タンポポちゃんと三咲.5
なかなか返答しないのでミサキはジューデンを煽ることにした。
「リアが欲しくないの?リア、可愛いからヤマトに行ったらたくさんの人に求愛されるんだろうなぁ~」
「ヤマトに?」
「そうよ。リアはこの国が嫌いになったんですって。だから、私の母国で行きたいんですって。残念ね、リアがヤマトに行ったら会えなくなるわね~」
ミサキはサブリアナがこの国を嫌っているという嘘以外は本当の事しか言っていない。
しかし『旅行』ということを知らなければ『移住する』という言葉に聞こえるであろうとミサキは考えた。
案の定、ジューデンはそれに引っ掛かった。
「―――だ」
「なに?」
「嫌だと言った!サブナリア!いかないでくれ!僕の側にいてくれ!僕と僕の婚約者になってくれ!」
「えっ……」
そのから始まったミサキが作り出した空間で、ジューデンはサブナリアに愛を囁く。どうして好きになったのか、どの仕草が愛らしいとかなど、色々。
今さっきまで未熟だったはずの男の子は、必死になってサブリアナを口説いていた。
「聞いてるこっちが恥ずかしいな」
「これで私たちより年下なのだから情熱的よね」
「それは俺に対する嫌みか?」
「告白は私からだったものね?」
「あーやり直せんなら俺から告白してるよ」
「どうかしらね?」
「ほんとだって、お前の好きな花を持って告白するよ」
「花じゃなくて、花の種にしてくれる?」
「え?なんで?」
「貴方と一緒に育てるからよ」
「……またお前から告白されてんじゃねーか」
「ふふっ。残念ねデザロ」
テザロとミサキは、ジューデンの告白タイムが終わるまでイチャイチャとしだす。
ミサキとデザロのイチャイチャとした会話は、サブナリアはジューデンの愛を受け入れたのを、見て終了した
そしてジューデンはミサキに言葉をかける。
「タチバナ先輩」
「気持ち悪いからミサキにしてくれる?」
「……ミサキ先輩。ヤマトにサブナリアを連れていかないでください」
「あら?リアから聞いたんじゃないの?ヤマトに行くのは旅行だと」
「えっ?そうなのか?」
「あ……はい。そのすみません。言い出せなくて」
「いや、旅行ならいいんだ……それとミサキ先輩」
ジューデンは先程のヤマトの話より真剣な顔をしてミサキを見た。
「それと、サブナリアを愛称で呼ぶのはやめてください。僕だって呼んでないんですから」
「……ふっ」
「ぷっ!」
「じゅ、ジューデン様!」
ミサキとデザロは笑いをこぼし、サブナリアは恥ずかしそうにした。
「何を真剣に話すかと思ったら!リア、インベルージュの愛は重いわよっ!」
「うぅ……」
「それにインベルージュ。言う相手が違うわ。そういうことはリアに言って」
「・・・分かった」
「さてと。それじゃあ、ジューデン・K・インベルージュ王太子殿下。契約書の作成をしましょう」
「え」
「『え』。じゃありません。約束は守ってもらわないと。一応、私の手助けでリアと結ばれたのですから」
ミサキの言葉にジューデンは素直に頷いた。こうして生徒会室にて契約書が作成された。
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