表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【学園編開幕】異世界快進劇 ヤマトナデシコ ~超人カップルにとって、異世界転移は旅行同然!帰るまでが旅行です~【現:二章三節】  作者: 沢クリム
『間ノ章① あかいおまけ』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/149

番外 冒険者とヤマトナデシコ 5


「という訳で、午前の探索も終わったわね」

「ああ、午前中の反省会だな」

「私達からは、そうね…」

「うん、リニー、一緒に言おうか」

「「大人しくして」」

「「……はい」」

森の中を歩き回った俺達は、森の中の小川のそばで昼休憩をすることにした。


「まず、ナデシコ。私達が、地図で地形を確認した時、アンタなにしたか言いなさい」

「空を飛んで地形を確認しました」

「よし、二度とやるな」


ナデシコはこちらの世界に来てから、背中から自分の魔力を使ってツバサを生やせる。その際に、髪が白くなるのだが、ツバサを戻すと元に戻る。ナデシコ曰く、自由自在に飛行できるらしい。揚力などはガン無視だ。ライト兄弟も真っ青。

もっとも、今、リニーに怒られ小さくなっている姿は自由自在とは言いがたい。


「……一応、理由も言っておくけど、確かにあの羽だか翼は便利よ?けど、無意識かも知れないけど、周りにアンタの魔力が溢れてるの。もし、魔物が近くに居たら寄ってくるような量がね。だから、自重しなさい。でも、もしアンタしか居ない状況かつ、飛行型の魔物がいないなら使いなさいな。逃げるのには、その能力は最強よ」

「…そんな、逃げ足最強って言われても……」

「危ない、そう思ったら逃げなさい。生きる事、それが一番、でしょ?」

「…わかったわ、リニー」


リニーの目は真剣だった。ナデシコも、それを理解して頷いた。


「さて、ヤマト?キミは分かってるよね?」

「……魔物がいたので、仕留めた時に周囲の木を切りました」

「そう、正確には『ベノモススネーク』。毒の牙を持つ、魔法が使えないと少し厄介な蛇型魔物。幸い遠くだったけど、殆ど同時にお互いに気付いて、キミはとっさに剣を抜いて、その斬撃を飛ばしたね。……正直、魔法じゃないのに驚きだけど、今はいいや」


俺は、腰に愛刀の『姫桜』下げている。そして、俺はその刀で斬撃を飛ばすことが出来る。

桜然閃さくらぜんせん』、魔力を込めれば鋼鉄さえ切れるそれは、ある種の必殺技であるのだが…。


「話を戻すよ?…うん、やりすぎ。木の後ろに隠れた『ベノモススネーク』ごと斬ったのは凄いけど、アレだとどうなるかわかるよね?」

「……ナデシコと一緒だろ?周囲の魔物を集める」

「そうそう。とっさの判断、実行はいいけど、パーティに一声かけてからやるべきだったよね。それとも、ボク達は信用出来ない?」

「い、いやそんなことないが…」

「分かってるよ。今回はまだ距離に余裕があったから声かけが欲しかった。だけどもし、キミしか脅威に気付いてない緊急の危機だったら、その時は助けて欲しい。お願い出来るかな?」

「……分かった。すまなかった、みんな」

「…ごめん、私もヤマトがなにやるか分かってたけど、止めなかったわ…」

「……二人とも戦えるからと言って、冒険者と同じ心構えがあるわけないってのは、考えれば分かることだったのに、見落としてたわ。私の方こそ、謝らせて」

「護衛対象に先に動かれた、ボク達の責任でもある。それは謝らないとね」

「「ごめんなさい」」


結局、四人とも謝った。そして、顔を見合わせる。


「よし、反省会終わりね!」

「飯にしようぜ」

「お昼は二人が作るって依頼文の備考にあったけど、なにかは書いてなかったわね」

「さすらいの料理人の料理か、楽しみだな」


昼前に四人で話していたことだ。反省会が終わったら引きずらない。しっかり頭に入れて、美味い飯を食べよう、と。

ちなみに、さすらいの料理人とは、俺達がお祭りで料理対決をした際に付けられた謎の異名だ。自称になるが割と地に足着けてるし、料理人でもない。


「今日は鳥の照り焼き風サンドよ」

「日本酒と砂糖があればより完璧なんだがな。甘さはタマネギで代用だ」

「傷まないように今日はしっかり焼いたけど、タマネギ効果で柔らかジューシーよ」

「…この匂い、食欲をそそるのよね」

「豪華だなぁ。……乾燥したパンと干し肉に戻れるかな?」

「やめて、ベン。思い出しただけで口が渇くわ」


料理人ではないが、異世界で日本料理の再現はやっていた。皆の食いつきがいいのだ。

ちなみに、『醤油』と『みりん』は代用品をこちらの世界で見つけている。


「まぁ、でもアンタらも『可食判定』は忘れないでよね」

「水は『飲水生成』でボクが作るよ。水を汲んでくるね」

「『かしょくはんてい』…?」

「『いんすいせいせい』…?」

「「………?」」


ポカンとする俺達に、その反応に首を傾げる二人。


「……二人は、生活魔法について、どれくらい知ってるのかな?」

「ええっと、ドワーフが付与、エルフが魔法を得意なように、人間が得意なのよね」

「具体的に何があるかは分からないな」

「あー、なるほどね。基本過ぎて、誰も教えてないってことね。……マジで?」

「「マジで」」

「「そっかー」」


どうやら、ご飯の間も語り合いは続きそうだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ