第8翼~交錯する記憶~
船の上
周りには、人が多く乗っている
豪華客船のようだ
理緒「はぅ~、すごいです~。」
理緒がキョロキョロしている
そして、人波に姿が消されていく
花音「ほんとにすげぇ~な~…って、理緒?」
理緒に賛同して返事をするが、
そのこたえの相手がいない
花音「…まさか…」
辺りを見回す
頭によぎる不安
由貴「(ため息)また、迷子のようだな。」
花音「…何度目だ?」
由貴「36回…今日だけでな。」
由貴が頭を書きながら言う
花音「また探さなきゃいけないのか…」
そこに少年が近づいてくる
アイズ「その心配は要らないだろう。あいつだって、子供じゃないんだ。」
以前よりも冷たい雰囲気でこたえる
アイズの腕にじゃれついて
花音「う~ん…アイズ君がそういうなら、そうだねw」
花音がアイズの意見に従う
由貴「…俺が探してくるよ。」
そう言い放つと人波に消えていく
花音とアイズが取り残される
アイズ「ふっ…」
アイズが去っていく
花音「あっ、待ってよ~。」
花音が追いかけていく
船上-デッキ
理緒が走り回っている
理緒「すごいです~。」
辺りをキョロキョロ見回している
と、転ぶ
理緒「いったぁ~い~。」
手が差し伸べられる
奏「大丈夫ですか?」
理緒はその手をつかみ
立ち上がる
理緒「あっ、ありがとうございます。」
笑顔でこたえる
奏「気をつけてくださいね。危ないですから。」
奏がそういうと理緒が顔を真っ赤にする
理緒「はぅ~、気をつけます~。」
奏から走って離れる
しばらく、走ると転ぶ
奏「(M)…とろい子だな。」
そして、辺りを見回す
すると、奏の後ろに影が現れる
NO.24「目標を発見しました。」
奏「…そうですか…では、さっそく取り掛かってください。」
24「えぇ、わかりました…ですが…」
奏「わかっていますよ。あなたがきちんとやれば、それ相応の…」
24「わかっているならいい。」
そして、消えていく
奏「さて、アイズ・ライベルト…今回はどうやってしのぎますか?」
奏も消えていく
夜―理緒達の部屋
花音・理緒・アイズがいる
理緒「アイズ君、こうして、3人でお話するのも久しぶりだね。」
理緒が笑顔で言う
アイズも微かに微笑み
アイズ「あぁ、そうだな。久しぶりだ。」
二人の光景を見て
花音「でもさ、抜け駆けはひどいよな。」
アイズ「それは…」
理緒「花音君、あんまり意地悪いっちゃだ目だよ。」
アイズ「すまないな。」
アイズが静かに誤る
花音「…まぁ、待ってな。すぐに追いついてやるからさ。」
花音が笑顔で言う
それに対して、相変わらずの無表情であるが、
アイズ「あぁ、待っている。そして、また3人で…」
アイズの言葉に理緒が否定の言葉を言う
理緒「うんうん、4人だよ。由貴君も私達の仲間なんだから。」
アイズが何かを理解する
そして、頷く
アイズ「あぁ、そうだったな。あいつも仲間だ。」
花音「まぁ、役に立ちそうはないけどな。」
理緒「うふふふ、花音君が一番分かっているんじゃないの?由貴君の強さ…」
花音「はぁ?あんな奴のどこが強いんだ?」
花音は否定するが
二人はわかっている様子
アイズ「そういうことにしておいてやるよ。」
アイズは微かに笑う
理緒は相変わらずの笑顔だが
何かに気づき
理緒「あれっ!?その由貴君は?」
その部屋にはいない
花音「どうせ、外で星でも見ているんだろ。」
理緒「よ~くしっているね~。」
理緒が笑いながら言う
花音「んなことないよ~」
花音が少し顔を赤くしている
アイズ「顔が赤いぞ。花音。」
花音が手で違うという合図をしながら
花音「あっ、赤くなんてないよ~。」
理緒「花音君でも女の子っぽいところあるんだね~。」
花音が理緒にじゃれ付いて
花音「どーゆう意味だよ!」
アイズ「そのままの意味だと思うのだが…」
花音「はぁ?アイズってそんなキャラだったのか!?」
アイズに話を振る
理緒「いいじゃないの~。たまにはさ。」
花音「たまにならいいのか…?」
アイズ「というかだ、探しに行かないのか?」
もともとの話に戻す
何かに気づいたように
理緒「あはははは、忘れてた。」
花音「俺もだ。」
笑い声が響く
マストの上
由貴がマストの上で横になり
星空を見ている
由貴「(欠伸)…ったく、緊張感のない奴らだ…」
キール「でも、それがみんなのいいところじゃない。」
由貴「…それも、そうだな。」
由貴が起き上がる
すると影から人が現れる
24「見つけましたよ。アイズ・ライベルト。」
腕が剣になり、由貴に襲い掛かる
キール「(M)…こいつ…」
由貴「(M)…勘違いしているようだな。だったら…」
24「殺します。アイズ!」
敵の体中が硬質化する
キール「“雄心に 大智いだかえ 契り込ん”」
キールが由貴とユニオンする
武具合体のようだ
手には鎖鎌(?)が具象化される
由貴「あんたがどうして、俺を狙うのかはしらないけど…」
鎌が舞う
そして、敵の攻撃をはじく
24「無駄…その程度では…」
辺りに光が木霊する
それにより、由貴の体には切り傷がついていく
由貴「(M)…攻撃すると船が傷付くな…」
敵は何も気にせずに攻撃をしてくる
由貴は船を壊すことを回避するため
細かい攻撃+守りに徹している
24「…おまえ…殺す。」
敵の力が膨大に広がっている
キール「(M)これは…」
24「おまえ、最後…“死線曲”」
7つのコードによる攻撃
すべてが膨大な力を秘めている
由貴「くっ…今からじゃ防げない…」
壊さないために、回避はなし…
だが、この攻撃を防ぐだけの
技の発動には間に合わない
24「終わり…」
辺りの空気を巻き込みながら膨張を続ける
由貴の後ろには船の大部分がある
由貴「くそっ!?」
それでも最大のマインドをつぎ込み
キールに力を注ぎ込む
そして、キールを盾代わりにする
キール「(M)由貴…絶対、防ぐ…」
膨大な力がキールに宿る
光が満ちていく
24「そんなの…無駄。」
キールと敵の技がぶつかり合う
敵の技の法が完全に威力は上
キール「くっ…」
キールに皹が入っていく
それと共に由貴にもダメージが及ぶ
由貴「(苦しそうに)耐えてくれ…」
キールが更なる光に包まれる
完全とはいえないが、おされながらも
辺りの崩壊を食い止める
24「どんなに耐えても…無駄だ。」
技の威力が増す
それにより、一気に由貴が押される
だが、辺りに羽根が舞い散る
ショウ「“はばたく刃、我と共に汝が眠りし、宝玉なる力を見せよ”」
羽根の一つ一つが光に包まれる
理緒「“扇翔盾”」
敵の技がすべて羽根によりかき消される
そして、キールの傷を癒していく
由貴「理緒…」
由貴がその存在に気づく
理緒「…一ついいですか?完璧を望むのも悪くはないですが、あなたはそれを通せるほど強いんですか?」
由貴に問い掛ける
由貴「それは…」
敵の攻撃を防いだ羽根が24に向かう
そして、次々に爆発する
24「ぐっ…」
だが、その傷が再生をはじめる
理緒「私達の力には限度があります。だからこそ、多少の犠牲は仕方がないんですよ。由貴君。」
その言葉に反応を示す
由貴にも観ずるところがあるようだ
由貴「(M)…船と仲間は護りたい…だとしたら…」
キールと由貴が謳を歌う
キール「“さまよう虚ろなる刃よ。無となりし、極限の刃よ。…”」
由貴に膨大な力がたまっていく
ちょうど、その場に花音が現れる
花音「なっ…あの謳は…」
花音が驚いている
理緒「どうしたの?」
理緒が花音に近づく
キール「“英霊なる姿なる光よ”」
花音「…あいつが本気でやったら、この船なんて余裕で消し飛ぶぞ。」
理緒「はぁ?」
24「技には技に対抗だと…おもしろい。」
24にも力がたまっていく
キール「“姿なき者の力にて…”」
由貴「“魂の刃”!!」
由貴の下から膨大な光と力が24に向かう
24も音の技を放つ
24「“奏鳴曲”!?」
技と技がぶつかり合う
キール「“闇より生まれしものを、ここに崩落の光を!”」
最初の技同士がぶつかり合い相殺する
花音「併称の謳…」
理緒「一つの謳の後半と次の謳の前半がつながり、一度に二つの技を放つことの出来る技…」
由貴「“魂の鎖”」
二発目の技が24を捕らえる
そして、船柱にくくりつけられる
24「なっ…」
由貴「これくらいの犠牲は必要ですよね。」
船柱が倒れる
そのまま海に投げ出される
理緒「…すごい…」
花音「沈まなかった…」
24「くそっ!?これじゃぁ…」
由貴「そのまま漂流していてください。そして…僕は、アイズじゃありませんよ。」
柱にくくられて流されていく
理緒「…あのままでよかったのかな?」
花音「あいつは、再生を続けるんだろう?俺たちじゃ倒せないよ。」
そのまま流されていく
船は半壊じょうだいである
少し離れた島
24が流れ着く
そして、鎖を破壊する
24「くそっ!?こんなはずでは…」
そこに奏が姿をあらわす
奏「石に金箔を張ったところで、石ですね。」
奏が24を蹴り飛ばす
24「ぐふぁ!?何をするんですか!?」
奏「あなたのような役立たずはいらないのですよ!」
閃光が24を貫く
再生せずにそのまま消滅していく
携帯を取り出す
奏「…はい、凍夜さん。今回も倒されました。はい。相手はアイズの仲間です。えぇ、わかりました。監視を続けます。」
携帯をきる
そして、消えていく
保健室-ベッド
銀髪の少年が寝ている
亜衣「まだ目を覚まさないポン?」
アンジェ「えぇ、彼が受けた傷は深かったようね…」
ベッドに寝ているのはアイズ
まったく起きる気配がない
亜衣「…私の為に…すまないポン。」
アンジェ「…どうして…」
そこに邑輝が入ってくる
邑輝「どうですか?」
アンジェ「駄目です…まだ、目を覚ましません。」
邑輝「そうですか…」
亜衣「ねぇ、何かないのかポン?」
その言葉に対して
邑輝「彼は闇の力にとらわれている。これをとけるとすれば、光の力をもつものか、この原因を作り出した本人だけだ。」
邑輝がこたえる
心当たりはないようだ
アンジェ「(M)凍夜か…」
ただ一つしか
亜衣「…強い光だポン?」
心当たりがあるようだ
邑輝「えぇ、中途半端な光では闇を強くしてしまう恐れがあります…いえ、それだけではなく、取り込まれる恐れも。」
亜衣「先生、いっしょにきてほしいポン。」
アンジェ・亜衣が部屋を出て行く
亜衣に手を引っ張られている
邑輝「…本当に興味深い研究材料ですね。」
邑輝がアイズに触れている
邑輝「柊博士の研究体…そして…」
理緒の部屋
目を覚ます
理緒「…あれ?私…夢を見ていたの?」
ベッドの下では花音と
コタツで由貴が寝ている
理緒「でも…あまりにも現実味が…」
体を見ても何も変わらない
夢だったのだろうか
理緒「(あくび)どうでもいいか…」
そのまま眠りにつく
夢の空間
庚「闇は集う。あなた達は“ ”なのだから。」
理緒・由貴・花音・アイズの映像が流れている
そして、アイズの映像だけが大きく取り上げられる
庚「アイズ…君が一番闇に近い。」




