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第六話 食材調達その1

 俺は裏イベントを利用し、最速で大金を手に入れる事が出来た。

 この1万エラを使ってクリスティーナの好物であるパンを買って調達しよう。

 あと、ダンジョンで肉を調達しよう。鶏肉がクリスティーナの好物だったんだよな。

 肉は店では高すぎて今の所持金ですらとても買えないから、ダンジョンで直接狩るしかない。

 とりあえずアーケード通りに行って食材調達をするか。

 アーケード通りは庶民が買えるような値段設定はされてなく、身分が高いお金持ちの人が基本的に買うような値段の物を扱っている店舗が多い。


 アーケード通りに着くと、色とりどりの店が立ち並んでいた。

 俺は7歳という設定で、まだまだ背が小さい幼女。そのため俺を知らない人が絡んでくることも少なくない。

 例えば、お嬢ちゃんの持ち金じゃあ買えるものなんて何もないよとか言われたりする。

 まあ今の俺には1万エラと知恵があるから大丈夫だけどな。

 俺は堂々と目当ての店に向かって歩いていると、後ろから視線を感じた。


「おい。そこのお嬢ちゃん、こんなところで何してるんだ、迷子にでもなったのか?」


 俺は声があった方向へ振り返る、そこには大柄で坊主の男性が立っていた。


「いいえ、私は買い物に来ています。決して迷子になどなっていませんよ」

 

「がはは……! 面白えお嬢ちゃんだぜ、ここはアーケード通りって言うお嬢ちゃんのような子どもが買える物はないんだぞ、場違いってことがわかったらさっさと出ていきな」


 ほら出た、フラグ回収ってやつだな。


「あなたが場違いなのではないでしょうか? 私は1万エラもの持ち金を所有しています。証拠なら見せますよ」

「……は?」


 店の中にいる人々が俺に視線を送っているのがわかる。俺は1万エラを取り出して、右手いっぱいに出した。


「ほら、いったでしょう?」

「う……嘘じゃないようだな、でもなぜそんなに持ってやがる」


 俺は面倒ごとを避けたいと思い、真実を話すことにした。

 

「私はこの国の第一王女、エラード・レティシアよ、以後お見知り置きを」

「っだ……第一王女エラード・レティシア様だったとは知らず、誠に無礼な態度を取ってしまい、申し訳ございませんでした!」


 大柄で坊主の男が俺のことを第一王女だと知った瞬間に、勢いよく地面に頭を突き付け、土下座状態で謝ってきた。これは気持ちいいな。


「次から気をつけてくれれば問題ないわ、私急いでいるのでこれで失礼するわ」


 俺はお辞儀をしてから、目当ての店に向かい歩き出す。


「第一王女様が丁寧にお辞儀をなさった!? ……なんてお優しい方なんだ!」


 周りの大人が俺のお辞儀をみて感心している声が聞こえてきた。こういうことをやっておくと後々いい結果に繋がることもあるためやっておいて損はない。


 数分急足でアーケード通りを進んでいくと、目当てだったパン屋さんを見つけた。


「あった……!」


 俺は店内にゆっくりと入り、フランスパンを3つ取って女性店員へ渡した。


「ありがとうございます、フランスパン3つで4500エラでございます」


 うん、相変わらず値段設定おかしいんだよなぁ。1つ1500エラ……。

 

 俺は4500エラを手に出し、店員へ渡した。

 店員は少し驚いていたが、特に何も言わずに業務をこなしていた。


「えー、お釣りなしですね! またのご来店お待ちしております!」


 店員はお辞儀をして、俺の帰りを見送った。

 よし、買い物は済んだことだし、ダンジョンに潜って鶏肉を狩るとしょうか。

 俺は急いで王宮へ向かう。

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