5-18 アニマルフード
・・・五年前・・・
ルクリア「いい獲物いねぇかな~・・・」
ウェルウィッチア「ねぇねぇ!あなたも仕事探し?」
ルクリア「おわっ!なんだおまえっ!」
ウェルウィッチア「ごめんごめん、びっくりさせて、あなたも女の子でしょ?」
ルクリア「・・・あ、ああ、そうだが、」
影町の大手ギルドでは女性の客は珍しい。
当然二人ともフードを被ったりして女性であることを大っぴらにはしていないが、わかる人にはわかってしまう。
ウェルウィッチア「珍しいなと思って、女子がこっちで仕事探してるの、しかも賞金首とかばっかり見てるし」
ルクリア「んだよ、同業者か?」
ウェルウィッチア「ううん、私はなんか面白い仕事ないかなと思ってよくここ来てるから!」
ルクリア「面白いって、こんなとこにろくな仕事ねぇだろ、あぶねぇ仕事とか無理難題みたいな依頼ばっかだしよ」
ウェルウィッチア「だからやりがいがあるんじゃない!いろんな経験できるし、こなした時の達成感は最高よ!」
ルクリア「・・・おまえもなかなか普通じゃねぇな」
こんな薄暗いギルドの中で目を輝かせて話す相手に言葉を詰まらせてしまう、
・・・
ウェルウィッチア「そっか、自分を餌にして人さらいを捕まえてるんだ~、すごい根性だね」
ルクリア「あんまデケー声で言うなよ」
ウェルウィッチア「私、人さらいとか賞金首探しってやったことないから一緒にさせてもらっていい?」
ルクリア「一緒にって・・・失敗したら終わりだぞ、」
ウェルウィッチア「その時はその時よ!」
赤い髪の女性「あの・・・すいません・・・」
ルクリア、ウェルウィッチア「??」
後ろには頭からフードを被り、なるべく素肌を出さないような格好をした女性が困った顔をして立っていた。
赤い髪の女性「お二方とも女性の方ですよね、お二人に頼みがあるんですが・・・」
ウェルウィッチア「あなたも女の子よね?」
赤い髪の女性「は、はい、あの、ここではあれなので端っこの方で・・・」
ルクリア「なんだよ、頼みって!」
赤い髪の女性「ありがとうございます!」
ルクリア「まだやるなんてって言ってねぇぞ、何かも聞いてねぇし」
赤い髪の女性「わ、私の妹が誘拐されてしまって、あなたの持ってるそのチラシの賞金首の男の人に・・・」
ウェルウィッチア「え!大変じゃない!」
ルクリア「まぁ、別に珍しくもねぇ話だけどな」
赤い髪の女性「それで、その人たちのアジトまで身代金を持っくれば妹は返してくれるっていうので・・・」
ウェルウィッチア「保安隊の人には?」
赤い髪の女性「言ったら殺すって・・・」
ルクリア「お決まりのフレーズだな、」
赤い髪の女性「身代金は準備しました!でも、一人ではとても怖くて・・・お二人について来て頂ければありがたいと・・・」
ルクリア「・・・要はこの賞金首の誘拐犯をとっ捕まえればいいんだろ、」
ウェルウィッチア「身代金を渡したところで、無事に妹さんが戻ってくる保証もないもんね、」
赤い髪の女性「捕まえてくれれば願ったりかなったりですが、そんなこと・・・」
ルクリア「大丈夫だ!そんなに高い賞金首でもないからたいして強くねぇだろ、」
赤い髪の女性「手伝っていただけるんですか?」
ルクリア「私は自分の仕事をするだけだ、そのついでにあんたの妹が助かるだけだ」
ウェルウィッチア「そうね!やってみましょ!」
赤い髪の女性「あ、ありがとうございます!ありがとうございます!!!」
ルクリア「敵は何人くらいいた?」
赤い髪の女性「私に言ってきたのは3人でした、でももっといるかもしれません・・・」
ウェルウィッチア「そうね、少し多めに見積もっておきましょう、」
ルクリア「この賞金額の奴がトップならあとは雑魚の群れだと思うがな、」
赤い髪の女性「お、お強いんですね・・・」
ルクリア「それで、受け渡し日はいつだ?」
赤い髪の女性「明日の夜です、町はずれの小屋に持って来いって」
ルクリア「早いな、じゃあ今から作戦を考える、私とこいつでそのアジトの下見してくる、おまえは顔がバレてるから近づくな、」
赤い髪の女性「わかりました、」
ウェルウィッチア「ところでみんなの名前は?聞いてもいい?」
ルクリア「別にいいぞ、一緒に仕事する仲間だしな、私はルクリアだ」
ウェルウィッチア「良かった!私はウェルウィッチア、ウェルでいいよ」
赤い髪の女性「わ、私はスズランといいます、ルクリアさん、ウェルウィッチアさんどうかよろしくお願いします!」




