。


リアナは食堂に座っていた。


「うーん……」


頭を抱える。


「全然ないッスね」


その時。


後ろの席の兵士が話していた。


「氷山の湖って知ってるか?」


「なんだそれ」


「北の氷山の奥にある湖らしい」


「湖?」


「めちゃくちゃ綺麗らしいぞ」


「ほう」


「湖の周りに氷の結晶みたいな石があるとか」


リアナの耳が動いた。


ガタン。


椅子から立つ。


兵士たちが驚く。


「今の話!」


「詳しく!」


兵士


「え?」


リアナ


「氷の石!」


兵士


「ああ…」


「噂だけどな」


「氷山の奥の湖」


「青く光る石があるらしい」


リアナ


「それッス!」


兵士


「でもな」


「誰も行かない」


リアナ


「なんでッス?」


兵士


「魔物が出る」


リアナ


「……」


少し考える。


「まあそれはいいッス」


兵士


「よくないだろ」


リアナ


「問題は」


腕を組む。


「氷山ってどこッス?」


兵士


「北だ」


リアナ


「広すぎるッス!!」


頭を抱えた。


「どうやって行くッスかね……」


その時。


背後から声がした。


静かな声。


「氷山なら」


リアナが振り向く。


そこにいたのは


白い髪。


蒼い瞳。


氷のように静かな空気。


四天王。


氷姫セレナ。


リアナ


「うわ」


思わず言った。


「セレナ様ッス」


セレナ


「その湖」


「知っている」


リアナの目が輝く。


「マジッスか!?」


セレナ


「氷山の奥」


「氷湖」


リアナ


「そこ!」


「行きたいッス!」


セレナはリアナを少し見た。


そして言う。


「理由」


リアナ


「鉱石探しッス」


セレナ


「鍛冶師の?」


リアナ


「そうッス!」


セレナ


「なるほど」


少し沈黙。


そして言う。


「案内できる」


リアナ


「神ッス!」


セレナ


「ただし」


リアナ


「ただし?」


セレナ


「危険」


リアナは笑った。


「それは慣れてるッス!」


セレナ


「そう」


少し間。


「なら」


「同行する」


リアナ


「やったッス!」


そして聞く。


「その湖ってどんなとこッス?」


セレナは短く答えた。


「綺麗」


リアナ


「観光ッスね」


セレナ


「違う」


リアナ


「?」


セレナ


「魔物が守っている」


リアナ


「やっぱりッスか」


セレナ


「強い」


リアナは笑う。


「面白そうッス!」


セレナは少しだけ微笑んだ。


「出発は明日」


リアナ


「了解ッス!」


こうして。


リアナと氷姫セレナ。


二人の氷山遠征が決まった。


その湖の底に。


魔王軍の未来を変える鉱石が眠っているとは。


まだ誰も知らなかった。




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