表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/16

第2部 驚愕のニュージーランド編 VOL13「キョーフの102mバンジー」(1997年)

ー驚愕のニュージーランド編 VOL13

「キョーフの102mバンジー」

クイーンズタウン 1997年1月


足元が透明スケスケのスリリングな

ヘリコプターで5分ほどの遊覧飛行の後、

吊り橋のそばに着陸。

いよいよこの時がきた!

南半球で最も高い102m!の

バンジ−ジャンプに挑戦である。

(現在も南半球で最高かどうかは知らない)

このクイーンズタウンでは4ヶ所で

バンジージャンプにトライできる。

42m、43m、73m、

102mやったと思う。

どれも川の吊り橋の真ん中から飛ぶという

タイプで、高さが上がるほど料金も高くなる。

俺は迷わずこの最高の102mを選んだ。


参加者は15人ほど。

内、女性3、4人。 国籍バラバラ。

ここでも俺以外は全員白人だ。

ロープの長さを調整するために体重を量る。

手の甲にマジックペンで

なんか数字を書かれる。

そして簡単な名簿に名まえと出身国名を書く。

これで準備は終わり。

ホンマかウソか、もし事故で死んでも

訴えないと誓約書を書かされる、

とかよく聞くけどここではそんなものはない。

とにかくシンプルだ。

落ちたら落ちた時、か、、、、。

皆に訊くとほとんどのヒトが初めてのトライ、

3人くらいが3回目、

でもこんなに高いのは未経験、とのこと。

誰からでもいいからテキトーにどーぞという

実にお気楽なスタ−ト。


まずは人間が足首にロープを巻いただけで

吊り橋の真ん中から垂直落下していく

ショッキングなシーンをビデオカメラで

いろんな角度から3、4人分撮影する。

「ス、ス、スゴイ!!」

限りなく飛び降り自殺に近い気がする。

今わずか2m前にいるこのひとが

何もない空中へ頭から飛び込むのだ!

「よおーあんなことできるよなあ!!」

と驚く自分もそれをするためにここへ来たのを

思い出して頭がクラクラして倒れそうになる。

自分はジャンプしないけど

ジャンプの見学をするという

10ドルのバスツアーで来てるひと達も

一緒に大盛り上がり。


「うーしいっ! 行くかっ!」

ひとりTシャツを脱いでハダカになって

気合いを入れる。

まわりが「ヒューヒュー!」とはやしたてる。

歯医者を連想させる

黒いリクライニングシート?に座って、

足首に直径10cmほどの

伸縮性のあるロープが装着される。

こんなヒモ1本に俺のこの大事なイノチを

預けるのか?

3人のインストラクターがやたらと

話し掛けてくる。

「大阪から来たのか。

横浜には行ったことあるよ。

日本はスシがおいしいよねえ。」

などとニコニコしながらも

ロープの金具を締めるのに

ぐぐううーーっとチカラを

入れているのを感じる。

なんとか不安感をまぎらわせようと

してるように見えて、

よけいにすーんごくコワくなってきたあ。


吊り橋のワイヤーをくぐって1mほど

空中に突き出した板の上に立つ。

雄大な緑の山々に囲まれて

空中に浮かんでるみたいだ。

た、た、た、高いっ!!!

102m、、、、

ビルの3、40階か、、、、。

インストラクターに言われて、

固定された足でチョコチョコ板の先まで進む。

「もっと前へ、もっと。」

もっと、ってこれ以上前へ行って

落ちたらどないしますねんアンタ!?と思うが

そういえば俺は落ちるために

ここへ来たのだったと改めてナットク。


カレシのジャンプを観にきたという

アメリカ人の若い女に

俺のジャンプシーンを撮ってくれ、

と頼んでさっきビデオカメラを渡した。

撮影してくれてる彼女に向かって

腕や腰を振ってフザケて陽気に

はしゃいでみせながら、

「やめるんやったら今しかないやぞっ!

シャレにならんてコレはっ!

こんなんマトモやないでえ!」

と、心の中でもうひとりの俺が警告している。


(「今日だけは俺が日本人代表」に続く)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ