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鬼姫様が征く異世界道中記~地獄の沙汰も金次第だが、私にも慈悲はあるぞ。  作者: あまのやぎ
第1章~鬼姫様、異世界に!
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お粗末様。

彼女は、強いのです。

後、彼女の愛刀は、まだ秘密です。

 私は、説明したわ。


「……なるほどな。確かに『傷物』よりは『美麗』な方が高く売れるよな。」

「そういう事よ。……もう良いわね。……『解』!」


 私は鬼術を解除する。

 そして、生命活動を停止したワイバーン全てを異空間収納に仕舞う。


「討伐依頼、完了よ。」

「戻ろうか。」


 街に戻った私達は、特に大きく見栄えの良い5匹を残して残りのワイバーン18匹をギルドに売ったわ。


 最初は、依頼を受けたのはソーマだから、依頼料は山分けのつもりだったけど、「別にパーティーを組んでいないから要らない。」と断れたから、ワイバーンの代金は全て私の物となったわ。


 ……因みに、代金は、ギルドからの依頼料が白金貨1枚に、ワイバーンの代金を合わせて白金貨36枚になったわ。

 やっぱり、傷無しが大きかったみたいね。


 翌日は、ソーマにお願いして、薬草の採取について現地で教えてもらったわ。


 そして……


「……ご、合計で大銀貨8枚になります。」


 はい。

 憧れのテンプレをヤっちゃいました。

 森の中で、ソーマから薬草採取を教えて貰い、基礎を覚えた後は、黙々とやっていたら気付いたら凄い量になっていたわ。


 ドヤァ!


「……確かに、魔法とかスキルとかを使わずにやった結果だから認めるが、その『ドヤァ!』顔は止めろ。周りが引いている。」

「……え?」

「例えると、『真なるラスボスの冷笑』って感じだ。」

「……マジ!?」

「ああ。」


 私は肩を落としながらギルドを後にして、宿屋に帰り、何とか復活して乗り合い馬車に乗って出発したわ。

 途中で、オークの群れ15匹を討伐したり、盗賊を合計で18人を狩って夜営場所から夜中に抜け出して盗賊のアジトに向かいお宝を全て頂いたりしながら、通過点の都市「ユーナバッハ」に到着したわ。

 因みに、盗賊狩りとアジトのお宝にオークを換金して、私の所持金は、白金貨112枚になったわ。


 ……実際のオークションは、どれくらい掛かるか分からないけど、オークションの目玉以外なら買えるだろうとソーマからお墨付きを貰ったわ。


 ……2週間後のオークションは3日間開き、初日はアンティークや絵画等の芸術品や美術品で、2日目は、ダンジョンの武器とかモンスターの素材等を取り扱い、3日目にオークションの目玉である「奴隷」を取り扱うみたいだから、念の為に、2日目に用意していたワイバーン(美品)を売る事にしたわ。

 だから、私達はオークション会場に行き手続きを済ましワイバーン5匹を預けて、冒険者ギルドに向かったわ。

 理由は、私の防具を見繕う為にギルドお勧めを聞く為よ。


「……デジャヴかしら?」

「確かに。」


 何故か、オークション関係で、賑わっている筈の冒険者ギルドは「お通夜」状態だわ。


「受付嬢さん。私達は今日、この都市『ユーナバッハ』に到着したのだけど、この静けさは何故かしら?」

「実は……」


 受付に聞いてみると、この都市ユーナバッハ近辺の森の2ヶ所に、討伐難易度Aランクのモンスター「サンダータイガー」と亜種の「アルラウネ」が、それぞれのテリトリーを作って居座っているらしいわ。

 そして、そのテリトリーとなった場所が、Cランクまでの冒険者にとっての優しい稼ぎ場所だった。

 つまり、Cランクまでの冒険者が、稼ぐ事が出来ない。

 生活する為のお金が手に入らない状態なのよね。

 そりゃあ、静かになるわ。


「……キサラの防具にちょうど良いんじゃないか?」

「そう?」

「ああ。サンダータイガーは物理と魔法の両方に耐性を与えるし、アルラウネは、状態異常に耐性を与えるからな。」

「……それは良いわね。」


 そして、私達はアルラウネとサンダータイガーが居る森へと向かった。


 アルラウネは、言葉通りに「魔法1つでダウンさー!」になったわ。

 私の鬼術「氷結葬儀(ひょうけつそうぎ)」で、アルラウネの本体である根の「株」ごと、凍らしたわ。


「……解!」


 そして、土魔法で、山芋を掘るように本体の株も地表に出して私の異空間収納に仕舞うと、私達は次のサンダータイガーに向かったわ。


「流石は、真なる鬼姫。氷系は凄まじいな。」

「……ありがとう。まあ、この世界に転生する前の30年間で一気に飛躍したわ。」

「……それって?」

「勿論、最新で言うと異世界系ラノベよ。」

「だと、思ったよ。」


 ソーマとそんな話をしながら私達は、次の獲物のサンダータイガーが目撃した場所に向かったわ。


「……居たわ。」

「キサラ、どうする?」

「当然、私がやるわ。」

「分かった。」


 私はソーマに見送られ、サンダータイガーに向かって歩いて近付く。

 そして、私に気付いて帯電しながら威嚇して私を睨んだサンダータイガーに対して、私は言った。


「まあ、可愛い子猫ね。毛皮にするのが少し勿体無い気もするけど……さようなら。」


 チン


 ……ドサッ!


「お見事!」

「お粗末様。」


 私は、愛刀とサンダータイガーを異空間収納に仕舞うと、貴族令嬢的な仕草で答えた。

 私がしたのは、簡単に言えば「瞬天○」ね。

 影すら消える速さで突進してすれ違いざまの抜刀で仕留める「アレ」よ。

 最後の感情剥き出しの彼、良かったわ。



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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