↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/15

第2話「追放初日にレア魔物をバズらせました。あと、追討ちの刺客が美少女すぎてコメント欄が大荒れの件」

追放初日から刺客が襲来!

しかし、現れた暗殺者の少女が可愛すぎて、世界中の視聴者(コメント欄)が一心不乱に大盛り上がりし始めます。




(さて、まずは腹ごしらえと今日の寝床確保だな)


王国の巨大な城壁を背に、私は草原へと足を踏み出した。

足元には、初心者向けの定番モンスターである緑色のぷよぷよした生き物、スライムがぽつぽつと跳ねている。


(おお、リアルで見るとけっこう可愛いな。スライムたん)

(叩いて大丈夫か? ぷるぷるしてて癒やされるんだが)

(いやいや、元勇者の実力を見せてくれよ!)


視界の隅に流れるコメント欄は、すっかり自由なバラエティ番組のノリになっていた。

私は錆びかけた剣を軽く振るい、目の前のスライムを正確に捉える。


(とりゃ)


ぽふっ、と乾いた音がして、スライムは綺麗な魔石へと変わって消えた。

これだけで討伐完了だ。


(さすが元勇者、秒殺だったな)

(今のは剣術というより手刀のスピードか……?)

(おや? 奥の森から妙な気配がするぞ?)


視聴者の一人が放ったその言葉の直後だった。

ガサガサ、と前方の静かな森から、ただ者ではない殺気が波のように押し寄せてきた。


(ふむ、どうやら歓迎されていない客がお出ましらしい)


木々の間から姿を現したのは、全身を漆黒の忍び装束で包んだ一人の小柄な影だった。

しかし、その顔を覆っていた布が突風でめくり上がり、あっと驚くような整った美少女の顔立ちが露わになる。

栗色のロングヘアに、緊張と怒りが入り混じったエメラルドグリーンの瞳。彼女の手には、冷たく光る暗殺用の短剣が握られていた。


(うわっ、めちゃくちゃ可愛い美少女じゃねえか!)

(待て、顔良しスタイル良しの暗殺者とか最高かよ)

(王国、とんでもない刺客を送り込んできたな……!)


コメント欄が一気に爆発的な盛り上がりを見せる。

美少女はキッと私を睨みつけ、震える声で叫んだ。


「た、ターゲット確認……! 王国の命に背きし裏切り者、元勇者アレン! 我ら影の一族が代わって始末する!」


「おっと、いきなり物騒だな。君、名前は?」


「なっ……! なぜ初対面で名前を聞く! 私はコードネーム、影刃のシズル……って、自分で言わせるな!」


シズルと呼ばれた美少女暗殺者は、顔を真っ赤にして短剣を構え直した。

どうやら腕は立つが、世間慣れしていないタイプのドジっ子素質がある暗殺者のようだ。


(シズルちゃん、推せる……!)

(暗殺者なのにチョロすぎて草)

(アレン様、ここで華麗に返り討ちにして仲間にしてくれ!)


(ふふ、視聴者の意見も概ね一致しているようだな)


私は剣を鞘に納め、両手を軽く上げて無抵抗のポーズをとった。

そして、目の前のシズルに向けて、そっと視点カメラを近づける。


「シズルちゃん、暗殺の仕事は一旦置いてさ。今ならチャンネル登録者数百万人の前で、俺と公開生配信バトルができる特等席を用意してあげれるけど、どうする?」


「は……? なにを言っているんだお前は……! 死ねえっ!」


真っ赤になったシズルが、勢いよく飛び込んできた。

果たして、元勇者と美少女暗殺者の初バトル兼コラボ配信の行方はどうなるのか。

世界中の視聴者が見守る中、規格外の旅が本格的に動き出す。



次回

ドジっ子暗殺者をまさかの「胃袋」で攻略!?

同時接続数がカンストする大神回へ!


最後までお読みいただきありがとうございました!


ポンコツ可愛い暗殺者シズルちゃんの登場回でした。

「シズルちゃん可愛い!」「アレンとのやり取りが好き!」と思ってくださった方は、ぜひブックマーク登録や評価(★★★★★)で応援をお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。