表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【学園編開幕】異世界快進劇 ヤマトナデシコ ~超人カップルにとって、異世界転移は旅行同然!帰るまでが旅行です~【現:二章四節】  作者: 沢クリム
『緑ノ章 愛歌のロニア』 第四節 未来への行進曲

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

153/164

144.森林探索1日目①。賢者の行進。

 


 同意書というなのラケルからの手紙を受け取ってさらに1週間。

 前日の休養日を事前準備に当て、今日から二泊三日の森林探索に出発する。


 集合場所は、朝の学園の校庭。少人数ながらそのメンツ故か、注目されながらの出発となった。

 通りかかった図書館棟からはフレイヤさんが手を振り、エマ先生が真っ先に振り返し、赤くなるという珍事もあったが、本人の為言及は避けよう。


「……冒険者、行商人。…普段から旅をする者は世間一般から見れば少ない。…しかし、世間一般で言うところのいざと言うとき、その知恵は役に立つものさ。…つまり、荷造りや携帯食に関する知識だ、ね」

「というわけで、道中ではありますが、授業のおさらいをしましょうね」


 都市を出て、今は森の中、熊さんに出会う事も無く、木々の間を歩いている。

 ちなみに、熊さん出会う実績は真っ先に解除した実績でもあるのだが、街からほど近い今回はきっと大丈夫だろう。

 全員、それなりに体力はあるし、いざとなれば魔力で身体強化も可能だ。喋る余裕は当然ある。

 教師陣もそれを見越してか、授業の振り返りがてら歩くらしい。


 今やっている授業の振り返りは、荷造りや、携帯食に向く食材に付いてなどだ。

 あまり俺達の世界と変わらない。背嚢の場合の重心を意識した詰め方や、食料は生ものを避けることを習った。

 大きな違いがあるとするなら、


「それから皆さん、魔物が現れたら、よほどの戦力差がない場合はまず逃げる。その時は、荷物になるものは躊躇いなく捨ててくださいね」

「……キミ達に、渡したナイフ。…いざと言うときは、それで背嚢の肩紐を切りたまえ」


 そう言う万が一の場合対応がある点だろうか。13歳、俺達世界では子供のクラスメイトにも、切れ味のいいナイフが支給されている。


 今日は、俺達もチートアイテム、『取り寄せバックパック』を置いてきた。なので普通の背嚢を背負っている。

 ネリーには『取り寄せバックパック』の保管を依頼した。


 代償は高かった。ラケルでの初めての夜を語る事になったのだ。恥ずかしくて死にそうだった。

 なお、その時のネリーはどんな甘味を食べた時より蕩けた顔をしていた。


「そう言えば、二人は自前のナイフね」

「使い込まれています。冒険のお供ですか?」

「ううん。もらい物。ラケルで出来た冒険者の友達に貰ったのよ」

「はっ!まさか、また都市の重要人物ですの…?」

「違うぞ」


 ライリー、イザベラからの質問答えるナデシコに、すっかりトラウマじみた反応を見せるメグ。しっかり否定しておいた。


 このナイフは、ラケルで出会ったベンとリニー、二人の冒険者パーティー『双杖』から貰ったものだ。

 ラケルからの手紙に寄れば、順調に依頼をこなし、Aランク昇格も見えてきたそうだ。相変わらず、アメリアちゃんのところには通っているらしいので、近況もよく分かった。


 そんな授業の振り返りと雑談の道中はトラブルなく進みんだ。

 途中、開けた所を見つければ、休憩がてら周辺植物の講義なども行われた。

 数回の休憩の後、歩いていると木々の間隔が開けてきた。


 森の中は木々が朝の日差しを遮って、木漏れ日が道中を照らしていた。

 しかし、森を抜けて感じたのは昼間の太陽だ。すこし、目がくらみ目が慣れた時には、目映い湖面が映り込んだ。数人から歓声にも似た感嘆の声が上がる。



「……ようこそ、『ミール湖』へ。そして、午前中の徒歩移動は一区切りだ。…身体や、体調に異常、痛みがあるものは……居ないようだね」

 歩いたのは合計二時間程度だろうか。途中休憩もあったので皆、軽く汗をかいた程度だ。


「では、皆さん。この方向にもう少し歩けば、見晴らしのいい丘がありますよ。そこで、昼食にしましょうか」

「「「はい!」」」


 いつも大人びたクラスメイトから元気な返事があった。

 フッ、お弁当でテンションが上がるとは、まだまだ子供だな。


「行くわよヤマト!一番眺めのいいところはもらったわ!」

「ああ!先にレジャーシートで場所取りだな!」


 駆け出す俺達。甘いぜ、すでに競争は始まってるんだよ!

 俺達は遠足の場所取りで、一番にいい場所を取る事を6年間行ったコンビだ。


「いや、七人なんだから、どうせ一緒の場所でしょ?」

「やれやれです」

「全く、元気ですわね」


 そんな声も後ろから聞こえたが、駆けだした俺達は止まらない。

 小学校の頃は自由だったが、中学時代はグループ強制だったからな。3年振りのコンビプレイについテンションも上がるというものだ。

 ちなみにこの後、


「……先走らずに、集団を意識することは重要だ。…たとえ、もう安全と分かった上でも、ね?」

「はい…」

「仰るとおりです…」


 普通にお説教を食らった。この感じ久しぶりだな。反省します。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ