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ACADEMIC LIFE  作者: 一聖
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IMPACT

「ははは。アンモ、孫って可愛いよね。」


「爺ちゃん・・・って誰!」


「ははは。やだなカエデ、爺ちゃんだよ。」


いやいやいや、シュリ叔父さんより若くね!しかも筋骨隆々!


「清爺?」


「桃ちゃん、久しぶりだね。大きくなったねえ。」


「いや爺ちゃん、ソーマ飲みすぎ!鍛えすぎ!」


「師匠にね男ならツムギに守られてばかりじゃ情けないと怒られてね。刀はキャラ

 が多いし棒術を習う事にしたんだけど、木の葉の皆と修行してたらなんか

 楽しくなっちゃってね。」


爺ちゃんが楽しいならいいか・・・。この分だとツムギ婆ちゃんも・・。

いや待てよ、最近バロン爺ちゃんとヘンリエッタ婆ちゃんも見かけない・・・。

考えるの止めよう・・・ごめんねバート叔父さん。アス姉の事もあるのに・・。

爺ちゃんに桃ちんの事を話す。


「わかるよ桃ちゃん。僕もタチバナの宗家になる時悩んだよ。それに、あの

 3人娘は人外だからねえ。だけど、何とかなるもんさ。桃ちゃん、一緒に修行

 しようよ。木の葉はいいよ。」


「うん!」


「ああ爺ちゃん、修行はいいけど桃ちんがムキムキになったら鞍馬が泣くから。」


「わかってるよ。」


「桃ちん、次のダンジョンアタックまで修行する?」


「うん!」


「了解。じゃあ帝都の屋敷と転位門繋げておくよ。」


「清春、すまんが桃を頼む。私は桃の屋敷を建てる、使用人の手配もしなければ。

 忙しくなるぞ。」


アンモも楽しそうでなにより。


「じゃあよろしく。僕はちょっと用があって青国に行くよ。」


「カエデ、休みはどうするんだい?」


「仕事が済んだら旅に出るよ。」


「神楽にも寄ってね。」


「もちろん。」


さて忘れていたストーム先輩の様子を見に行くか。何か忙しくね?

1人だしバイクにしよう。最近、エンジンを新しくしたんだよ。

浮かせる事も出来たんだけど、それだとバイクっぽくないからやめた。

ヒュイ~ンって感じになったんだ。

しばらく走って爽快感を楽しんで到着。気持ち良かった。

青国と言えば中華が美味い。エビチリを食べてから行こう。

確かこの辺だったはず・・・おっあったあった。ここのエビチリは美味いんだ。


「子供1人!」


「んっ、我が王じゃねえか。」


「わかるの?」


「そりゃあな。ずいぶん縮んでるぞ。」


「子供だよ!」


「ははは、難儀だな。悪りーが相席でもいいか?」


「いいよ。」


「あのテーブルに行ってくれ。いつもので?」


「うん。」


指定されたテーブルに行くと女の人が座っていた。

全体的に白っぽい美しい女性だ。


「すいません、相席させて頂きます。」


「ええ、どうぞ。」


おお、美しいうえに上品だ。はて?種族がわからん。

普通の人間は住んでないし、白竜の親戚か何かかな?まっいいか、エビチリの

方が大切だ。


「久しぶりね、カエデ。」


「えっ!どこかでお会いしてますか?」


「何言ってるの?あなたに師匠に預けられ放置プレイ中のストームよ。」


「えっー!別人じゃん!スカートはいてるし!髪、長いじゃん!化粧してるし!

 ラフェリアに改造されたのー!」


「失礼ね!違うわよ!師匠に女の子らしくなさいって言われて

 色々やらされたの。」


「やっぱ改造じゃん!」


「違うわよ!お店を手伝わされてるし、接客もあるから整えてるだけよ!」


「驚いた・・・今年いち驚いたよ・・。ストーム先輩って実は超美人だった

 んだね。」


「褒められてるんでしょうけど、嬉しくないのは何故かしら?」


「いや、まじ褒めてますって。」


うちの女性陣は半端なく美しいし、子供ながらスタイルもいい。

ストーム先輩も3年と言う事は13歳だぞ、どうなってんだハイランダー!


「ずいぶんと放置してくれたじゃない。」


「す、すいません。ばたばたしてましてやっと長期休暇に入りましたので

 馳せ参じた次第です。」


「そんな丁寧に話さなくていいわよ、我が王。」


「止めて下さい。ストーム先輩は別に配下じゃないんですから。」


「ちゃんと配下よ。師匠の上司なんだから当然、私の上司でもあるのよ。」


「はぁ・・・わかったよ。でも王はやめて、カエデでいいから。」


「2人の時はそれでもいいけど、師匠の前では無理ね。しばかれるわ。

 冷めるわ、頂きましょう。」


「そ、そうだね。服にこぼさないでね。」


「当然よ、しばかれるわ。」


「ラフェリア・・・。」


久々のエビチリは・・・味しなかったよね・・・。


「それで?」


「詳しいことは師匠に聞いて頂戴。私もよくわからないの。」


「ラフェリアは店?」


「いえ、屋敷で寝てるんじゃないかしら。」


「了解。行ってみるよ。」


「私も店を閉めたら帰るわ。」


ストーム先輩の立ち姿は服装も相まってボンキュッボンだ。

そこから徒歩でラフェリアの屋敷へ。


「こんにちわー、ラフェリア居ますか?」


「少々、お待ちください。」


リビングで待ってるとラフェリアが眠そうに起きて来た。


「あら、我が王。久しぶりじゃない。」


「やっと長期休暇に入ったんだよ。」


「何で学生やってんだか。ストームには会ったのかしら?」


「ああ、驚いたよ。激変し過ぎだ。」


「男として育てられた方が不自然よ。」


「そうだね。でっ、ストーム先輩は進化者に?」


「そう簡単になれる訳ないでしょ。今は修行中ね。スレッタとユイカが方法を

 探ってくれてるわ。」


「そうか。前にスレッタに渡したバーサーカー薬というか寄生虫をうまく使えない

 かと思ったんだけど、そんなものを寄生させるわけにはいかないしね。」


「スレッタも同じ事を考えてたようね。難しい事はスレッタに聞いてほしいのだ

 けど、そもそもその寄生虫がハイランダーから作られてるみたいよ。」


「・・・・。」


「驚かないのね。」


「予想してた。寄生虫は生き残るために宿主を最適化するんだ。

 あえて最適化って言ってるけど、ようは宿主を進化させるんだよ。」


「つまりティーターンはハイランダーを造ったと?」


「理屈としてはハイランダーの逆だ。モンスターにハイランダーの因子を

 植え付けたんだ。」


まいったな・・・予想の中の悪い方だ・・・。

その時、ストーム先輩が帰って来た。


「ただいま戻りました。」


「お帰りなさい。」


「ストーム先輩も方舟回収に参加するんだって?」


「ええ、師匠の命令で。」


「なんだって?」


「修行よ修行。ある意味同族でもあるんだから。それに姫達と行動すれば

 乙女の修行にもなるわ。」


「乙女って・・・。」


「ハイランダーは本人の意志なんて関係なく戦いを強いられるの。人間を守っても

 感謝なんてされないし、むしろ不気味がられるわ。私は見た目の問題も多分に

 あると思うのよ。」


「ああ・・・みんな同じ髪の色と鎧か。」


「幸いにしてストームはスタイル抜群。うちのモデルも務めてもらってるわ。

 朱国の姫と戦うのよ!」


「なんで!」


「それと学園は退学してもらうわ。」


「ストーム先輩、いいの?」


「ええ。正直いい思い出はひとつもないし、進化とやらして襲いたくもないわ。

 我が王、お願いがあるの。」


「何?」


「ワイズ探偵社の社員にしてくれないかしら?」


「いいけど、何で?」


「生きるためにはお金が必要よ。それに私が暴れ出したら殺してほしいの。

 それができるのはカエデだけだと思うから・・・。」


「重い!重すぎる!それはお断り。」


「ちょっと!ここは俺に任せろってところじゃない!」


「やだよ!まっ、そうなる前になんとかするさ。退学届けとかどうすんの?」


「もう母さんに渡したわよ。」


「母さん?」


「驚いたわあ、目覚めて学園長なんてやってるんですもの。」


「えっー!」 今日3回目のえっー!


「とりあえず修行もあるから通いね。」


「わかりました。方舟の回収が終わったら出社します。」


「ストーム先輩、これ付けってって。」


「これは・・・。」


「鎧のピアス、触れて『マテリア』で起動する。ザードのブレスくらいは平気。」


「いやいや、ザードって白氷竜よね。」 


はぁ・・・驚き過ぎて疲れた・・・、帰ろう。


「ただいまー。」

「お帰りなさいませ、随分とお疲れですね。」

「いや~何をしたっていうわけじゃないんだけどね。コーヒーもらえる。」

「かしこまりました。」


テラスでコーヒーを飲む。ストーム先輩の件は明日、スレッタとユイカと

話し合おう。


「お疲れね。」


「驚き過ぎた。休暇?」 夜叉が来た。


「あなたに話があって来たのよ。」


「驚く話ならノーサンキュー。」


「ソドムの件よ。」


「ソドム?アームス見つけたの?」


「ええ、ノンモの舟って知ってる?」


「ノンモ・・・。確か巨大な飛行船っていう伝承だよね。」


「そうよ。実在するけどね。」


「まあ方舟があるんだから、あってもおかしくないね。」


「役割は知ってる?」


「いや知らないな。」


「DNAコードの保管よ。あとそれを利用しての実験施設ね。ハイランダーの

 起源でもあるわ。」


「・・・合点がいったよ。人間が突然変異するとは思えなかったんだ。」


「楓、あなたどこまで知ってるの?」


「何も知らないよ、ただ推測はしてた。生命の起源は神が造ったんだと思う、

 けどそれを急速に進化させたのは神じゃない、ケツアルクアトルだ。

 ソドムの民はその末裔じゃないかってね。」


「ほとんど核心じゃない。」


「そう?僕はただ彼らが戻ってこない事を祈ってるだけ。

 あきらかに面倒そうだ。」


「どうするの?」


「もちろん回収、むしろ欲しい。誰が守護してるの?」


「灼熱竜セグンド。」


「げっ!しょうがない旅の途中で寄るか。」


「1人で?」


「まあ、別に戦うわけじゃないし。」


「あら、知り合い?」


「友人というわけじゃないけど、全く知らない間柄でもないよ。」


「新事実ね。」


「夕食どう?」


「頂くわ。」


のんびりと夕食。もちろん美味しい。

夜叉との夕食はぐっとイカルガに戻される感じ、嫌じゃないけどね。


「さっきの話しだけど、地球についてはどう考えてるの?」


「そうだなあ・・・途中まではこの世界といっしょ。地球の場合、神が早い段階

 で手を引いてソドムの民が中心になって枝分かれしていった。だから科学中心の

 世界になった。もっと言うならこの世界は地球のやり直しだ。」


「驚いた、楓は学者か何かかしら?」


「違うさ。けど僕は召喚者でもある、ソドムの民の末裔だ。この世界の人間とは

 少し違うのかも・・・。身体は神が用意したものだけどね。」


「ほとんど正解だけど・・・。あなたはソドムの民の末裔じゃないわ。

 ケツアルクアトルそのものなの。」


「そうか・・・。」


「驚かないのね。」


「まあ僕が何者だろうと今が楽しければいいっていうのもあるんだけど、

 斑鳩 楓自体が聖徳太子の転生体らしいし・・・自分の正体がわかった所で

 何も変わらないさ。」


「神って何だと思ってるの?」


「意思を持った高次元エネルギー体。宇宙規模で言えばケツアルクアトルと同じ

 1つの種族だ。人の姿をしてるのはこの世界に干渉しやすくするためだね。」


「全て承知のうえって事ね。」


「そうだね。さっきも言ったけど知った所で何も変わらないからね。目の前の

 事を何とかするだけさ。」


「フフフ、そうね。さて、そろそろお店に戻ろうかしら。ああ、あとこれ。」


「んっ、ヴァジュラ?」


「バージョン2ね。新機能を追加しておいたわ、しかもニューカラー。」


「今ので十分、助けられてるけど。」


「大人化できるようにしておいたわ。私好みに。」


「ちょっと・・・。まあ、ありがとう。」


「今度、隠れ家で見せてね。」


「・・・わかったよ。」


考えてみればオートマタを使う時、いつもスザさんにお願いしてたからな。

これはこれで使える。オートマタも何かに使えるだろう。

さて風呂入って寝よう。色々あったからぐっすり寝れるだろう。


翌朝、食堂に行くとベル姉達が居た。


「お早う。」


「お早う、カエデちゃん♡。」


「どうだった?」


「面白かったわ!会う人会う人、みんな強いのよ!」


そこっ!海賊王か!


「私は橙国が気に入ったわ。」


「神楽に近いもんね。」


「私は白国かしら。研究者ってなんか素敵。」


「ねじが飛んでる奴も居るから、気をつけてね。屋敷を建てる?」


「家ので十分よ。快適だったわ。」


「了解、今日は?」


鈴音が来た。ああ、そういう事・・・。

アリ姉も華姉もどうやら神化したみたいだ。高次元エネルギー体という

言葉が頭をよぎる。


「迎えに来たわよ。んっ、楓から新しい神器の気配がするわね。」


「ああ、ヴァジュラがバージョンアップしたんだよ。」


「夜叉ね。」


「駄目よカエデちゃん!卒業してからになさい!」


「何が!」




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