お友達
「そこ座って。」
探索後に学院の個室に案内され、ソファー座る様促される。王族が入学する際は用意されるらしく、あまり公にはされてないとの事。そんな所に入っていいのかな。どうぞってルカ様がお茶を出してくれる。
「ルカ様が入れてくれたのですか?」
「ここでは自分で入れる様になっているんだ。あまり美味しくは無いかも…飲む分には問題無いと思うのだけど。」
「美味しいです!良い香りもするし、落ち着きます。」
良かった。いつでも飲みに来てと誘ってくれる。側近とは居ないのですか?と聞くと、先に帰って来ちゃったと。一緒に隣国に居たけど所用に手間取っている間に、ルカ様だけ帰ってきたらしい。そのうち帰って来るはずと。それで良いのか?!
「リリカ嬢は隣国に興味あるの?」
「はい!1番行ってみたい国で海に行ってみたいです。まだ見たことが無いので。」
「今度行こう。海ならすぐだよ。」
やったー!食事とかは違いますか?本だとイメージ難しいのですよねって言うと、海見て色々食べようって。どんなご褒美?嬉しすぎる。隣国には母方の従兄弟が居て、ずっとそこでお世話になっていたと。今度遊びに行ったら紹介してくれるらしい。
色々楽しい話をしてくれて、あっという間にいい時間になってしまった。明日からよろしくねって話をし馬車前でお別れをした。
ーーーーー
次移動だから行こう。ルカ様に誘われついて行く。入学してしばらく経ったけど、ずっとお世話になっている。すぐ逆に行こうとする私に呆れているのだと思う。いつも面倒を見てくれて、多分妹の様に思われている。
「私もご一緒します。」
「…またですか。先に行って良いよ?」
「殿下が先に行かれても良いのですよ?」
私にも新しいお友達が出来て、面倒見が良いマリアーベル様は世間知らずな私を助けてくれる。たまにルカ様とは何か言い合っている様だけど、何を揉めてるかはわからない。
「そういえば、もうすぐ試験だね。」
「必ず勝ちます!」
「私だって負けないよ?」
勝つのは私です!って言い合う。ルカ様は本当に優しくて軽口を叩いても不敬と怒らない。賢いルカ様とのやり取りは楽しく、毎日色々な話をしている。物知りなルカ様に私が色々教えてもらっているだけな気もするけど。
「殿下は近々お見合いされるって聞きましたが本当ですか?」
「…?!」
マリアーベル様が突然驚く事を言う。私は驚きのあまり言葉が出ない。ルカ様は形だけねって。リリカ嬢気になる?って聞かれる。もう遊んでもらえなくなると思ってと言うと、んーまだまだだねって呟いている。
「側近が帰ってきたのだけど…所用をこなせなかったみたいでさ。色々お詫びを込めて会うだけだよ。隣国から来るから少しは会わないとって言われて…軽いお見合い形式にされたんだ。」
「側近の方戻ってこられたのですね。良かったですね。」
んー全然響かないねっとルカ様が、早く諦めたらどうですか?婚約者決まるといいですねとマリアーベル様が言っている。いつからそんな話に?私は自分自身勉強できる方だと思っていたけど、会話が苦手な様で2人の会話がたまにわからない。
「リリカ様はとても賢い方ですけど、卒業したら王宮とかで働かれるのですか?」
「あー…多分結婚かな。」
「え!勿体無いです。絶対リリカ様なら向いているのに。学院卒業生なら試験とか楽々ですよ。」
「王宮なら違うポジションもあるよ…」
なるほど…働くの良いな。でもお父様を説得できるかが問題だ。いや、でもなって私は思案に夢中でルカ様の発言を全く聞いていなかった。
「リリカ嬢!試験終わったら隣国行かない?公爵には私から前もって連絡しとくよ!」
「本当ですか?!それをご褒美に試験頑張れそうです!」
「私は行かないです。」
「誘って無いよ。」
「マリアーベル様も一緒に行けたら楽しいのに。」
ルカ様が彼女は海には行かないから誘わなくて大丈夫です!と。そうなんだ…マリアーベル様の事、よく知っているんだな。
「お2人は元々お知り合いなのですか?」
「あー彼女は私の側近であるマックスの婚約者なんだ。直接は関わりは無かったのだけど、彼を通じて昔から知っているんだよ。」
「そうのですか?マリアーベル様は婚約者様居たのですね。」
マリアーベル様がそうなのと頷く。この方について隣国へ行っていたので、長年あまり会えませんでしたけどやっと帰ってこれたのと。
「えぇ長年居ないのは辛かったでしょう?これからは沢山交流できますね。」
「リリカ様は優しいですね。誰か様の我儘で長年延長に延長ですから…今回も所用なんて押し付けられて可哀想で。」
「ルカ様…ダメですよ?お2人の邪魔をしては可哀想です。」
グッと胸元を押さえ、これからは気をつけますと約束してくれた。攻撃力が強すぎると嘆いている。今度紹介しますわねってマリアーベル様が言ってくれ楽しみが増えた。
「リリカ様私の名前長いのでベルと呼んでください。様もいらないです。これからもっと仲良くしたいですわ。」
「嬉しい!私もリリカって呼んで下さい!」
「私もリリカって呼んでいい?」
え…いいのかな?ベルを見ると微妙な顔をしている。ダメですと言うと、お願いしますと。えぇぇどうしよう。学院内の間だけってどうでしょう?卒業したら辞めればとベルが言うので、ルカ様にお伺いを立てる。
「ずっと呼んで貰いたいけど、今はそれで我慢するよ。では呼んでもいい?」
「…どうぞ。」
ありがとうリリカと微笑む。リリカもルカって呼んでねって、それはどうなの?ベルが呆れた様に卒業まで呼んであげて下さいって。卒業までですからね?それ以降はご自身の努力ですからね?って。もちろん心得てますとベルに言っている。リリカ行こうって皆で移動教室へと向かった。
ーーーー
「こちらマックス様です。マックス様こちらに居る可愛らしい方がリリカです。とても仲良くなりましたの。」
「リリカ·アドラムです。よろしくお願いします。」
「ベルと殿下から聞いているよ。こちらこそよろしく!ベルがいつもお世話になっているようでありがとう。これからも仲良くしてやってね。」
私がお世話になっていますと話をしながらお茶を頂く。休みの日にベルに誘ってもらい、お家にお邪魔している。お友達の家ならお父様は何も言わないので、すぐにお出かけの許可が出た。お話をしているお2人は仲がとても良さそうで少し羨ましい。
「昨日から殿下が煩かったんだよね。仕事かなり置いてきたから大丈夫だとは思うのだけど。」
「あの方なら全て終わらせて来そうだから恐ろしいですわ。」
「もっと仕事置いてくるんだった。」
お2人がそんな会話をしているとは知らず、私は美味しいお菓子を頂いていた。




