タイトル未定2026/10/12 20:23
流花がテーブルの上にコーヒーカップを置いてから、渚は流花に聞いてきた。
「流花ちゃん」
「ん?」
「田中君とは、どうなっているの?」
「どうって?」
「四人で居酒屋に行った時、田中君と凄く仲が良かったじゃん」
「そうぉ?」
「佐野君も、気にしていたよ」
「そんな風に、見られていたんだ。大学時代を思い出して、羽目を外しただけだよ」
「本当に?」
「お酒を飲んでいたし。後から思い出して、恥ずかしくなった」
「そっか。田中君と、同じ事務所で仕事をしているんだよね?」
「私の知らない所で、田中君が同じ事務所を受けただけだよ」
「田中君、しつこくない?大丈夫?」
「同じ事務所だけど、チームが違うから田中君と、接点はないよ」
「そっか。あっ、流花ちゃんには彼氏がいるもんね」
「うん」
「疑ったりして、ごめんね。ねっ、今日休みなら夕飯一緒に食べない?流花ちゃんがいたら、佐野君喜ぶよ!」
「良いの?」
「もちろん!夕飯何にしようか?」
渚は重い身体を上げて、冷蔵庫がある方へ行った。
その時流花のハンドバックに入っていた携帯のラインの着信音が鳴った。
流花はバックから携帯を取り出し、ラインを開いた。
田中
『今日は、休みなんだ。夜、会えない?』
田中が送ったラインを見つめた流花は、すぐ返事を送った。
流花
『無理』
一言だけ送った流花は、携帯をバックにしまおうとしたが、再び流花の携帯にラインが届いた。
田中
『いつなら、会える?』
田中のラインに、流花は短くため息をつき、携帯をバックにしまった。
その頃、渚が台所から戻ってきて、流花に言った。
「もう少ししたら、スーパーに行こうか」
「うん。あっ、コーヒーカップ洗うね」
流花は空になったコーヒーカップをお盆の上に乗せて、立ち上がった。
「流花ちゃん、そんなことしなくて良いよ!」
「良いの、良いの!なぎちゃんは、のんびりしていて。何か、やることがあったら言ってね」
流花は笑顔で言いながら、コーヒーカップが乗ったお盆を持って、台所に行った。
台所に立ち、コーヒーカップを洗い出した。
先程までの笑顔は、消えていた。




