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第2部 驚愕のニュージーランド編 VOL15「クイーンズタウンの勇者?」(1997年)

ー驚愕のニュージーランド編 VOL15

「クイーンズタウンの勇者?」

クイーンズタウン 1997年1月


初めての海外旅行の時からだが

外国へ行くと夕食の後よくバーへ行く。

(ヨーロッパではバーはあまりないけど)

バンジージャンプに挑戦した夜は

けっこう大きな店で飲んでいた。

お客さんは2、300人はいたけど、

やっぱり俺以外にアジア人はいない。

このニュージーランドには新婚旅行など

日本人観光客は多いのに

なんで夜はでかけないんやろう?

今まで行った国でも日本人で

バーに出歩く人にほとんど会ったことがない。

(海外旅行記をけっこう読んだけど、

インドその他アジア方面を何ヶ月も

うろつく人とか、南米、アフリカに

個人で行く人とかの中には

すごく行動的なひとが多いように思う)

貴重な時間なのに観光地を廻って、

有名なレストランで食事して、

夜は部屋にこもってるだけなんて

ホントにもったいないように思う。

(ちなみにおもしろかった海外旅行記の著者は

たとえば蔵前仁一、椎名誠、高野てるこ、

野中ともそ、星野道夫、さいとう夫婦、

野田知佑、上温湯隆、猿岩石、パンヤオ、

ドロンズなど。

旅行記じゃないけど、沢木耕太郎の

「深夜特急」もイイ。)


音楽を聴きながらぼんやり飲んでいると

20代前半くらいの男が話しかけてきた。

「ひとり? 日本人?」

「そう。 大阪から来たよ。」

「へえー、この街は楽しいかい?」

「うん、すーごく気に入ったよ。 

キミは地元のヒト?」

「地元じゃないよ。

週末だから友達と遊びに来たんだ。

ねえ、この旅行でどんなことしてきたの?」

「うーーんと、ファームステイ、乗馬、

カヌー、ドライブ、氷河ウォーキング、

トレッキングとか。

今日はラフティング、ジェットボート、

ヘリコプター遊覧、バンジー、、、、」

「えっ!バンジー? どこの?」

「パイプライン。 102mのやつ。」

「パイプライン!! ええーーっ!

あの一番高いやつう!? 

ちょ、ちょっと待ってて!

友達を呼んでくる!」

彼は慌てて席を立つと男女5人を連れて

戻ってきた。

小さな丸テーブルを皆で囲んで

俺に向かって座ると彼が身を乗り出して言う。

「さあ、ハナシを聞かせてくれよ。」


あのとてつもない恐怖と感動を

英語でうまく伝えられるんやろか?

身振り手振りを加えて話し始めると

皆じっと俺の話に真剣に聞き入った。

やがて彼らはコーフンしてきて、

口々に叫んだ。

「スゴイわあ!!」

「あんたは勇敢だ!!」

「ビールをおごるよ、飲んでくれ!!」

すっかり人気者になったようだ。

すごく尊敬されてウレシかった。

彼らは誰もまだトライしたことなく、

やってみたいかと尋ねると

いつか絶対挑戦する気の人と

一生やらないと言う人が半々だった。

ニュージーランドの若者は

かなりの割合で飛ぶのかな?

とか思ってたけどそうではないようだ。


クイーンズタウンの勇者、か、、、、、

えへへっ。

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