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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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TOURNAMENT 3

「ごめん、わかんないんだけど・・・。」


「私達が動くのは脳から神経を経由して命令が行くからです。それは微弱な電気信

 号なんです。ですから痛覚が鈍くなってるというのはその信号の伝達速度が遅い

 という事です。」


「そうか、例えばゼルダがプラズマでマヒさせても気づかない。

 気づかない間に動けなくなる。」


「そうです。ブラウだったら凍らせても気づかないという事です。」


「5年Bクラスは格下相手で舐めてた部分も多かったと思う。物理的な攻撃に

 躍起になってたからね。」


「確かに・・・。」


「ボルタ、普通に打ち合って相手の刀が重くなっても気づかないよ。」


「ベルグはクマ先輩ゴーレム相手に練習してたのあるでしょ。」


「ああ、脳を揺らすやつ。」


「そうそれ。アトムは・・・手足もげ。」


「やだよ!グラファイトソード使うよ!」


「そう言えばエレクトリックを使えたか。」


「感覚の事はわかりましたけど、筋肉も強化されてるようですが。」


「ぱっと見、3倍以上にはなってるだろうね。」


「全員、後半にバーサーカー化したように見えましたが。」


「何かのトリガーが必要なんだろうね。命の危機とか。」


「成程。」


「あのう・・バーサーカーって、あんまりメリットがないような・・・。」


「今の段階だとね。けど筋肉の強化ができて神経の強化もできるとすれば

 それほどやっかいな事はないよ。」


「不死身の軍隊か・・・。」


「だね。実験や検証が失敗する事を祈るよ。」


代表チームには2年Eクラスを想定したゴーレムで軽く調整してもらう。


「キリコ、2年Eクラスは対策を練れたけどそれ以降は対策を練る時間がない。」


「そうですね。予想では4年Aクラスが上がってくると。」


「またA・・・。あれかな、またベル姉のギルドの人達かな?」


「おそらくは。これから対策を練ります。」


「お願い。僕はちょっと寄るところがあるから先に帰るね。」


「わかりました。」


さてと・・・。


「諭吉、まだ風紀委員の仕事か?」


「いや、終わったところだ。」


「ちょっと、いいかな?」


「わかった。フユさんに来てくれ。」


「了解。すぐ行く。」


カモナ経由でフユさんへ。


「こんにちわー、フユさん。」

「いらっしゃいませ、居間にいますよ。」

「了解。」


囲炉裏部屋に行くと諭吉と才蔵がいた。熟年主婦みたいだな・・。


「お疲れー。」


「おう。」


「お疲れでござる。」


「ちょっと調べて欲しい事がある。」


「2Eの担任か?」


「いや、それは別にいいかな。それよりも生徒達にバーサーカー化の

 反動がないか調べて。」


「わかった。」


「正直、本命じゃないと思うんだよ。」


「本命はアレクサンドル家のアホか?」


「だと思うんだよ。2Eのバーサーカーの感じだとクロノス戦に導入できる

 レベルじゃないからね。」


「だな。」


「今さっき見ましたが、あれは傀儡と違うのでござるか?」


「どうやってるかわかんないんだよ。薬なのか特殊なバフなのか暗示かもだし。」


「薬だろうな、やっぱ。」


「はぁ・・・そうだよね。まあ、おそらく今日よりは楽に勝てると思うけど。」


フユさんが鍋の用意をしてくれていたので僕も一緒に頂く。

キノコ鍋、うめー。松茸うめー、生えてんのか?

美月と九郎も帰ってきた。


「野外研修も色々あるんだろ?」


「おそらくね。人というよりモンスターだろうけど。」


「丁度いい。なまっちまうからな。」


「やだやだ、戦闘狂は。」


「そうは言うが、お前もここんところまともな戦闘してないだろ?なまるぞ。」


「確かにと言いたい所だが、やらなくていいならそれにこした事はない。

 そうだ、そんな戦闘狂に朗報だ、箱庭が使えるようになったからいつでも

 行けるぞ。」


「箱庭・・・確か、住民全てが滅茶苦茶強えんだったな。」


「空島の連中より強いぞ。」


「行く!いつ行ける?」


「いつでも。そうだな週末にでも行くか。シゲさんとカスミには玄さんの国

 を勧めたけど、色々見て気に入った国があれば屋敷を作るよ。」


「国?」


「箱庭は6つの国で出来てるんだよ。松月の屋敷を用意するよ。」


「いや、そんな簡単に・・・。」


「橙国の建築技術はすごくてね、1日もかからず立派な屋敷ができるよ。」


「すげーな、楽しみだ。」


ガーネットの屋敷の戻り、自室で考え事。整理しないと頭がパンクしちょうよ。

武道大会は明日の2試合に勝てば3日目が準決勝、決勝。もちろん優勝して

欲しいが無理をしてまではなあ・・・。色々、事情的なものが変わってきてる

しね。まあ、その辺はシゲさんとキリコがわかってるだろ。

レットア婆ちゃんを迎えに行って売店オープン。明日もスズメ、アカリ、

ミナミが交代で手伝ってくれる。

試合をモニターで見ながら魔道銃のプログラム。

大会が終わってからの2日間は通常通りなのかな?


「スズメ、大会後の2日間って?」


「開校記念日もあってお休みです。」


「ありがとう。」


4連休は嬉しいな。箱庭にみんなを連れていって屋敷とか諸々の手配を

してしまうか。ティーターンやソドムアームスの件は進展があれば報告が

あるだろう。野外研修は特に準備するものはないな。念の為、武具と装備の

チェックはしておこう。

父さんにクロ兄達の結婚式の日程も聞いておかなきゃ、新しい屋敷も完成

してるようだし。

後はヒムリンが呼んでるので魔導院だな、ザイルにつきあってもらおう。

目安箱のチェックと探偵社にも顔をださないと・・・多くね?

う~ん、ソロキャンしたい。よし!今から行こう。


「イド君、帝国周辺の地図を見せて。」

「かしこまりました。」


イド君と2人、地図を見ながら今宵のサイトを探す。


「この北の国に向かう途中の森なんてどうかな?」

「川もありますし、良いかもです。行ってみます。」


イド君が飛んでくれる。そもそも、もう夜なので真っ暗。

獣というかモンスターの気配がすげえ、冒険者は何をやってるんだ?


「カモナ、結界をお願い。」

「かしこまりました。」


テントを設置、雨は降らなそうだが一応大木の下にした。

寝袋とマットがふっかふっか。

テスト中の小型ストーブでいいだろう。小型だが十分焚火は楽しめる。

火を熾し、ぼうっと眺める。いや~、癒されるっす。

コーヒーを飲みながらカモナと話す。


「ビーはどうだった?」

「お強いですね。色々学ばせて頂きました。」

「基本、空中から攻撃してくるからね。」

「お名前にふさわしく、蜂のひとさしという感じでございました。」


のんびりとカモナと会話し寝た。風呂は朝でいいや。

ふぅ・・・良く寝た。レットア婆ちゃんを迎えに行くので早めに起こして

もらった。風呂に入り朝食を食べイド君で向かう。


「それにしてもモンスターが多かったね。野外研修ってどこでやるんだろう?

 この辺だったら大変だよ、死人がでる。」

「大型のモンスターも結構おりました。この辺で行うのは自殺行為かと。」

「場所の確認をしておかないとね。」


「婆ちゃ~ん、迎えにきたよ。」


「おお、カエデ。お早う、すまなんだ。」


「追加の商品はこれ?」


「うむ、昨日あれからかき集めたわい。」


「明日は来賓も多いから今日は早めに閉めて、クラブハウスに泊りなよ。」


「試合も見たいいし、それも良いのう。」


婆ちゃんを屋台に送る。スズメが手伝いにきていた。


「お早う、スズメ。」


「・・・キャンプしました?」


「あれ、わかった?」


「スッキリした顔をしてます。」


「いや~北の国に向かう途中の森でさ。」


「野外研修の下見ですか、さすがですね。」


「えっ!」


「えっ、違うんですか?」


「違う、たまたま。野外研修ってあの森なんだ。う~ん・・・。」


「何か問題が?」


「モンスターで溢れてたんだけど・・・。カモナが言うには大型のモンスター

 もかなりいるそうだ。」


「学園は知っているのでしょうか?私達はともかく危険なのでは?」


「そうだね、武道大会が終わったらカーミラに聞いてみる。」


あの大量のモンスターの中にバーサーカーが紛れてたらやばいぞ。

白さん達が動いてるとは思うけど・・・。


「試合は?」


「今日は午後からです。注目は5年Aクラスと1年Bクラスの激突ですね。」


「おおいに潰し合ってもらおう。教室へ行こう。婆ちゃん、また後で。」


「わかったのじゃ。」


ニング先生のお言葉。


「今日は2回戦。2年Eクラスとだ。正直とてもきな臭い、十分注意してくれ。

 シーゲル、キリコ。やばそうだったら棄権しろ。」


「わかりました。試合は午後からだそれまでは各自アップしておいてくれ。

 昨日、試合を観戦して気になるクラスがあったやつは報告してから観戦に

 行ってくれ。カエデ、何かあるか?」


「昨日同様、魔導銃のプログラムが決まってる人はちょうだい。」


5丁を預かる。

クラブハウスへ行って昨日の他のクラスの試合をダイジェストで観る。


「1年Aクラスは1年Jクラスか。カルラは出てないの?」


「興味ありません。」


「さいで。」


剣、刀、体術で勝負はついた。しかし、Jクラスは善戦したのではないだろうか。

特にリナは負けそうだったぞ。


「カルラ、銃の授業ってガンカタ?」


「そうです。あの超近接での命のやりとりはぞくぞくします。」


こいつはとんだ戦闘狂だ。Jクラスは種目に銃が加わる来年が楽しみだ。

1年Bクラスは1年Hクラスとだ。ここも3試合で決着した。

画面の端々に映り込む獣王がうぜえ。

カリンさんはさすがにハーレムに加わるだけはあるな、強いぞ。

ドラゴンコンビの出番はなかった、監督っぽくふんぞり返るヒカルが笑える。

青春を謳歌したまえ。

5年Aクラスと5年Cクラスの闘いはさすが最上級生と言った感じ。


「Cクラスは少しずつ足りない。」


「ストームさん、クラブハウス暮らしに慣れました?」


「いや慣れん。何不自由がない暮らしにびびってる。」


「ははは。まあ、徐々に慣れて下さい。それより今度一緒に行ってもらいたい

 所があるんですよ。」


「別に構わんが、どこだ?」


「進化者の所。」


「えっ!」


「知り合いに居るんですよ。相談に乗ってくれるみたいなんで。」


「おまっ!進化者とは災害級の妖魔だぞ!」


「大丈夫ですよ、彼女は特別だから。」


「全く・・・本当にお前は何者なんだ・・・。だが、そういう事なら丁度いい。

 私も聞きたい事がある。」


「じゃあ、週末は空けておいて下さい。」


「わかった。」


「観戦?」


「会場まで行かずとも、ここで見れるのはいいな。」


「優勝予想は?」


「順当に5年Aクラス。あと、お前達だ。練習に付き合ったがとても1年とは

 思えん。特にアトム、何故力を抑えてるのかはわからんがな。」


「あれですよ、友達が欲しいんです。20人程。」


「20人も・・・やつは勇者か?ちなみに私はゼロだ。」


「歳は下ですけど、僕達が居ますよ。」


「・・・私を泣かせる気か?」


「いや、何で!」


やばい!ストームさんが本当に泣きそうだ。


「ケ、ケーキ食べます?」


「グスッ、ケーキとは最近流行りのフワフワしたやつか?」


「今、持ってるのはモカケーキですね。」


「食べます!」 いつの間にかスズメも居た。


「リング、全員にだしたげて。」

「承知しました。」


みんなでケーキ&コーヒーで観戦。


「う、うまい・・・。」


「パティスリーでも買えますよ。」


「う~む、ダンジョンへ行って稼がねば。」


「ケーキのために?」


「カエデ、私もケーキのためにダンジョンに行ってます。」


「・・・・。」


試合はストームさんの言う通り5年Cクラスが負けた。結果程の差はない。


「マークしてた3クラスが順当に勝ち上がりか。午後からの5年Aクラスと

 1年Bクラスの試合は要チェックだね。」


「Bクラスはリルハとイトルまで回せるかだな。」


「3連敗したら終わりだもんね。」


「キーはハーレムとクマ先輩になりそうですね。」


「そうですね。ガクも強くなりましたがさすがに・・・。刀の方もですが

 決め技というか決定力に欠けます。」


「団体戦だからね。下手するとリルハとイトルは1試合も出ないで終わるかも。」


「可能性はありますね。イトルはそれでもいいみたいですが。」


「リルハさんもあまり乗る気じゃなかったですよ。ヒカルさんに土下座されて

 仕方なく。」


「駒不足か・・。来年はミナミが出場するかもね。」


「えっ、私ですか?」


「いや、普通にコスケ君より全然強いから。」


「そうなんですか?全く実感がありません。」




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