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沙也加と僕  作者: ユキから
15/33

上昇気流

夏休みの最終日、この日は僕もお休みだった。

朝から部屋の掃除をしていると、携帯にメールが届いた。

差出人の名前を確認すると、サチ・ユカ・アリサの連名になっている。

本文を読んでみると、夏休みの最終日、もし仕事じゃなく家にいるなら出てこないかという誘いだった。

すぐに返信した、もちろん、オッケーの。


そして、急いで駆け付けると、この間の席にオレンジ色のお揃いのジャージを着て座っていた。

僕を見つけて、3人が笑顔で手を挙げて迎えてくれた。

『こんちわ。どうした、これから部活?』

「違いますよ、あ、このジャージ?」

「これ、ユウのCMですよ、あ、まさか知らない?」

『あ、いや、知ってるけど・・・ん?それで買ってくれたの?』

「そうですよ、だって、カッコいいんだもん。」

「それだけじゃないですよ、なんか、ユウと共通のものがあれば・・・」

「あのCMの飲み物はいつも飲んでるけど、コッチならこう、見せられるから。」

『高いんだろう?大丈夫?』

「お小遣い、前借りしちゃいました。」

『そうなんだ、あ、じゃあ今度スポンサーさんに話して、なんか貰ってくるよ。』

「あ、いいんですよ、そんなに無理しないで下さい。私達、こうやってお話しできるだけで満足ですから。」

『あ、でももうCM流れてるんだ?知らなかった。』

「まだですよ、新聞に載ってました。自分のCMがいつから流れるか、知らないんですか?」

『あ、そうだよね、でも、本当は知らない。だって、撮影したのって数日前だよ。』

「どこでですか?スタジオ?」

『いや、今回は那須高原。そこのグランドでずっと走ってた。』

「どのくらい?』

「お昼前から夕方まで。』

「すごい、そんなに撮るんだ?せいぜい15秒とかですよね?」

『そうだよね。でも、そのくらい撮らなければ、インパクトのあるCMにはならないんだろうな?』

「ふう〜ん、あ、じゃあドラマとどっちが難しいですか?」

『ドラマも同じだよ、一つのシーンを何度も撮影することだってあるんだ。言葉の言い間違いもあるけど、イントネーションが違うだけで何回もNGになって、その度に他の出演者に迷惑をかけることになるからね。』

「ドラマの中では見えないことがあるんですね。」

「そうだよ、私たちが感動しているドラマって、簡単に出来てるんじゃないのよ。」

「だから、むしろそう言う苦労があるから、楽しく見れるんじゃない?」

「そうだよ、きっと。だから、余計ユウがすごいって思える。尊敬するわぁ。」

『大袈裟だよ。僕なんか、まだ入り口の前にしか届いていない。これから、いろいろな壁を越えなければと思ってるんだ。』

「私たちは、これからどうすればいい?」

『ん?君たちが?今のままでいいんじゃない?あ、高校生活の話しなんかも入れてくれればいい。』

「分かった。2学期は学校祭があるから、その様子をカメラで撮影して教えるね。」

『うん、それは興味深いから、お願い。ただし、もうすぐ撮影が始まるから、こう言う時間は少ない?暇な時間が出来たら、こっちからメールするよ。』

「へえ〜、ユウからメールが来るの?ねえ、私、サチに送って。」

「ダメだよ、ユカが最初よ。」

「アリサでしょう?あなた達、ここは譲れないからね。」

『おいおい、たかがメールぐらいで揉めないの!じゃあ、僕が勝手に誰かにメールするよ。その都度、相手を交換していけばいいんじゃない?』

「ん?」

3人同時に声を出す。

「てことは、一度だけじゃなく、何度もメールくれるの?」

アリサが代表で聞いてくる。

『ん?あ、ダメか?こういう集合って、あと一回?』

「あ、ち、違いますよ。何度も何度も、こういうの、嬉しいです。」

『ならいいじゃん。こういう集まりって、普段ないから僕は楽しみの一つにしてるんだよ。あ、ごめん、女の子って意識してないんだけど、いいかな?』

「もちろん、男女交際より私たちも仲良し四人組っていうのがいいの。」

『良かった、じゃあこれからずっと遠慮のない友達でいよう。』


3人の同級生は、それまでの僕の友達にはいなかった子たちで、まして、芸能人の僕を特別な目で見ようとしない。

3人で牽制し合っているのだろうが、余計な詮索や無茶な頼みごとなど、2回目の今日まで皆無である。そのことが妙に嬉しくてこの時間が楽しいと思っていた。

だから、この日は時間が許す限り一緒にいようと決めた。


彼女たちの高校生活の話題になると、どうやら部活を考えていた時、僕と知り合ったらしい。そして、結局、部活は諦めて僕の応援をしてくれることに決まったらしい。

ほかの学友には、この関係を広めないで3人だけの秘密にしているらしい。


「こう言う私たちのこと、何て言うと思う?」

『さあ?変わり者?』

「ひど〜い、変わり者ってのは変人って意味でしょう?」

アリサが拗ねた顔で睨んできた。

すると、サチが

「確かに、変人っぽいところもありますよ、けどね、私たちの心境は“初恋”なんです。3人とも、淡い初恋、あ、でも3人とも独占しようなんて思わないで・・」

すると、ユカが思いもよらなかったことを聞いてきた。

「ユウの初恋は?なんて、聞いてもいい?」


他の二人の目が興味本位の輝きを増して、身を乗り出してきた。


『初恋?そうだなぁ、正直に言うと経験あるんだ。』

「あ、それって成就した?それとも言えないままだったりして?」

『告白した。彼女も好きでいてくれたよ。』

「ヘェ〜、良かった〜。そうでなきゃね、あ、その後は話さないでいいよ。」

アリサが話しを打ち切ろうとした。

『ん?あ、そうなんだ。』

「だって、知ってるもん、初恋ってのを他人にとやかく言われたりしたくないでしょう?私たちも、相手がユウだから、誰かにスター?ただのファンでしょう?なんてバカにされるに決まってるでしょう?だから、私たちも頑張って初恋を育てますので、ユウも大切にして下さいね。」

『おっ、ありがとう、分かった。』


3人とも納得した顔で、にっこり笑ってる。


結局、いろんな話しを聞かされ夕方に別れた。


その夜、ユイさんからメールで、2学期の始業式に参加して来なさいと。

早速、登校の準備をして、早めにベッドに入った。


教室に入っていくと、相変わらず全席が埋まっていず、それでも珍しく3分の2くらいの出席だ。僕は、いつものようになるべく他の人に接触しない席を探し、窓際に座った。

すると、誰も来ないと思っていた隣の席に女子が座った、そして

「久しぶり、覚えてる?」

『おっ、あ、星野さん?だったよね。』

「はい、星野マヤ、嬉しいわ、覚えてくれていたなんて。ねえ、その後どう?」

『あ、そっちこそ、どう?仕事、上手くいってる?』

「まだですよ、時々、イベントの脇役程度しかないんです。」

『ほう、そういう仕事があるんだ?それで見込まれればいいんだろう?』

「ま、そうなりますかね?あ、どうなんですか?」

『どうって、まだまだです。』

「ねえ、間違ってたらごめんなさい、もしかして・・・」


と、言ったところへ担任の先生が入って来て、全員を連れて始業式の会場に行くことになり、星野さんとの話しはお預け、ホッとしたのがその時の気分でした。


全部のスケジュールが終わり、帰るところへ

「じゃあまた今度。もう少し話したかったけど、今からお仕事。」

『そうなんだ、頑張って。じゃあまた。』



学校に行っても、真由美は相変わらず側にいてくれる。

入学した頃の余韻があり、あまりクラスの人たちに溶け込めていない。

もちろん、こっちから特に男子に興味がないから、ほとんど名前も知らない。

もう一つ、馴染めない理由がある。

女子高生の興味は男子、ほとんどの子は男子を見て学校生活を楽しんでいるようだ。お気に入りの子が現れると、それを誰かに話し、その子と友達になって仲間の輪が広がって、ドラマに出てくるような賑やかな声があちこちで湧き上がるようになる。


クラスの人たちは、1年の時だけ同一の授業を受けるが、2年生から目的別のクラスに配置換えされる。大学に進学するクラスや、専門学校などに興味があるクラス、スポーツなどの専門科や就職を希望するなど、必ず道が分かれる。

私は芸能界、真由美は漫画家、かおりはいずれ私たちと行動が一緒になるんだろうから、いずれにせよ、今のクラスにそんなに多くの友達もいらないかな?

そんなことを改めて考えていると


「サヤカ、第3巻はどうする?なんか、希望はある?」

「希望?そうだね、アイドルとして成長していくこと?あ、ただし、正統派でどんな人にも優しくって、絶対嫌な顔をしない・・・ってことぐらい?」

「結構言ったよ?ま、歌だけじゃなく、ドラマなんかにも出演して、ってパターンがいいかな?」

そして、真由美は小さな声で

「トモ君とどこまで?やっちゃう?」

「あ、バーカ、そんなの想像つかないから、真由美に任せるって。」

「あら、耳まで真っ赤だよ、どうしたの?」

「もーう、知らない!」


と言いながら、しっかりと想像していた。もちろん、想像したのは会ってすぐ・・。


「今日、帰りにうちに寄らない?」

「真由美、ほぼ毎日になっちゃうけど、いいの?」

「いいのよ、3人でペチャクチャしてると、いっぱいアイデアが浮かぶの。」

「分かった、じゃあご飯はかおりと一緒に作ったげる。何にする?」

「どうせ簡単なものでしょう?チャーハンと冷凍のギョウザ?」

「アハハ、それに決まり!」

「ってもう、そのくらいしか出来ないんだもん、あんた達。」

「自分だって、コンビニのお弁当がご馳走じゃん。キッチンなんて、いつもキレイだよ、お湯も沸かさないんでしょう?」

「漫画を描くのが忙しいからよ。お料理ぐらい、何でも出来るわよ。」

「アハハ、ウソ、バレバレだぞ。」


いつも他人を寄せ付けないで、真由美と二人だったり、かおりが加わって三人で話し込んでいた。

けど、不思議なことに2学期の始業式に、初めて話しかけてきた子が現れた。

「ねえ、何の話してるの?」

その子は、皆川アコと言って、見た目も実際も活発な子で、頭も良くみんなから好かれているのは知っている。

「ええ、今日これからのスケジュールのこと。」

私が、少し慣れないながらそう答えた。

「あ、そういえばお二人さん、部活に入ってないよね、どうして?」

すると、真由美が

「やりたい部がないのよ、私たちって、変わり者だから。」

変わり者という言い方が少し気になったが、今までほとんど話しかけられていなかったから、多少訝しがっている真由美の気持ちは理解出来た。

「そっか、そうだよね、部活なんてイヤイヤするもんじゃないよね。あ、私、文句を言いたいんじゃないの、誤解しないで。」

「皆川さんは何部?」

「一応・・・文芸部に所属してるんだけど、数ヶ月で才能無いなぁと思い始めてる。」

「文芸部って言ったら小説とか?」

「そう、いろいろ想像して書いていくの。でも、あまり物事を知らないからすぐに行き止まりになっちゃう。今まで3作書いたんだけど、全然最後まで書けてないの。」

「どんな作品なんですか?」

私は、ちょっとだけ興味が出たので聞いてみた。

「あ、答える前に一ついい?その敬語のような使い方、止めてくれない?クラスメイトなんだよ。」

なるほど、確かに敬語は必要ないと思った。

「ごめん、今後注意します。」

「あ、でもサヤカの場合、少し敬語が入っている方がいいんじゃない?」

真由美がニヤッとしながら言う。

「あら、どう言う意味?まるで私の本性を・・・バラさないでよ!」

「ふぅーん、サヤカさんにも隠れた分野があるんだ?全然わからないね。」

すると、真由美がすっかり打ち解けたのか

「サヤカって凄いのよ、私たちの遥か先を歩いてるよ。」

「例えば?」

「大きな声じゃ言えない。」

と言って、皆川さんの耳元を自分の方に引き寄せ、私に聞こえない声で囁いている。

すると、皆川さんが私の顔をジッと見つめて

「へぇ〜信じられない。こんなに可愛いのに?」

急に真由美が言ったことが気になった。

「ん?何?真由美が何を言ったの?」

「あ、何でもない、気にしない、気にしない。」

真由美ったら、素っ気なく何でもない素振りを皆川さんにも強要している。

「もーう、ま、いいわ、それより聞かせて?」

「学園もので、ありきたりだけど淡い恋とか、先輩後輩の関係、異性間の嫉妬?」

「そう、面白そう。読んでみたいから、今度見せて?」

「うん、私も読みたい。」

「じゃあ、読んで必ず批判してくれる?」

「批判?批評でしょう?批判って、まるでダメ出しになっちゃう。」

「ダメ出しして欲しいの。嫌になってるから、キッパリ縁切りしたいの。」

「ん?それって、まるで初恋の人を嫌いになりたいみたい?」

「それに似た心境かなぁ?」


おかしな相談をされたもんだ。けど、真由美と同じように興味が出たので読ませてもらうことに話しがついた。


夕方、かおりが加わって三人の集合が揃った。

数日前も同じように集まったので、あまり感動は湧かないが、そこは女子高生、何かと騒がしく楽しむっていうのが毎度のこと。


かおりがお米を研ぎ始め、私は炊飯器を開けて準備する。

真由美はというと、まだまだ暑いのでお風呂の準備に取り掛かる。

ご飯を炊いている間に、三人ともスッキリと汗を流すためお風呂に入るのも定番。


あまり広くないリビングで話しが始まる。

かおりは別のクラスなので、その日の出来事などから入り、その後、私と真由美の話になる。

かおりは中学時代より喋る子になって、クラスに友達が何人も出来て楽しんでいる。

その子たちとの話題を聞かされ、結構ドジな面を出しているかおりが羨ましい。

そして、今日の皆川さんのことを二人でかおりに話した。

「私も読みたい。真由美の漫画もすごいけど、小説が書けるってすごくない?」

「そうだよね、私もそう思った。」

「なんかさぁー、その子も私たちと同類じゃない?夢物語を文章にしてる。」

すると、真由美が驚くことを言い出した。

「皆川さんの小説を漫画にしてみようかな?」

「あ、それいいかも?やってみたら?」

かおりの反応が早かった。それで、私がテーマについて思い付きを口にした。

「イジメの多い学校を正して行ったり、弱い部活を強くしたり、後、恋愛問題もハッピーに育てるっていう・・・。」

「なんか憧れるよね、そういう高校生って。」

かおりが同調して、真由美は天井を見上げて想像している。

「題名は“サヤカさんの汗” ってのはどう?」

「ん?私の汗?真由美・・・どう言うストーリー?」

「皆川さんもサヤカの応援団に入ってもらうの。主人公は女子高生、そんなに裕福じゃない家庭に育っているけど、メッチャ正直者で、曲がった事が大嫌い。」

「おっと、その辺にして。真由美の考えはそれくらいにして、本格的に文章は皆川さんに任せようよ。それを漫画にすれば、きっといい作品が出来るわよ、ね!」

「そうだね、サヤカの言う通り。真由美プロのアイデアが凄いのは知ってる。たまにはアマのアイデアを取り入れるのもいいんじゃない?」

「コラッ、人をバカにして〜、誰がプロ?でも、お二人の言う通り、皆川さんの小説を忠実に再現してみようかな?」

「決まった〜!アハハ、三歩前進!」


早速、週末の土曜日に皆川さんを真由美の部屋に誘った。

三人でも狭く感じるリビングが、動きにくいくらいの状態になっている。

午後3時にも関わらず、お風呂の準備をして入り始めた。

当初、呆気に取られていた皆川さんも、そそくさと入り、汗を流し終えてサッパリしたので、初めて訪れた部屋なのにすぐに馴染んでいた。

全員、スッキリしてから本格的な話しが始まった。

皆川さんが持ってきた小説を読んで、それぞれが適当な評価を口にする。

それは、かおりたちと密かに打ち合わせたとおり、決して褒めないで置くこと。

そして、おもむろに真由美の漫画のことをバラし、本を見せる。

そこに、主人公の私が目指しているアイドルのことが描かれてあるから、気付かれて話しが飛躍するだろうと目論んでいたからだ。


皆川さんの表情が少しずつ変わり始め、シャワーを浴びて流したはずなのに、顔に薄っすらと汗が滲み出している。

私たち三人とも、ジッと様子を眺めていると、やがて皆川さんが私たちを眺め回して口を開いた。

「すご〜い、これってマジヤバい。これ、本当に真由美さんが?」

「綺麗でしょう?」

「多分、もうすぐ本屋さんに並ぶわ。」

「エッ?これ、売るの?」

「一応、来月から。今、製本が始まってる。あ、でも、初版は3000部だけどね。」

「3000って、簡単に言うけど、大変なことよ、ね、そうでしょう?」

「あ、まあ、やっとだけど・・・ね。」


「すごッ、買うわ、きっと私、買う。」

「いいのよ、何冊か来るからあげるよ。それより・・・」

真由美がこの間、三人で話し合ったことを皆川さんに話し始めた。

かおりと私はジッとして聞いていた。

真由美の説明は的を得た話しで、私ですらその気になっていく内容だ。

話し終わった時、皆川さんが呟くように言ったのは

「私には重いよ。そんなに思うような小説なんて無理、才能無いし。」

かおりが横から口を挟んだ。

「結果から?何も書いてないのに、才能があるとか無いとかって、必要?わたし、必要じゃないと思う。いい作品、ダメな作品って、自分で決めないよ。」

「そうだよ、かおりの言う通り。だって、皆川さんの小説を読んで引き込まれたよ。」

「エッ?だって、さっき三人ともダメ出ししてたよ?」

「それは、三人で打ち合わせていたからよ。決して褒めないでいこうって。」

「ごめん、そういう訳だから、さっきのは忘れて!」

真由美ったら、自分が言い出しっぺなのに、さも自分じゃないと言わんばかりの言い訳に、私とかおりがカチンと来た。それを言うと、なぜか四人で大声で笑い始めた。



年末になって、《野生児》シーズン2の撮影が始まった。

主だったメンバーの交代は無かったが、新しく加入してくれる人の紹介があった。

生徒役にキャロちんさんのグループから4人が加わって、前回より撮影が賑やかさを増した。

役柄が高校2年生になり、前回より都会に馴染んで来た役で、おじいさんの家での部屋などはかなり豪華になっている。

また、今風にSNSを駆使できるように進歩していた。


陣川産業会長、陣川正太郎と山王寺綾のおじいさんとの確執が徐々に判明し始めると、それらが及ぼす学園への圧力。

二大財閥を貶めようと、孫や子息を入学させて校内をかき乱そうと画策する面々。

学園の理事長派閥と、そこに潜入するスパイ教師など、シーズン1には無かった大人の世界が日々苦しめて来る。

こんなストーリーを教えられ撮影が始まったのだ。


初日から難しい顔でタブレットを覗き込み、操作している僕。

そこへ、正太郎おじいさんの秘書、田井朱美さんが肩越しに話し掛けてくる。

この田井朱美さん役の女優さんは、僕でも知っている美人女優さんで、テレビで何度も見た人だった。年齢は、多分25才くらいだろう。

そんな女優さんと見つめ合うシーンは、やはりドキドキしてしまう。

キャロちんさんの時にもドキドキさせられたのを覚えているが、今回も先が思いやられそうだ。




第16話をお楽しみに





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