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わたしの仕事は人さらい  作者: おどるニコル
3.人に寄り添う仕事
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18/141

3-4 引継ぎ


田舎娘「ん・・・んんっ・・・」

???「ユッカ、ユッカ!」

???「姉ちゃん!姉ちゃん!」

ユッカ「・・・誰?」


父、弟「バビョーン!!!」

ユッカ「うわぁっ!!!」

弟「わははははっ!姉ちゃんびっくりした~!」

ユッカ「もう!お父さん!コブシ!また変な顔してっ!!!」


母「飽きないね~あんたたち!」

コブシ「姉ちゃんのリアクション面白いんだもん!」

母「変な顔のまま戻んなくなっちゃうよ!」

コブシ「みんなが笑うんならいいよ~!」

父「そうだな!みんなが笑ってくれればそんなにカッコいい顔はないな!」


ユッカ「はは・・・あはははっ!!!やっぱり、みんなといると楽しいっ!!!」

母「本当ね!みんな一緒で楽しいわ!」

ユッカ「いま、今あたしもそっちに行く!!!」


母「きちゃダメよっ!」

ユッカ「な、なんで・・・」

父「俺たち死んじゃったみたいだから」

ユッカ「・・・そんな・・・」

コブシ「そっか、やっぱり死んじゃったんだ、俺」

母「ごめんねコブシ、守ってやれなくれ、」


コブシ「いいよ別に!俺も宿題しなくて、野菜残して、ガラス割って、お手伝いもしなくて、いっつもワガママばっかり言ってごめん!これでお相子だなっ!」

母「コブシ・・・そうねっ!お相子ねっ!」

コブシ「でも健康のために頑張って野菜食べなくて良かった~」

母「コラッ!」

コブシ「ひゃ~!」


母「そういえばお父さん、絶対見るなって言ってた封筒の中身って、一体なんだったの?」

父「いやっ、それは墓場まで持っていく秘密で・・・」

母「じゃあ今聞かせて頂戴?」

父「む、昔好きだった子からもらった手紙が入ってました・・・す、すいませんでした・・・」

母「ぷははっ!そんなことだったの!!!」


父「そ、そういえば母さん!二人で貯めてた貯金、最近減ってたけどどうしたの?」

母「あ、あれはね・・・」

父「あれは?」

母「ごめんなさいっ!全部競馬に使っちゃいました!!!」

父「はははっ!な~んだ!言ってくれれば一緒に行ったのに!」


ユッカ「な、なんで、みんなふざけてばっかりいるの、こんな時に・・・」


母「うふふっ、昔はね、お父さんとお母さんね、あんまり仲良くなかったのよ・・・」

ユッカ「えっ、そうだったの?」

コブシ「知らんかった!」

父「ああ、」

ユッカ「そうなんだ・・・」


父「でもな、ユッカが生まれてきてくれた時からだな、」

母「そうね、この子のために、あなたをたくさん笑わせようという二人の目標が出来たから、こんなに仲良くなれたのよ」

父「そしてコブシが生まれて、また100倍楽しくなったな!」

コブシ「そうだろ~!」


母「そしてあなたたちも私達をたくさん笑わせてくれたわ!」

父「そうだな、どれだけ笑わせてもらっただろうな~!」

コブシ「俺も!毎日楽しかったぞ!」

ユッカ「あたしも、楽しかった!!!・・・でも、もっともっと一緒にいたかった、親孝行もしたかった、コブシとも遊びたかった、」


母「大丈夫よ!毎日たくさん親孝行してもらったわよ!」

コブシ「姉ちゃんにいっぱい遊んでもらったもんな!」

ユッカ「でも・・・、でも・・・」


父「ユッカ、生きてればな、何も悪い事してないのに、突然予想もしない災難が起こることは必ずあるんだ、・・・だけどな、予想もしない良い事だってたくさん起こるんだぞ!」

母「ユッカはいつも笑顔で周りを楽しくしてくれたわ、すごい才能なのよ!」

コブシ「おまえの姉ちゃんいっつも優しそうでいいなって、みんなに言われたぞ!」


母「だから、これからも周りのみんなを笑顔にしてあげてね!約束してね!」

ユッカ「ゔんっ・・・!わがったっ・・・!!やぐぞぐずるっ!!!」

母「本当に、ユッカは良い子ね!」

父「良い子だな!」

コブシ「やっぱ俺の姉ちゃんだな!」


ユッカ「いつか・・・いつかあたしがそっちに行ったら・・・いっぱい、いっぱい褒めてね!・・・おどうさん・・・おがあざん・・・コブシ・・・」

母「もちろんよ!」

父「ちゃんと見守っててやるから安心しなさい!」

コブシ「姉ちゃんがババアになっても見てるからな!」


ユッカ「う゛ん・・・う゛ん・・・ありがどう・・・」

父、母「行ってこい!ユッカ!」

コブシ「行け~!姉ちゃん!」

3人は親指を上げた拳を向けてエールを送ってくれた。


ユッカ「あ、まだ・・・あ・・・ぁ・・・」


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