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炎属性なりのバーニング  作者: のた。


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特別学校にやってきたバーニングたけし。

そんな彼は、友人である、フレイムたろうと一緒にトイレにいた。

授業と授業の間の時間をそうして過ごすことが日課になっていた。




特別学校は、廃校となった小学校を再利用している場所だ。なので、建物は全体的に少し小さく、改修されているとはいえ、トイレも気持ち小さかった、



真っ正面から炎属性として成功しようとする、他の学生。彼らとは違い、どうにかして回り道をしながら、自分たちにしかできないことを探そうとしている、この二人。



どこかひねくれていた二人は、気が合うのだった。

ひねくれながらも真っ直ぐなバーニングとフレイムだった。



「花火はダメだったのか」

「まあな。次は灰でも使ってなんかできないか考えてるんだ」

「灰って、でも、それなら土属性の方がいいはずだろ。灰なんて何に使うんだよ」

「それもそうだな。はぁ、もしかして、本当に、真っ直ぐやっていくしかないのかな?そんなわけないよな?」

「そんなわけないって。どこかに抜け道があるんだから。俺も最近色んな本を読んでるんだけどさ、マジで炎属性って普通の魔法しか使わないみたいだな」

「水属性なら氷とかあるもんな」



長年、水属性はハズレ属性とされてきた。

しかし、水を氷にする魔法技術が発見されたことによって、一気にアタリ属性となった。彼らがしたいと思っていることはそれに近い。




炎属性の新しい可能性を模索したかったのだ。

それによって、大成功したいと思っていた。

正面からの、ハイエンドな勝負には乗ることができなかった。

そんな、修行僧のような生活をしたいとは思っていなかった。





優れた炎属性の冒険者は、とにかく強い。他の属性のトップと、炎属性のトップは比べ物にならないくらいに強さが違っていた。それは、それだけ競争が激しいということだ。


競争の激しさは敗者の多さを表している。

一部の炎属性だけが得をしているような世界だった。

が、それは、彼らの人生自体をかけたような努力があってこそだ。

目眩がするほどの努力をしているから、彼らはトップに立っている。




もはや才能だけでどうこうなる世界ではない。努力が必須であって、なんだったら、努力をする才能が必須である上に、普通の才能が必要となる、そんなめちゃくちゃな世界だった。


もちろんトップに立とうとしてトップに立てない人たちが沢山いる。

そういう人もライバルなのだ。

そんなの、普通の人間である二人には勝ち目すらなかった。

冒険者として、生きていくことは夢のまた夢だった。





彼らは今日も基礎練習ばかりしていた。

トップに立つためにはそれが必要だろう。

しかし、トップに立つためにそれをしているわけではないなら、基礎なんかしてもしなくてもいい。あくまでもそれは、同じ集団の中で、秀でるために必要なものだ。




「まあ、そろそろ戻りますか。やらないわけにもいかないし」

「何か掴めればいいんだけどな」



そうして二人は特別学校の授業に戻った。

特別学校は午前中で終わる。

なぜならば、働いている人も通えるようになっているからだ。

そして、午後になるとみんな冒険へと出ていく。




二人も授業を終えて冒険へと出ていた。

弱いダンジョンであれば二人も問題なく行ける。

が、そこは常に混んでいて、渋滞状態になっていた。

そこだと工夫をする時間がない。

なので、二人はモンスターがほとんどやってこない、人混みもない場所に二人でやってきていた。あまり広い場所ではないので、ここでできることは限られてしまっている。



「物にもならないしな。炎属性って」

「まあ、炎を物理的な武器にして戦う冒険者もいるらしいよ。でも、全然ダメダメだって。そもそもそれだと強い武器使ってるのと変わらないからな」



この世界には炎を纏った武器もある。

日銭を稼ぐような冒険者ならばそれでもいいかもしれない。

だが、ちゃんと成功した冒険者になるためには、それだけでは何も上手くいかない。



当然ではあるが、炎属性の新しい可能性を模索しようとしているのは二人だけではない。だから、二人の努力がどの程度意味があるのかはわからない。

それでも、やるしかないからやるしかないのだった。



いかにしてバーニングし、フレイムするのか。

それだけが二人にとっては大事なことだった。



それから二人は夜になるまでずっと炎属性の工夫をしていた。それをすることで何か上手くいくことを願いながらそれをしていたが、中々どうして成果は出にくい。



仕方がないので帰宅することになった二人。

水属性における氷のように、何か特別なものを探している二人。

それが上手くいくのかどうかはわからないが、それでも、やはりやらないといけないのでやっているのだった。そこには義務感もあった。




いつかは成功することを信じて創意工夫をするのだ。

それは無駄になるかもしれないが、無駄になったら、それはそこまでの話というだけだ。運命がそう決めたのならば、二人はそれを納得するはずだった。

納得するしかないのだった。

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