第8話 「ラーメン!!!──修行の果てに、日常が崩壊する」
斎藤、ラーメン屋を3軒崩壊させたことで指名手配中。
逃げ込んだ森の奥で、ひとりヌルヌルと修行中。
斎藤「“スパゲッティ・モンスター”……あれは強すぎる……でも叫ぶたびに店が爆発するのはちょっと困る……」
斎藤「だったら……もっと軽く、もっと簡単に、もっと迷惑に……」
修行開始
斎藤、裸のまま木に向かってひたすら叫ぶ。
斎藤「ラーメン!!!!」
\ズガァァァン!!(また近所のラーメン屋が爆発)/
斎藤「ちがうッ!叫び方がまだ重い……“軽やかに”だ……!」
斎藤「ラーメン☆」
\ズバァァァン!!(空間が割れる)/
斎藤「くそッ!軽すぎたッ!!」
何度も「ラーメン!!」と叫び続けた結果…
斎藤の魂が麺化(?)し、声だけで即スキルが起動する体質に変異!
【新・発動条件】
「ラーメン」と唱える(聞こえる)だけ。(テンション問わず)
※どんな状況でも即変身。ご飯中でも。会話中でも。寝言でも。
その後──
・寝言で「ラーメン…」→近くの野営地が焼け野原に。
・通行人が「今日ラーメン食べたいなぁ」と言う→反応して無言で変身。
・カラスの鳴き声が「カー、メン」に聞こえた→変身。
村人「もうやだこの人…何でそんなトリガーハッピー仕様になってるの…」
斎藤、ラーメンのどんぶりに映った自分のヌルテカ顔を見てうっとり。
斎藤「これで…俺はどんな瞬間でも変身できる…いつでも戦える……そして嫌われる!!」
どこからか拍手のような幻聴が…
スキル《スパゲッティ・モンスター》は、
あまりにも簡単に発動できるようになったことで、斎藤自身の生活すら破壊する最悪の呪いとなった。
だが、斎藤は言う。
「ラーメンは裏切らない…」




