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第5話「配信の投げ銭で覚醒!? 暗黒騎士を1秒で返り討ちにしてみた」

突如現れた暗黒騎士団の刺客、

街の人々とシズルを守るため

アレンが世界中の視聴者から届く応援の力で覚醒します!



「くくく……逃げ場はないぞ、元勇者アレン。そして裏切り者の影刃シズルよ」


市場の屋根の上に立つ漆黒の鎧を纏った男、暗黒騎士団の刺客は、禍々しい紫色の魔力を帯びた大剣を引き抜いた。

瞬間、威圧感のある殺気が市場全体へと広がり、集まっていた町人たちが悲鳴を上げて逃げ惑う。


「ひっ……暗黒騎士!? なぜこんなところに……!」

「アレン、下がりなさい! 彼は王宮の秘密特務部隊の中でも屈指の使い手だ!」


シズルが即座に短剣を構え、私の前に立ち塞がる。

震える脚を必死に抑えながら自分を守ろうとする彼女の背中を見つめ、私は静かに息を吐いた。


(おいおい、せっかくのファンミーティングを台無しにしてくれたな)

(刺客空気読めなさすぎだろ!)

(シズルちゃんを怖がらせるなよ!)

(アレン様、あんな奴ボコボコにしてやってくれ!!)


脳内のコメント欄が一気に怒りと熱気で荒れ狂う。

その瞬間、スキル「全視点中継」の真の機能が静かに牙を剥いた。


(視覚・聴覚同期率上昇……世界中の熱量を『魔力転換』します) 


頭の中に無機質なアナウンスが響く。

視聴者たちの「アレンを応援したい」「悪党を倒してほしい」という強烈な感情が、膨大な魔力エネルギーとなって私の身体へと流れ込んできたのだ。


錆びかけた鉄の剣が、純白の閃光を放ち始める。


「死ねぇ、アレン!」


屋根の上から大剣を構えた暗黒騎士が、重音波のような疾風とともに飛びかかってきた。

必殺の一撃。

だが、私の目にはその動きがまるで停止しているかのように遅く見えた。


「……配信を邪魔する奴は、一瞬で退場だ」


踏み込み、ひと振りの一閃。


ドォンッ!!


衝突音すら遅れて聞こえるほどの神速の刃が、暗黒騎士の大剣ごと分厚い鎧を易々と一刀両断した。

刃の衝撃波だけで、暗黒騎士ははるか後方の空へと吹き飛ばされ、雲の彼方へと消えていく。


わずか、一秒。


「……え?」


短剣を構えたまま固まるシズル。

逃げ遅れた町人たちも、何が起きたのか理解できず口ぐぐぐと開けて硬直していた。


(……えええええええええええ!?)

(一瞬で吹き飛んだぞwwww)

(ワンパン撃破草)

(アレン様強すぎワロタwwwww)


爆発的なコメントの嵐と、世界中からの圧倒的な「バズ」の波が、初配信以上の勢いで脳内を駆け抜けていったのだった。


次回、一気にバズった二人に大手クランからのまさかのスカウトが……!?お楽しみに!

いつもお読みいただきありがとうございます。


視聴者の応援エネルギーで刺客をワンパン撃破するスカッと回でした!

「やっぱりアレンが最強で最高!」「シズルちゃんのリアクションが可愛い!」と思ってくださった方は、ぜひブックマーク登録や評価(★★★★★)で応援していただけると大変励みになります!

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