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【学園編開幕】異世界快進劇 ヤマトナデシコ ~超人カップルにとって、異世界転移は旅行同然!帰るまでが旅行です~【現:二章四節】  作者: 沢クリム
『緑ノ章 愛歌のロニア』 第四節 未来への行進曲

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147. 森林探索1日目④。水着、似合ってるよ。



俺達若葉組一同は湖へ向けて緩やかな斜面を下っている。食後の運動に丁度いい。

今から行くのは別荘。ここで着替えて、湖で水練がこの後の予定だ。


「……元々この別荘は、ワタシの私的な研究所だ。…この『ミール湖』の対岸は、安全地帯では無い。…つまりこの湖は境界地帯だ、ね。…安全圏からの魔物の観察、研究、土地の比較検証。…しばらくは、通い詰めたものさ」

「詳しくは、学園長の著書『安全地帯に関する研究と考察~ミール湖にて~』に収録されていますよ。もちろん、図書館棟にあります」


宣伝パート?いや、ここでは詳しく語らないということかもしれないな。


「……今では保養地さ。…エルフの女王は、一日以上、王都を離れられないからね。…日帰りの気晴らしくらい、させてあげていいだろう?」


それは、母親に対する気遣いだったのか、妹に対する優しさなのかは分からなかったが、柔らかい声だった。

生徒一同、思わず黙ってしまうほどに、茶化すのは躊躇われた。


「では、各自部屋割りは覚えていますね。教師で個室を一つ、女子生徒はみんなで大部屋を一つ、ヤマトくんは個室を一つです。夜間、別の部屋に行くことは原則禁止ですから、気を付けてくださいね」


別荘、屋敷と呼んでもいい、その建物の前に到着した俺達は、改めて、注意事項の確認や、間取りの確認を行っている。


「……もう少ししたら『エサルカ城』からメイド一同到着する。……今は居ないが、清掃や点検はすでに済んでいる。…さぁ、入ろうか」


「これってお邪魔します、でいいのかしら?」

「研究所だから、失礼します、か?」

「貴族の邸宅に訪問する際には、お招き頂きありがとうございます、とホストにいいますわ」

「二日も泊まるんだから、ただいま、でいいんじゃないの?」

「頼もう、ではないのですね」


「……ライリーくんの意見を採用しよかな、3日間の拠点であり、ホーム、というわけだ」

「やった!」


こうしてライリーのガッツポーズの後に、「ただいま」の合唱が響き、別荘のドアは開かれた。

その後は、荷物を置きに各自の部屋へ。準備を完了次第、大広間に集合ということになった。



俺の部屋は広く、ラケルで泊まったドワーフ王城の客室を思わせる豪華さだった。

もっとも、壁には武器ではなく、湖を描いた絵画が飾られていたが。


「ほう…これが、この世界の水着か」


荷物を置いた後、部屋の机に置かれた水着が目に入った。いや、見るのは2回目なのだけど。

前回が直視するのをはばかられる状況だったが、今回はじっくりと手に取って観察する。


腰にはゴムではなく紐だったが、俺の世界にある学校指定の水着とそこまで変わらない。


「ブーメランパンツだったら抵抗があったけど、ちゃんとハーフパンツスタイルだな」


素材は、海洋都市の近海の水棲魔物の皮らしい。伸縮性と撥水性があり、海水浴の文化もあると事前にネリーに聞いた。

ちなみに、ネリーが着ていたビキニタイプは海洋都市の獣人女性の普段着にもなっているそうだ。


「つまり、海洋都市はビキニのケモ耳お姉さんの縄張り、か……いかんいかん」


下らない事を考えてる場合ではなかった。早めに着替えて、大広間に向かおう。

着替えには苦戦しない。なんなら、体育の時のように腰にタオルを巻かない分、最速ですらあった。

半裸で出歩く訳にもいかない、上着を羽織り、手にはタオルと水筒。

水着と同じ素材に覆われた、サンダルの様な靴も履いて、いざ大広間へ。



「って、水着なの俺だけ!?」


大広間で待っていたのは俺以外の皆だ。

しかし、背嚢こそ下ろしてきているものの、解散前と同じ格好だった。


「女子の水着は、水着は大部屋に一纏めにされてたのよ。サイズが微妙に違うから、どれが誰のか分かるけど、念のために先生に確認しにきたの。水着、似合ってるわよ、ヤマト」

「……誰の水着かの確認はすぐに済んだ。…それにしても早かったね。我々も今から着替える所だ。…水着、似合っているね、ヤマトくん」


「いや、俺の場合、一着だから迷う余地がなかったというか…」

これって、俺が悪かったりするのか?


「男物のデザインって女子と違うのね。水着、似合ってるわよ、兄貴」

「色は紺色なのですね。水着、似合っていますわ、お兄様」


注目を集めている。そこまで露出が多いわけでもないのに、恥ずかしい。


「前回は見えなかった、下半身の筋肉がよく分かります。水着、似合っていますよ、兄上」

「イザベラさん、あまり詳しく見るのは良くないかと思いますよ?…あ、水着、似合ってると思いますよ、ヤマトくん」


全員コンプリートしちゃったよ。クラスメイト4人、教師2人。ゲーム起動する度に、タイトル読み上げるキャラクターが切り替わるサービスじゃねぇんだぞ。


「…あまり、見ないでくれると、助かる」

「ほら、ヤマト…風邪、ひくわよ」


いつの間にか、背後に回っていたナデシコに、頭からタオルを掛けられた。

いや逆ゥ!そこ男女逆なんですけど!


ちくしょう!だから普通の水着お披露目シーンを寄こせよ!

身体測定の時といい、なんで逆張りしてんだよ!






次回、女子側の水着が出ます。


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