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大好きな殿下に会いに行く〜ずっと愛されてました〜  作者: 漆原 凜


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3/6

来訪

マックス様に隣国の事やベルの事を色々教えて貰っていると、侍女の方がベルを呼びに来る。はぁ…やはり本当に来たとマックス様に告げる。マックス様が行ってくると部屋から出て行った。


「リリカごめんなさい。少しあちらの部屋に行きましょう。」

「え?はい。誰か来られたのですか?」

「少しめんどくさい方がね。ちょっと待っていてくれる?」


頷くとベルが戻っていった。こちらもシンプルながら素敵なお部屋だわ。ベルのお家は何処も落ち着いた内装でセンスが良い。本棚がある。近づき見ると面白そうな本が並んでいて手に取る。夢中で読んでいると頬を突かれた。え?と思ってみたらルカが居る。


「いつ来たの?」

「リリカに会いに来たのに隠されるわ、本に夢中で気づいて貰えないし…悲しいよ。」


気づかなくてゴメンなさいと謝り本を片付けようと立つ。ルカが私から本を取り片付けてくれる。私の手を取り向こうに戻ろうって手を引いていく。


「マックス様にご用事ですか?」

「リリカに会いに来たって言ったのに。たまにリリカって酷いよね。」

「本当に私に会いに来たって思わないじゃないですか?!会いに来てくれたなら嬉しですよ?」


手を取って無い方の手で口元を押さえている。破壊力が凄いって耳が少し赤い。やっと戻ってきた!とベルがやって来る。本読んでたら気づかなくて遅くなってゴメンねと謝る。


「殿下より本だったのは仕方無いわね。早くお茶の続きをしましょう。」

「マリアーベル嬢は結構刺してくるよね。リリカおいで。」


ソファーに座らせてくれて、隣にルカが座る。隣?と見ると、ん?って。誰も気にしてないみたいだしいいのかな?ダメだったらベルが言うだろう。


「殿下望みある?」

「マックスうるさい。まだこれからだから。」


よくわからないが新しく淹れてくれたお茶をいただく。これも美味しい。楽しい時間はあっという間に過ぎる。


「リリカ私が送るね。少し寄り道をしよう。」

「寄り道ですか?」

「うん。私が責任持って家まで送って説明するから大丈夫だよ。」


嬉しい!寄り道なんて始めてで、ルカありがとうとお礼を言う。少し気まずそうな顔をしていて、ん?と思うと私は興奮してルカの手を握っていた。ゴメン!と手を離そうとしたらギュッと握られ、じゃ行こうかって微笑みそのままエスコートしてくれる。


「リリカまた遊びに来てね!殿下は来なくていいですからね。また学院でね。」

「今度私の家にも来てね。楽しかった!ありがとう。」


見送ってくれたベル達と別れ、ルカと馬車に乗り込む。どこ行くの?って聞いたら秘密って。何処だろう楽しみ。しばらく走ると街中で止まり着いたよって降ろしてくれる。


「本屋?!」

「好きでしょ?プレゼントするから選んで。好きなだけ選んでいいよ。」


でも悪いしと言ったが、いいのいいのって中に連れて行かれる。凄い!初めての本屋は楽しい!あれこれ見てると、決まった?と聞かれる。これ欲しいですと3冊差し出す。これだけでいいの?少し待っていてねとお会計をしてくれる。ルカお買い物に慣れてる。


「じゃ帰ろうか。今度は早い時間から街に出て色々見て回ろうよ。」

「何その魅力的な案は…最高じゃないですか。私ルカに甘えてばっかりだね。」

「いくらでも甘えていいよ。リリカの願いは何でも叶えてあげる。」

「ルカも何かあったら言ってね?私に出来る事なら何でも言って欲しい。」

「んー私の願いは1つだけだから。数年後にお願いするから叶えて欲しいな。」

「わかった。約束。難しくてもルカの為なら頑張るからね!」


ルカが嬉しそうに微笑む。絶対だよって。妖艶さを含んだ笑顔に少しドキドキしてしまう。初めて見た時見目麗しいとは思っていたが、改めて見てもルカはとても格好良い。一緒にいると少し麻痺していた。


我が家に着きまたエスコートしてくれる。家の人達が慌ただしくなっている。お友達の家に行った娘が殿下と帰ってきたら驚くよね。殿下いらっしゃいませ。急に来られたので驚きましたとお父様が話している。


「学院で仲良くさせてもらっていて、今日マリアーベル嬢の所で偶然会って私が責任持って送らせて貰いました。途中私の我儘で本屋に寄って貰ったから、お礼に本をプレゼントさせて貰ったんだ。」

「そうでしたか!リリカ良かったな。このコで良かったらいつでもお供させて下さい。」

「いいの?近々街に用事があるのだけど、一緒に連れて行ってもいいかな?」


どうぞどうぞとお父様が快諾している。さすが殿下…貴族の扱い方に慣れている。じゃ今度誘うねとルカが帰って行った。


「リリカは殿下と仲良くしていたのだな。」

「はい。入学した日から声をかけて頂き、良くして頂いてます。」

「そうか!よくお世話するんだよ。」


逆に私がお世話になっているなんて言えない。また殿下と出かける時はすぐ言いなさいとお父様は部屋に戻って行った。1日の疲れを癒し部屋に戻り、ルカに頂いた本を部屋で眺める。ルカの願いって何だろう。難しく無いと良いな。次のお出かけを楽しみに眠りについた。


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