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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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ELUCIDATION 2

ベル姉達は休み中、箱庭にいる時は修行したり遊んだりするそうだ。

最後の長期休暇だもんね、修行より楽しい思い出を作ってほしいもんだ。

と思ってる最中、鈴音が神刀達の所へ連れて行った。やれやれ・・・。


「ラスプ、スレッタとユイカを呼んで。」

「承知致しました。」


念話でエイルに話しかける。


「エイル、今どこ?」


「寝起きです。セクスィーネグリジェはお好きですか?」


「えっ、う~ん、すき。」


「クッ、少し大人になりやがりましたね。」


「いやいや普通。それより箱庭に来れる?」


「いいですよ。」 もう目の前に居るし・・・。


「着替えてからで良かったのに・・・。」


「好きじゃあ?」


「まあね、ラスプ。」


「いや~、胸がはだける~。」


「ドクター、自分ではだけるのはお止め下さい!」


ラスプとその部下達に連行された。

全く・・・。テラスでコーヒーを飲んでると白衣に着替えさせられたエイルが

来た。白衣?拘束具に見えるんだけど・・・。


「朝食を頂いても?」


「もちろん。」


エイルが食後のコーヒーを飲んでる時にスレッタとユイカが来た。


「あら、ドクターも居るのね。何で拘束具?」


「お二人とも、お早うございます。」


「悪いね朝っぱらから。昨日、ラフェリアのとこ行ってきた。

 詳しい話は二人から聞いてくれって。」


「わかったわ、まず寄生虫ね。あれは線虫にハイランダーのDNAを移植した

 ものね。結果、ハイランダーで言うところの進化者にモンスターがなる訳。」


「遺伝子操作はわかるけど、そう簡単に適合しないでしょ?」


「そうよ。だからスタンビートの中に1体しかいなかった。」


「ハイランダーにしてもそうだけど、どれだけの犠牲があったのか・・。」


「色々思うところはあるけれど、今はストーム先輩の事だね。」


「そうね、身体の方はユイカとエイルが詳細に調べてくれてるわ。」


「そうですね、スペックとしては大変素晴らしいです。テンペストの因子も今は

 眠ってる状態です。」


「えっ、じゃあ今の身体能力はストーム先輩の素なの?」


「そういう事になりますね。」 すげえな・・・。


「あとテンペスト因子が原因かわかりませんが、魔力腺が極めて細いです。

 結果、魔法はほとんど使えません。少し身体強化が使えるくらいです。」


「これは推測なんですが、防衛本能つまり脳が魔力腺を広げる事を拒んでる

 のではと。」


「・・・そうか、ハイランダーが大人に成るにつれてモンスター化、進化者に

 成るのは魔力腺が広がって魔力量が増えるのと比例するんだ。」


「おそらく。」


「ユイカ、それなら秘孔的なものを突いて広がるのを抑えるとか?」


「何です秘孔って!」


「えっ、ないの?」


「あるわけないでしょう。」


「あのう・・・ストーム先輩のテンペスト因子だけを取り除くというのは

 無理なんでしたっけ?」


「植え付けられた直後ならそれも可能だったかもしれないけど、完全に融合

 してるのよ。」


「と言う事はDNAコードレベルで融合してると?」


「そうよ。」 DNAコードか・・・。


「スレッタ、質問なんだがどっちのDNAが悪さするんだ?」


「DNAそのものは能力とか力だけだと思うんだけど育った環境に影響されると

 思うわ。あと融合する事で遺伝子異常が起こる。それが食人衝動になると

 思うのよねえ。」


「ハイランダーギルドで育ったわけじゃないから無茶な訓練はしてないな。

 となると遺伝子異常を治せれば・・・。」


「ええ、言い方は変だけど正しい進化者になれるでしょうね。」


「皆はノンモの舟って知ってる?」


スレッタとユイカは知らないようだ。


「あるんですか?」


「夜叉が見つけた。」


「何の舟?方舟とは違うの?」


「箱舟と同じソドムアームスなんだけど、ノンモの舟は飛行船なんだよ。

 僕も名前しか知らなかったんだけど、どうもⅮNAコードの保管と

 実験施設らしいんだよね。しかもハイランダーの起源でもあるんだって。」


「ハイランダーを造ったのはソドムの民だったのね・・・。」


「エイル、そこでなら正しいDNAコードを作れると思うんだよ。」


「つまり異常を起こさない寄生虫を作ると?」


「いや、寄生虫はさすがにねえ・・・作りたいのはワクチンだ。」


「興味深いわね。」


「回収するんですか?」


「そのつもり。まあ回収できなくても使わせてもらえるよう説得だね。」


「誰を?」


「セグンド。」


「はぁ・・・灼熱竜じゃない。」


「ソドムアームスはネームドの竜が守護するって決まりでもあるんですか?」


「カエデ、寄生虫はそこで作られたんじゃないの?」


「可能性はある。ただテンペストと違ってセグンドもザードもどっちにもついて

 なかったんだよ。場所も聞いたから魔導院の依頼が終わったら行ってくる。」


「1人で?危なくない?」


「ティーターンが居たとしても別に戦いにならないよ。僕も箱庭もどちらにも

 関わってないからね。」


「いや、ちょっと無理が・・・。」


「邪魔するようなら消すさ。僕も何だかんだでレベルが上がってるし秘密兵器も

 あるから。」


回収後の事を打合せして皆で昼食を食べて解散。

エイルとユイカは服を買うついでにストーム先輩を診て来るとの事。


「カエデ、ノンモの舟とやらはできれば回収して。研究したいから。」


「了解。」


ふぅ・・・やっと休める。明日から魔導院の依頼だ。

午後からはのんびりしよう。そうだ、キャンプに行こう。無国にもお気に入りの

森があるんだ。時間も惜しいし転位。泉のほとりに。

早速、ドーム型のテントを設営し寝床をを作る。うん、完璧。

昼寝をしたいが、まずは焚火だ。テントの後ろに白樺の原生林が広がっている

ので倒木を少し回収。お久しぶりのシュリの剣でカット。

焚火をぼーっと眺める、はぁ癒される・・・。

いつものパターンだとここで誰か乱入するわけだが、ここは大丈夫。

夜叉との別宅同様、誰も知らない。夜叉も知らないよ。

夜叉で思い出したけど、自分の正体をあっさり教えられたよね。むしろ、何で

今まで黙ってたんだろうっていうくらい・・・。

まあ自分でもちょっとおかしいとは思ってたけど、異星人のケツアルクアトルとは

思ってなかったよ。記憶はないけど実は何回も転生を繰り返してるんだろうな。

身体はただの器で、結局僕も高次元エネルギー体なわけだ。

色々、合点がいった。だから何だって話なんだけどね。

今を楽しむナウ。宇宙編は勘弁してくれ。

ぼーっと焚火を眺めてると時間はあっという間に過ぎる。暗くなってきた。

夕食にしよう、ステーキの気分だな。

トヨさんの熟成肉はある、後は米と味噌汁でいいか。カモナにお願いしようかと

も思ったけど、せっかくなので自分でやる事にする。

完成、料理スキルはバグってヒカミ並みだ、当然すげえ旨い。何の肉か知らんが

溶けたよね。あー旨かった。

食後のコーヒーを飲みながら明日の準備。カスールの分解掃除、アトリエでなく

ここでやるのがポイントだな。バンパイア相手だとゴブ刀だとちときびしいか。

夜叉からもらったヴァジュラバージョン2を刀にしてみる。おお・・・黒い

ヴァジュラだけあって刀も黒刀だ。渋カッコイイうえに今まで以上の力を

感じる。これは神刀でいいのかな?銃も試してみよう、いつもはデザートイーグル

だがブラスターをイメージ。おお・・ちゃんと漆黒のブラスターになった。

あれ?もしかしてこれだけでよくない?あっ、刀と銃を両方同時に使う事も

あるか。なんにせよ夜叉には感謝だな。

カモナの檜風呂に入り、テントで就寝。

翌朝は後片付けもあったので早めに起こしてもらう。

1度屋敷に戻りベル姉と朝食。2人は家の屋敷だそうだ。


「昨日は神刀達と?」


「ええ、みな半端なく強いわねえ。」


「鈴音が鍛えてるんだろうね。」


「白華ちゃんもすごかったわよ。私も魔導銃が欲しくなったわ。」


「ははは、魔導院の依頼が終わったら作るよ。」


「楽しみにしてるわ。」


箱庭から直接事務所に転位。

スリルは諭吉が連れてきてくれる。


「お早う。」

「お早うございます、カエデ様。」 ワイズがいた。

「魔導院からバンパイアの資料は届いてる?」

「はい、データ化しております。」


モニタールームへ移動。丁度、諭吉とスリルもきた。


「うお!何だここ!」


「スリル、お早う。バンパイアの資料を見る所だよ。」


「すげえな・・・。」


「ワイズ、お願い。」

「承知しました。事の発端は西のガリア領で行方不明者が多数出た事です。

 その内の数名がミイラ状態で発見されました。カーミラの事件がありました

 ので・・・。」

「それでバンパイアの仕業だと。」

「そのようです。ただ妙なのはかなりの数の人間が行方不明になっているにも

 関わらず領主からは何の報告もないそうです。」

「魔導院が動いてるんだよね?」

「魔導院にその領の出身者が居て、その者の実家から相談を受けたようです。

 魔導院は教会にも協力依頼をして調査チームを派遣しましたが1人しか

 戻りませんでした。その1人も眷族化しておりメッセージを持って

 きました。これがそのメッセージです。」


「これは・・・。」


「ドラキュラ伯爵相手に僕達を行かせると・・・。」


「カエデ、ドラキュラ伯爵って?」


「バンパイアってのはいわゆる吸血鬼全体を指すんだけど、その中で始祖と

 呼ばれる親玉がいるんだよ。親玉は名を持つし何百年も生きているんだ。

 ドラキュラ伯爵はその中の1人だよ。」


「バンパイアとは格が違う。」


「そんなのをワイズ探偵社に依頼するのか?」


「全くだと言いたいところだけど・・・ワイズ、ギャラいくら?」

「白金貨6枚です。」


「し、白金貨・・・金貨でさえびびってるのに・・・。」


「いい稼ぎだろ?」


「現状、ガリア領への街道は封鎖中です。」


「まあ、メッセージが手をだすな。だもんなあ・・・。」


「国としては一方的にそう言われても、わかりましたとは言えないよな。

 バンパイアじゃない人も居るだろうし。」


「帝都にはバンパイアが市民権を持って生活してるから、大っぴらに討伐とも

 言えないわけだ。う~ん、目的がこのメッセージだけじゃわからないな。」


「データ解析した推測ですが、ドラキュラは国を造ろうとしているようです。」


「う~ん、よくある話ではあるんだけどそれができないから

 闇の住人じゃない。」


「説明プリーズ。」


「根本的な問題は2つ。1つは太陽、特殊な魔導具がないと日光で消滅。完全な

 夜行性だ。もう1つは食料問題、上級バンパイアまでなると魔力で動けるけど

 下級バンパイアは人間の血や体液が食料だからね。人間を家畜のように扱うと

 全力で討伐される。教会の暗部にはバンパイアハンターっていう専門部隊も

 あるからね。いくら強いといっても数の原理にはかなわない。」


「今回は奴らは動いてないのか?」


「動いてますね。本命はそちらでしょう。」


「俺達は陽動ってわけか。」


「そうだろうね。良いんじゃない?始祖相手は奴らに任せて、僕達は下級相手に

 暴れれば。」


「それだけに白金貨は多すぎる、何かあるんじゃないか?」


「おそらくヒムラはハンター達が失敗すると見てるのではないでしょうか?」


「尻拭い代だろうね。」


「納得した。」


「弱点プリーズ。」


「下級だと心臓、銀弾とか銀製の武具。上級だと圧倒的な火力で塵も残さず

 燃やす、封印だけなら凍らせるのもオーケー。基本、上級は不死だ。」


「ぎり下級。」


「作戦はどうする?」


「陽動だからね、正面からでいんでない?」


「住民はどうする?」


「まあ魅了されてるだろうから、霊水で解くよ。諭吉は地下をお願い。僕達は

 地上で暴れよう。」


「ライカンスロープは?」


「下級バンパイア同様。」


「何それ?」


「いわゆる人狼だ、始祖にはつきものでね。ワーウルフより人間に近い。」


「獣人と違うの?あとボルタとか。」


「線引きは曖昧ではあるんだけど、狼系獣人は変化しない。ボルタはベースが

 人で自分の意思で獣化する。ライカンは完全な夜型で自分の意思では

 どうする事もできない。」


「完全ではありませんがマーキングは完了してます。」

「さすがワイズ。」

「今回は私も参加します。」

「助かるよ。イド君からナビをお願い。」

「承知しました。」


「ミズキと九郎を呼ぶ。」


「そうか、才蔵はザードの方に参加だね。」


「そうだ。」



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