第10話 「誕生!Gステップ! 斎藤、キモさの極致を越えて“高速移動”を手に入れる!!」
スキル誤発動で川に飛び込み、死にかけた斎藤。
だが──死なない。なぜなら彼は75歳で無敵だから。
斎藤「クソが…移動が遅いから狙われんだよ…足がねえのか、俺の足はよォォ!!」
そのとき、彼の脳内に電撃が走る
斎藤「使える…サブスキル“エレガントダッシュ(1秒)”…それに、太陽光を受けながら“ヘッドフラッシュ回復”…」
発動!!
太陽を背に受け、ピカリと輝くセンターラインから再生エネルギーが注がれる!
足が…足が……
ありえない方向に高速で動くッ!!
\カサカサカサカサッ!!!/
地を這い、
ヌルヌルと、
テカリながら、
斎藤が“虫のように”疾走する。
それが──
Gステップ(ゴキブリ・ステップ)
発動条件:
太陽光の下(ヘッドフラッシュ回復併用)
1秒毎に発動する《エレガントダッシュ》を極限まで連打
結果:
地を這うようにカサカサ移動
ヌルテカした頭部が点滅しながら滑走
方向転換は関節バキバキの“逆肘ターン”
体中の骨が折れて液体化することでゴキブリのような加速が可能
村人「ギャアアアアア!!!ゴキブリ!?人型ゴキブリ!?きもいきもいきもい!!」
旅人「殺意の湧く滑り方してる…!!」
犬「(無言で失神)」
斎藤「フフ…見えねぇだろ…これが俺の…高速移動だッッッ!!!!」
王国の監視塔にて──
兵士A「謎の発光体、高速で接近!動きが……ゴキ……いや、生き物じゃない!!」
兵士B「これは……“例のオッサン”ですッ!!」
史上初、王都に「G警報」が鳴り響く──
こうして、斎藤雅之は異世界において
「全裸でテカリながらGのように滑走する男」
として広く恐れられる存在になった。
なお、彼はまだ気づいていない。
この移動方法で、王都に突っ込んでいってることに。




