5-17 通常営業
翌日は昼過ぎまで五人で一つの部屋に雑魚寝をしていた。
差し込む日差しでボチボチと起き出し、各自身だしなみを整える、
いつもの服に袖を通すと、日常が戻って来た感じがする、
ナンテンさんとウェルさんも光町の日常での仕事に戻らなければいけない、
折角だから途中までみんなで送って行こう、
ナンテン「っつ~、あったま痛~い・・・」
アザミ「昨日の殴られた傷ですか?」
ルクリア「こいつはただの飲みすぎだろ」
ウェルウィッチア「ナンちゃん今日仕事なんじゃないの?もう昼なのに大丈夫?」
ナンテン「うう~、この辺でなんか適当に犯罪者でも捕まえて行こうかな、こいつ追っかけてましたって言う・・・」
ウェルウィッチア「あはは!ナンちゃんもいつも通りね!」
男1「こいつらだ!!!」
楽しい会話に水を差すように、わたし達の歩いてる林道を十人ほどの男たちが囲んできた。
ルクリア「んだテメェら?」
アザミ「あ、この人昨日の誘拐犯の一人です、逃げられたんですね」
男1「他の奴らは捕まっちまったよ!お前らのせいでなぁ!」
男2「折角お嬢様の会社からたんまり金引っ張り出そうと計画してたのによぉ」
男3「お前らのおかげで全部パーだよ」
男4「この落とし前、テメェらで・・・」
ナンテン「わぁ~!宝の山じゃ~ん!!!」
男4「はっ?」
ナンテン「私あれとそれと後ろの奴!三人もらうね!」
瞳を輝かせた彼女は知っている手配犯らしき人を次々と指さした。
ルクリア「私も昨日のドレス代取り戻さねぇとなっ!」
ユッカ「わわっ!いっぱいいるよ、アザミちゃ・・・」
アザミ「敵は十人、ほとんど大した事なさそうだけど、何人か刃物持ってる・・・」
ユッカ「アザミちゃんまで・・・」
アザミ「ルクリアさん、あの背の高い人下さい、昨日勝てなかった人に体格が似てるのでリベンジしたいです、」
ルクリア「おう!いいぞ!ウェル!ユッカ!おまえらもどれかいるか?」
ユッカ「ええ~・・・」
ウェルウィッチア「私達はいいわ、ご遠慮なくどうぞ、」
ルクリア「じゃあお言葉に甘えて他はわたしが貰っちまうか!」
ナンテン「早くやろうっ!早くやろうっ!」
男2「おい!なんだこいつら!何言ってんだ!」
男3「び、びびってんじゃねぇぞ!」
男4「こっちは十人いるんだ!余裕だ!」
ルクリア「っしゃあ!一人も逃がさねえぜ~!」
・・・
ユッカ「・・・あたしもこうなった方がいいのかな?」
ウェルウィッチア「うふふ、みんな頼もしいわね!」
ユッカ「頼もしすぎるよぉ」
ウェルウィッチア「でもね、仕事してるとね、こんな風に予想もしてない時に避けられない急ぎの仕事が入ったりするのよ、」
ユッカ「そういう時どうするの?」
ウェルウィッチア「いやだの無理だのってごねる前にね、すぐ切り替えて対処法考えるの、今のみんなみたいにね、」
ユッカ「すぐ様相手を睨みつけるんだ、」
ウェルウィッチア「この人たちは特殊ケースだけどね、」
ユッカ「大変なんだね、仕事って、」
ウェルウィッチア「すぐ終わるから待ってましょう、」
ユッカ「うん、」
相手が十人だろうが二十人だろうが結果は同じだっただろう、ルクリアさんとナンテンさんが迫りくる男達を次々にノックアウトしていく。
相手の数が減ってい行くと追う側と追われる側が逆転したかのように逃げようとする連中を片っ端からとっ捕まえては成敗を完了させる。
ユッカ「そういえばウェルさんってルクリアさんといつ知り合ったの?同級生だったとか?」
アザミ「わたしも知りたいです、」
ユッカ「アザミちゃん!あの大きい人は?」
アザミ「もう倒した、見掛け倒しだった、」
ウェルウィッチア「あははっ!」
アザミ「あとは二人に任せても余裕そう、」
ユッカ「だね!」
ウェルウィッチア「でも気を付けてね、余裕な時ほど気が緩むから、要注意よ、」
アザミ、ユッカ「えっ?」
ウェルウィッチア「初めての仕事や大きい仕事の時よりも、慣れてて簡単だと思ってる時の方がミスが出やすいからね、」
アザミ「はい、油断しないようにします、」
ウェルウィッチア「あの時もそうだったの・・・」




