思い出
「美味しい!!何これ?!いつもと全然違うね!」
喜んでもらえて良かったと笑っている。本で読んでいただけだと絶対わからなかった事が溢れている。
「世界を見て回る仕事ってないのかな?私もっと色々見てみたいな!」
「私のお嫁さんになれば色んな国に行けるよ?どう?」
「もう!ルカったら冗談ばっかり!私がなれるわけないじゃない。あ、外交官とか?文官じゃなくそっちを選べば…ん?ルカどうしたの?」
机に肘をつき顔を覆う様に項垂れている。どうしたのだろう。
「あ!外交官とか無理かな?!そもそもお父様が許してくれないか。」
「色々見れて楽しい?」
「うん!ルカが連れて行ってくれた所は全てキラキラしてて楽しい!もっと色々見たいって欲が出ちゃった。ダメだね。」
「外交官は許してあげられないけど、もっともっと連れて行ってあげる。だから私以外とは遠くに行かないで?」
わかったと頷く。ルカ以外連れて行ってくれる人なんていないのに。
「ルカは何が好き?いつも私の望む所ばかりだと悪いよ。」
「私は喜ぶ顔が見たいだけだから、リリカが一緒ならどこでも良いんだ。」
「ルカの婚約者になる人は幸せだね。大事にしてもらえそう。」
「リリカが婚約者なる?誰よりも幸せにするよ?」
「んー無理かな。王子妃なんてなれないよ。」
そっか。それならしばらくは婚約者とか作らないから、リリカがいっぱい遊んでねと微笑んでいる。
「お腹いっぱいなった?眠くなってない?」
「子供じゃないんだから!全部美味しすぎてお腹パンパンだー。本当にありがとう。」
「ん。じゃ行こう。」
お土産さんを見て回る。可愛い。お花の付いた髪飾りが売っていて足が止まる。欲しい?と聞かれ頷くとお金を払ってくれようとする。自分で買うよと言っても聞いてくれなくて結局買ってもらった。あっち向いてと言われ髪に付けてくれ、似合ってると言ってくれる。
「ありがとう!大事にするね!」
うん。可愛いって頭を撫でられる。
「ルカは私を甘やかし過ぎじゃない?」
「可愛くて仕方無いからね。甘やかして甘やかして私以外には甘えられないようにしてるんだ。」
「なにそれ?ルカ以外誰にも甘えないよ。」
それならいいんだって手を取り歩き出す。学院以外では手を取るのが当たり前みたいになっている。本当にいいにのかな?
「ルカも甘えていいよ?」
「んー何年か先に甘やかしてってお願いするよ。」
「今でもいいのに。」
「まだ早いからね。前言った叶えて欲しいときに一緒に甘えるよ。」
んーわかったと周りを見ながら歩いていく。ルカの会話はたまに謎解きみたいになっていて難しい。
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楽しかったー!馬車に乗り込み家路を走る。また行こうねって誘ってくれ、次はハインツ様とご一緒かな。しばらく馬車に揺られると欠伸をしてしまう。ん?あたたかい…眠い目を開けるとルカに膝枕をされ、ジャケットも掛けてくれている。なんだと!って起き上がる。寝そうと思っていたらいつの間にか寝てしまっていたようだ。
「ルカ寝ちゃってた!ゴメン。」
「まだかかるからもう少し寝な。」
もう1度膝枕をしてくれ肩をトントンと寝かしつけてくれる。ルカ大好きと呟くと頭を撫でてくれ眠りに落ちていく。
「あ、起きた?今起こそうと思ってたんだ。あと少しでお家に着くよ。」
「重かったよね?ゴメンね。」
「可愛い寝顔見てたから全然大丈夫だよ。疲れてるみたいだし、帰ったら早く寝るんだよ。」
「うん。あ!ルカにこれ渡そうと思ってたの。私とお揃いなんだけど。本当はもっと渡したいけどルカ受け取ってくれなさそうだから。今日のお礼だよ。」
「栞?青がとても綺麗だね。」
「海を切り取ったみたいでしょ?今日の記念に使ってもらえたら嬉しいな。」
一生大事にするって言ってくれ、もっと良いのあげれば良かったかなと思った。私だってこれだけお世話になっているのだからお礼をしたい。到着し一緒に行こうとするから、ここでいいよって言ってもダメだよって中まで送ってくれる。ルカはお父様と挨拶し、じゃまたねって帰って行った。
「どこに行っていたんだ?」
「海だよ。凄く綺麗だった。あ、あと卒業したら働いて良いって確認取れました。」
「そうか…頑張りなさい。遠出して疲れただろう。早く休みなさい。」
ありがとうございますと部屋に戻る。お父様最近うるさく言わなくなったな。ルカのおかげかな。




