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水晶  作者: 秋月良羽
現実世界石化、異世界冒険編
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第160話-6 イスドラークへ

『水晶』以外にも以下の作品を投稿しています。


『ウィザーズ コンダクター』(「カクヨム」で投稿中):https://kakuyomu.jp/works/16816452219293614138


『この異世界に救済を』(「小説家になろう」と「カクヨム」で投稿中):

(小説家になろう);https://ncode.syosetu.com/n5935hy/

(カクヨム);https://kakuyomu.jp/works/16817139558088118542


興味のある方は、ぜひ読んで見てください。


宣伝以上。


前回までの『水晶』のあらすじは、クリスマスの日、世界が石化するという現象が起き、石化されなかった瑠璃、李章、礼奈は異世界からやってきたギーランによって、異世界へと送られるのだった。そして、魔術師ローの話により、世界を石化させたのはベルグの可能性があり、彼を探すために異世界の冒険に出ることになるのだった。そんな中で、クローナを仲間に加え、アンバイドを一時的な協力関係を結ぶことになり、リースへとたどり着く。

 そこでは、ベルグの部下で幹部の一人であるランシュが仕掛けたゲームに参加することになるが、そこで、リース王族の一人であるセルティーと知り合うこととなり、チームを組んでランシュのゲームの中で最終的にはランシュを倒すのだった。それを利用したかつてのリース王国の権力者側であったラーンドル一派の野望は、それを知っていた王族でセルティーの母親であるリーンウルネによって防がれることになる。

 詳しくは本編を読み進めて欲しい。

 そして、リースは王族とランシュの共同体制ということで決着することになる。

 一方で、ベルグの部下の一人であり、ランシュと同等の地位にあるフェーナがベルグの命により、ベルグの目的達成のために、その部下ラナを使って瑠璃のいる場所を襲うが失敗。その時に、サンバリア側の刺客であることがバレて、瑠璃、李章、礼奈、それに加え、クローナ、ミランとともに、サンバリアへと向かうのだった。これは陽動作戦であり、ローもそのことを知っていて、瑠璃たちを成長させるために敢えて、乗るのであった。

 そして、瑠璃たちは、セルティー、ローらと別れ、船の乗り、サンバリアを目指すのだった。


 イスドラーク。

 その都市は、領主によって支配される都市国家と言ってよいだろう。

 都市国家だと言われると、都市だけの国家だと、都市だけを支配しているのだと思われがちだが、実は都市とその周辺の村や町を支配しており、領域を支配しているという面では国家の体裁をとっていると言ってもおかしくはないだろう。

 私の定義が間違いないものであれば、イスドラークは都市国家に分類されることになる。

 人が定義したというものはしっかりとしたものであれば、はっきりと区別するのも容易なものになるが、物事に対する定義の中には、曖昧なものが存在するし、都市に対してもこれはどこかしらに曖昧さを残していたりする。人口規模がその例に該当するものであろう。数万人が住む場所を都市と読んだりする場合もあるし、そうでない場合もあるのだ。詳しいことに関しては、各自で調べてもらわないといけないし、私自身の定義が間違っている場合もある。

 それはいけないという人もいるので、言い訳がましくなってしまうが言っておく必要があるだろう。

 人は完全に正しいようなことになることはなく、完璧にもならない以上、間違いを犯さないという人はこの世に存在しないのだ。

 ゆえに、私の間違いが許されるという解釈を抱く人がいるのであれば、それは大きな誤解であろう。

 間違いは誰にでもあるので、許されるのではなく、間違いから考え、どうすれば良いのかを考える機会を与えられたにすぎず、その機会を無駄にしないように、自分の中で苦労しながら、どうすれば良いのかという答えを見つけ、それを実践し続け、よりよい本当の意味での答えを見つけていくしかないのだ。

 そのようなことが結局、自らの人生の中での経験というものになり、その人が他者へと気づかえるための一つの要素になり、かつ、社会における良い方向、人々にとって良い結果になるための一助などになり得るのである。

 要は、反省を心の底からできず、恥ずかしい思いができないのは、人として成長しないのであり、そのような者が社会の中で重要な権力を持っていると、過ちを何度も何度も繰り返し、その社会を崩壊させてしまう場合があり、それは過ちを犯さないように止めていた人さえも犠牲にしてしまうということになってしまい、重要な人材の喪失を招き、最悪の場合は、社会そのものが復興できないようになるし、国すらも崩壊させてしまうことがある。

 だからこそ、反省は次の段階へと進むために大切なことであり、人との関係を無意味にするような傲慢な態度は碌な結果を招かないのだ。その犠牲になるのは無辜な民だ。

 そのことを為政者側は肝に銘じておかないといけないし、犠牲になった者に心を本当に痛められない為政者に、支配者側でいる資格はない。

 そして、話を戻すが私自身の間違いがあるのであれば、それを私に指摘し、いろんな面から説明して、納得させるようにしなければならないし、私自身もその声には耳を傾けないといけない。

 以上で述べたように、反省とは人の話を聞きながら、悩み、考えること、自分の自戒の念によってなされ始める要因になるのだから―…。

 そして、指摘する側もまた、その指摘と会話によって学びの場になるであろうし、その学びが新たな可能性の開拓にも繋がるであろう。

 そんなこんな話が逸れてしまったが、私の定義の中ではイスドラークは都市国家に分類されるということを理解していただければいい。私自身に間違いがあり、定義が変わるようなこともあるだろうが、現在はこのような感じである。

 さて、イスドラークの話に戻って、この都市国家は、長い歴史を持ち、今の領主一族が支配するようになったのは、二百年前からであり、あの帝国が消えてすぐ、勇猛な武勇を誇る人間が人々から推戴され、領主になって支配したという。

 その時は、腐敗というものはなかった。というよりも、家臣も優れた者が多く、イスドラークの統治も良きものであったと言っても良いであろう。それは当時の人々の基準からして、ということを付け加えた上で―…。

 だが、どんな権力も腐敗から免れることはできない。なぜなら、子孫が決して、有能な人物であるとは限らないし、外部から政府の要職になる人間が決して、有能で倫理観や道徳観があり、人々の生活を良くするようなことができる者とは限らないのだ。

 いくら領主側が注意していたとしても、領主一族の中で、領主の地位を望み、自分が一番偉いことが重要だと思っている存在が領主という地位に就いてしまい、領に住んでいる人々の生活を顧みるようなことがなくなってしまえば、領の腐敗が進行していくのは当然のことであり、腐敗の被害を被るの量に住んでいる人々であり、彼らも連携をとって領主を取り換えるようなことをすることもできるであろうが、それはかなり難しいことである。

 なぜなら、人々の中には領主に媚びへつらうことによって利益を得られると考える者達はいるだろうし、自分だけが救われれば良く、他者のことなんてどうでも良いと考える人達もいる。なので、簡単に、領に住んでいる人の全てを取りまとめるようなことはできないであろうし、彼らが自身の勉学ができるような状況や、その気持ちがなければ、幅広く見るようなことをするのはかなり難しいことであり、余計に支配者側にとって都合の良い選択を正しいと思ってしまうことになる。それ以外の世界や価値観を知らないのだから―…。

 そのような中でも、学ぼうとする人はいるし、しっかりと別の価値観を身に付けるようなことができる人はいる。だが、そのような人達は少数でしかなく、その価値観は簡単には受け入れられるようなことはない。人々は失った以上の利益を得られると思わない限り、動くようなことはない。そのための結果を見せないと、尚更だ。

 残念だが、人は失うことによって、もう二度と失う前のような利益を得られることが確信できない限り、リスクを冒すような選択肢をすることを極力避けるし、そのようにすることによって、生き残ることができたという経験が進化の歴史の中であるのだろうか。

 まあ、危険から得られる利益もあるが、危険を乗り越えるのはかなり低いことである以上、そのようになっているのかもしれないし、それをはっきりとさせるのはかなり難しいことであろう。

 その中で、イスドラークの人々は貧しくなることに対する不満を思いながらも、周囲が砂漠である以上、逃げ出したところで、新天地へと向かえるか分からないし、新天地に到着したとしても成功するとは限らない。そうである以上、どんな苦難であったとしても、我慢するしかない。そのように思っているのかもしれない。

 個人に対して、より詳しく、イスドラークに対する気持ちを覗くのはかなり不可能なことであるし、そうしている間に、人の心情は常に変化している部分が存在するから、掴みようがない。

 だけど、彼らも常に苦難に耐え続けられるわけもないし、どこかで、大きな動きがあるのだろう。そう、スラム街のボスが企むようなことのように―…。

 さて、あまりにもイスドラークに関しての概要が長くなってしまったことを申し訳なく思いながら、そろそろイスドラークの中へと入っていくことにしよう。

 イスドラークの城門から都市の中に手続きをして入ったキャラバンは、キャラバン市場の方へと向かって行く。

 そこは、遠方もしくは各地から来た隊商達の広場があり、そこで、各種の商人たちと交渉をおこなったり、商品の売買をおこなったりするのだ。

 瑠璃たちの護衛は、その隊商達の広場までの話である。

 そして、イスドラークの街中を進んでいく。

 そこには、二階建てと思われる建物が軒を連ねており、キャラバンが通っているのは、大きな道路と言えるものであり、幅は十メートル前後あると思われる。

 イスドラークの中では大通りに該当するものであり、人々が多く行きかっている。

 その光景は、アウリア大陸では、サンバリアでしか超えるものはないだろう。

 李章はこの光景を見ながら、キャラバンを襲って来る人がいないか真剣に見張るのだった。

 人が多いということは、そのようなことを考えていてもおかしくはない人が増えるということを意味するのだから―…。割合が同じであれば、全体の数が多くなるほど、その数自体も増えることになるのは考えれば、分かることであろう。

 まあ、イスドラークが腐敗していないのであれば、そんなに見張りをするようなことはないけど、スリに対する見張りというのはしないといけなくなるのだけど―…。

 そんな中、イスドラークは建物ばかりではなく、広場がいくつかあり、瑠璃たちが護衛しているキャラバンが途中に通った広場には、観光地になってもおかしくはない噴水広場があり、そこでは、水がジャアジャアと音を立てながら、噴き上がっているのだった。

 このような砂漠のオアシスの地にあるのに、このようなことをしていれば、勿体ないと言われたとしてもおかしくはないだろうか?

 そのように思う人がいれば、常識的な人であろうが、水を支配する、要は、水を多く確保できる者が支配者としての権威を持ち合わせていると考えられているのだ。イスドラークでは―…。

 なぜ、そのようになるのか?

 水が少ないような場所では、水を大切しないといけないのと同時に、その水を大量に使うことができるというのは権威の象徴となり得るものであり、さらに、付け加えるのなら、森を所有していることも同様に権威の象徴となるのだ。森は水がないと形成することができないと考えられているからであり、森を所有するのは、砂漠やオアシスの民にとって、これほどまでにない贅沢なものであり、それができるのは凄い人なのだという認識を抱くのである。

 水の多い場所に住んでいる人には、分からないことであるが、貴重なものを大量に持つことが権力の源泉になると抽象化すれば、少しは気づけるものだろうか?

 この異世界においても、権力の源泉における物というものが重要になることは古今東西あり得ることなのだ。まあ、それもまた、人間関係などのような関係において、形成されるものであり、権力の類型の中では一つの似たものもしくは同一のものとして考えてもおかしくはないだろうが、別々に分けられているのが現状だ。

 そんな噴水を見ながら、キャラバンの護衛をしているクローナは―…。

 「綺麗~、凄いなぁ~。」

と、声をもらすのだった。

 それだけ、噴水の中央にある水をくみ上げる装置は、芸術的なものであり、女神が上から水を撒くような感じになっているのだ。

 これは、イスドラークの都市神であり、守護神であるアクエリスという水の女神であり、水はそれだけイスドラークでは大切なものであることが分かる。

 その都市神の伝説に関しても、存在するのであるが、ここで関係ないので省略させることにする。

 水が貴重なものであり、水を大量に自由に使えることが支配者としての権威となることが分かってもらえれば良い。

 そして、クローナの言葉に、周囲は分からないでもないが、今の事情を考えるとあまりそのようなことを言うべきではないと思うのだった。

 そして、キャラバンの馬車は列をなして進んでいく。

 そんななか最後尾の方では―…。

 「?」

 ミランが不思議な感じを抱くのだった。

 誰かに見られているのではないかというような感じで―…。

 ミランの疑問に感じている様子に気づいたのか礼奈は尋ねる。

 「ミランさん、どうしました?」

 「いや、誰かに見られているように感じだけど―…。………………!!! そういうことね。」

 ミランは言っている途中に、何かを見つけるのだった。

 それは礼奈には気づけないことであるが、ミランなら分かる。

 自分がどういう関係の人間かを、しっかりと理解しているからだ。

 ゆえに、分かることがあり、重要な手がかりを見つけたようだ。

 「さて、私はイスドラークで探し物ができたから、それを明日から探すことにするわ。サンバリア行きには彼らの案内を使うわ。」

 ミランからしたら、探すべきものがこのイスドラークにいることが分かったのだから、行幸と言って差し支えないだろう。

 ミランは獰猛な笑みのようなものを浮かべるのだった。

 (………………………ミランさん―………。)

 ミランの表情を見て、礼奈は呆れるしかなかった。


 そこからすぐ近く。

 ミランが気づいたように、見られた側も気づくのだった。

 (あれは―………。アーサルエルに報告。)

 そうして、自分が泊っている宿の方へと向かうのであった。

 あのキャラバンが何のキャラバンかを知っているからだ。

 そして、どこかで接触をはかることになるであろう。


第160話-7 イスドラークへ に続く。

誤字・脱字に関しては、気づける範囲で修正もしくは加筆していきたいと思います。


では―…。

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