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タイトル未定2026/10/12 20:29

 昼休憩になり、流花は今朝コンビニで買ったおにぎりと味噌汁を食べていた。

 野田からもらった野菜スティックを食べていると、流花の隣の席に座って、愛妻弁当を食べていた、流花の上司の安達が言った。

「コンビニで買ったご飯なんて珍しい」 

「お弁当作るの、面倒になって」

 本当は、母親と会話をするのが面倒になり、アパートの部屋を出て来た為、お弁当を作らなかっただけだった。

 食べ終えた流花は、事務所の奥にある給湯室に行き、給湯室にあるごみ箱に昼食時に出たゴミを捨てた。

 給湯室では、田中が弁当箱を洗っていた。

「お弁当、田中君が作ったの?」

「ああ」

 田中はひと言、そう答えただけだった。

「大学生の時も、田中君自分でお弁当を作っていたよね。変わらないね」

「佐野となぎちゃんと流花ちゃんと、四人でいつも食べていたな」

「懐かしい。昨日、なぎちゃんのとこに行ったよ」

「元気だったか?」

「うん。女の子が生まれるんだって」

「なぎちゃんが、母親か。佐野にも会ったか?」

「うん。佐野君、逞しくなっていて驚いた」

「そうか」

 洗い終えた弁当箱を、キッチンペーパーで拭き終えた田中が不意に言った。

「無理って、何だよ」

「えっ?」

「夜、『会えないか』って、ラインを送ったのに、『無理』って何だよ。佐野となぎちゃんに会いに行って、俺とは会ってくれないのかよ」

「夜、二人きりで会うわけないでしょ」

 流花は、田中から視線をそらして言った。

「なんで、ラインの返事を送らないんだよ」

「そうだっけ?」

「とぼけんな『いつなら、会える?』って送ったラインに、返事を送らなかっただろ」

「毎日、会っているでしょ」

 苦笑した田中は不意に流花を抱きしめ、何事もなかったように給湯室から出て行った。

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