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第8話「(悲報)タコ宰相、失脚の危機!? アレン様の(王宮の裏金暴き配信)で民衆が大暴動」

Sランク冒険者ゴルドを土下座で撃破したアレン。

次の配信ネタは、アレンを追放した元凶であるタコ宰相の不正暴き!? 全人類の前で暴露大会が始まります!

第8話「(悲報)タコ宰相、失脚の危機!? アレン様の(王宮の裏金暴き配信)で民衆が大暴動」


街道の真ん中で頭を地面にめり込ませているゴルドを放置し、私たちは再び歩き出した。

隣を歩くシズルは、未だに信じられないといった様子で私の顔を交互に見つめている。


「アレン……指一本触れずにSランク冒険者を屈服させるなんて、お前の配信スキルは一体どうなっているのだ……」


「言ったろ? これは世界中のみんなの応援がエネルギーになるんだ。いわば全人類の熱量(パワー)だよ」


私がカメラに向かってウインクしてみせると、脳内のチャット欄が激しい勢いで流れ始める。


(アレン様マジで格が違いすぎるww)

(これが投げ銭三億ゴールドの威力か……!)

(ところでアレン様、次は何するの?)

(追放した王宮の連中に一発お見舞いしてほしいんだが!)


視聴者たちのリクエストを眺めながら、私はニヤリと笑みを浮かべた。


「そうだね。そろそろ俺を無一文で叩き出してくれた、あのタコ宰相の近況でも覗いてみようか」


私はスキル「全視点中継」の自由視点カメラを操作し、王都の最深部、宰相の執務室へと視点を切り替えた。

画面が切り替わると同時に、王宮の豪華な部屋の映像が全人類の脳内にリアルタイムで映し出される。

そこには、額に大量の汗をかきながら、大量の書類を慌ただしく金庫に詰め込んでいる宰相の姿があった。


「ええい、なぜだ! なぜあの男の周りばかりに人が集まる! 魔導通信を遮断する陣はまだ完成せんのか!」


宰相が叫びながら書類を掴んだ瞬間、その一束が手元から滑り落ち、床にぶちまけられた。

カメラのズーム機能を使い、その書類の表面をくっきりと拡大表示してみせる。

そこに書かれていたのは、王国の軍事費の架空計上と、民衆から巻き上げた重税の隠し口座リストだった。


(うわあああああああ隠し裏金帳簿だあああ!!)

(おいこれ王国軍の給料から引かれてた謎の税金の行き先じゃねえか!!)

(タコ宰相、重税でお腹膨らませてやがった!!)

(王都の民だけど、今すぐ王宮に突撃してくるわ!!)


リアルタイムで秘密の裏金帳簿を世界中に晒し上げられた宰相は、まだ自分が配信されていることすら気づいていない。


「くくく、元勇者め。いくら民衆に人気が出ようと、この莫大な資金力さえあればいくらでも刺客を送り込めるわ……」


一人でおぞましい独り言をつぶやく宰相。

その直後、執務室の重厚な扉が豪快にドカンと打ち破られた。


「宰相閣下! 大変です! 王宮の周りに数万人の民衆が集結し、暴動が起きております! (裏金を返せ)(タコ宰相を叩き出せ)と叫んで門を破壊し始めています!」


「なっ……なにぃ!?? なぜ裏金のことがバレているのだ!?」


顔を真っ赤にして腰を抜かす宰相のドアップが、そのまま五億人の画面いっぱいに映し出された。


(タコ宰相の顔芸草wwww)

(自滅してて大草原)

(アレン様、何もしてないのに王宮壊滅してて草)


私はカメラに向けて手を振り、満足そうに頷いた。


「さあて、王宮のお偉方が自滅してくれたところで、俺たちは美味しいものでも食べに行こうか、シズルちゃん」


「あ、ああ……。アレン、お前を敵に回すことだけは絶対にしないと誓うよ……」


引きつった笑みを浮かべるシズルとともに、私たちは次の街へと足を進めるのだった。




次回、二人が訪れたのは豊かな温泉街!?

暗殺者シズルちゃんの初スパチャと超絶照れ顔が全国配信されてしまう神回へ! どうぞお楽しみに!

最後までお読みいただきありがとうございました。


スキルの遠隔配信でタコ宰相の裏金を爆露し、自滅させる大スカッと回でした^_^


「タコ宰相の自滅が最高にスカッとした!」「シズルちゃんの引き気味な顔が可愛い!」と思ってくださった方は、ぜひ星評価(★★★★★)やブックマーク登録で応援していただけると大変励みになります。

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