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第9翼~闇に屈するもの~


 辺りは闇に包まれている

 ただ、闇だけが続く世界

 それ以外のものは何もない

アイズ「これが…闇の力…」

 音さえもむなしく消えてしまう

 そして、また闇だけが続く世界

 銀髪の少年は更に深い闇に身をおくばかり…

過去-どこかの研究所

 不気味な光と

 試験管やポッドたくさん並んでいる

邑輝「くっ…また失敗か…」

ホーエンハイム「そのようですね。」

 液体の中で人らしきものが死んでいる

邑輝「なぜだ!何が間違っている!」

ホーエンハイム「(M)人間を作り出すなど、元から間違っていたのではないか?」

邑輝「くそっ!あと一歩なのに!!どうしてだ!魔術でも呪術でも…」

 邑輝がホーエンハイムを見る

 そして、せがむ

邑輝「あんた、錬金術師だったよな!その力を貸せ!」

ホーエンハイム「等価交換…、あなたは何を犠牲にするんですか?」

 少し考え込むが

邑輝「私は…私は、この子をいけにえにします。」

 自分の子供の写真

 そして、最愛の人の写真

ホーエンハイム「なるほど、それがあなたの覚悟…というわけですか…」

邑輝「あぁ、メルネスを作り出せるというのなら、何だろうと犠牲にしてやる!」

ホーエンハイム「なるほど、だが、あなたのような人に教えるわけにはいきません。」

 ホーエンハイムが姿を消す

アンジェの研究室

 アンジェがいる

 そして、その前には

 省吾・理緒・花音・由貴がいる

花音「今回は何のようだ?」

 ぶっきらぼうに答える

アンジェ「今回は、あなた方3人の試験ですよ。花音、由貴、そして理緒。」

花音「はぁ?じゃぁ、何でこいつがいるんだよ!」

 省吾を指差す

省吾「…オレは、いやなんだけどさ…、面倒だし…」

アンジェ「彼は、あなた方のお目付け役ですよ。」

理緒「(M)お目付け役…危なくなったときの救出役、そして、ずるをしないための…」

省吾「って、わけだ、よろしくな。諸君。」

 いつもと違いやけに明るい

アンジェ「知り合いだからといって、評価を甘くしないでくださいね。省吾。」

省吾「あぁ、わかっているよ。」

由貴「で、試験の内容は?」

どこかの廃屋

サナエル「戻りました。」

 サナエルが廃屋で言う

 すると、闇が募り形をナス

凍夜「きましたね。サナエル。」

 闇が凍夜になる

サナエル「で、なんのようですか?」

凍夜「あなたを狙って、青薔薇がきます。」

サナエル「青薔薇か…風祭の狗。」

凍夜「えぇ、そのとおりです。」

サナエル「今の私なら・・」

凍夜「いえ、あなたにつかまってもらうのは困るのですよ。」

 黒い何かをサナエルの体に押し込む

 すると、それが形をなす

サナエル「くっ…凍夜…貴様。」

凍夜「(M)ふふふっ、楽しみにしていますよ。メルネス候補生がどれほどの力を持つか…あなたを利用しますよ。くっくくく…。」

 凍夜の後ろに銀髪の少年がいる

 闇にとらわれ、意思も微妙な感じ

保健室

 闇が辺りを包んでいる

 そして、その闇が一つのベッドに集まる

凍夜「ようやく見つけましたよ。アイズ君。」

 ベッドに寝ている少年の前にいる

 アイズは起きる気配がない

 そこに何かが飛んでくる

凍夜「なるほど・・・あなたですか、この子を守っていたのは・・・」

 影から闇と共に現れる

邑輝「不穏な気配が多いのでね。それに、彼は数少ない成功例ですしね。」

 辺りに五芒星が浮かび上がる

そして、そこから五色の光があがる

凍夜「・・・なるほど、あなたがドクターですね。」

 凍夜が冷静に対応しているが、

 凍夜の周りには、暗黒の戦いのオーラがあふれている

邑輝「なるほど、強制的にでも・・・」

凍夜「わかっているじゃないですか。」

 あたり一面が凍りつく

 そして、すべてを壊していく

邑輝「あなたの力、見せてもらいますよ。」

 邑輝も戦闘モードに切り替わる

凍夜「“氷原の骸、始まりの刻より続く嘆きの声よ。共に宿りし怨嗟を力と為し、今ここに弔いの贄を捧げん!!”」

 悲鳴にも似た声が辺りを木霊する。

 そして、更なる狂気が凍夜に集う

邑輝「謳ですか、悲鳴的で綺麗ですよ。」

 続けて謳が歌われる

凍夜「“心宿りし、怨嗟の念よ。嘆きし、妖艶なる魔の駆り染められし、狂気の死を求め、さまよう黒き虚ろなる災禍よ。我が爪牙となりて、戦渦なる者達の意思を汲み取れ!”」

 辺りに広まる狂気の謳がすべてを包み込む

 そして、邪悪なる暗黙の世界が広がる

邑輝「なるほど、あなたも興味深いですね。併唱の謳ではなく、二つの謳をあわせることにより・・・ユニオン・アタックとなす・・・。本当に興味深い。君なら誰も知らない私の本気を見せてくれるかもしれませんね。」

 邑輝の周りに紅いオーラがあふれ返る

 そして、メスを具象化する

凍夜「ドクター、君は私の罠にはまっているんですよ。」

 邑輝の力の発動が制限される

 手を見つめて、指を少し動かしながら

邑輝「なるほど・・・ですが・・・」

 邑輝の周りに膨大な負の力が集まってくる

サキ「“永遠の祈り子たる天使達に告ぐ。 我らが漆黒の衣をその浄き純白で塗り固めてみよ。 我らが漆黒の大鎌をその浄き双翼で受け止めてみよ。我らこそ汝達の罪。 我らこそ汝達の罰。 今こそ我らは問う。 神を<絶対>と賛じ哀れなる隷属に永遠を傾けるか。

我の双翼を信じ一時の自由と共に地に臥すか。”」

 邑輝とサキがユニオンする

 それと共に辺りの空間を吹き飛ばす

凍夜「なるほど、あなたは・・・」

 逆に凍夜の力が弾け飛ぶ

邑輝「やはり、あなたは、強い・・・」

 ユニオンを解除する

 それと共に結界が解ける

 それと共に戦闘態勢も解く

凍夜「・・・どういうつもりだ。」

 邑輝に問う

邑輝「今回はやめておきますよ。私は、楽しみを後にとっておくタイプなのでね。」

 邑輝が半分消えかける

 そして、

邑輝「それと、その子ですが、好きにしてください。あなたになら・・・」

 それだけ言うと完全に消えていく

 凍夜も戦闘態勢を解く

凍夜「ドクターか・・・、本気でやっていたら、負けていたな・・・」

 それだけ言うと、アイズを抱きかかえ、

 そして、消えていく

邑輝「(M)裏切りの戦士よ。あなたがこれからすること・・・楽しみにしていますよ。」

どこかの屋敷の前

 明らかに不気味な雰囲気

 邪悪な雰囲気が漂っている

花音「ここが・・・そうなのか?」

 不気味な雰囲気に怖がっている

 お化けなどが出てきそうな場所だからだ

省吾「あぁ、ここがそうだ。」

由貴「今回の任務は・・・」

 由貴が建物を見ながら

理緒「サナエル・シグニフィスの保護ですね・・・」

 作戦は出来ている様子

 今回の任務は保護。

 抵抗すれば、戦闘にはなるだろう

 だが、あくまでも保護なのだ

省吾「あぁ、保護だ。だが、奴はSランクだ。気をつけろよ。」

 事前の調べは完璧だ

 何せ麻生がしたのだから・・・

花音「よし!行こうぜ!!」

 花音が正面から堂々と扉をぶち破る

 それと共に中から、化け物が姿をあらわす

由貴「“大地に眠りし意思よ。永霊なる刃となれ!”」

 由貴の腕から鎌が放たれる

 そして、花音の前に現れた化け物を切り裂く

キール「油断大敵だよ。」

花音「うっ、うっしゃい!!」

 次の瞬間、再び何かが姿をあらわす

 そして、攻撃を仕掛けてくる

理緒「“真紅の衣まといて、再生と破壊を紡ぐもの、纏わん”」

 理緒がユニオンする

 それと同時に、羽根がその攻撃をふせぐ

ショウ「また、きましたよ。」

 疾風のように動き攻撃してくる

 そのすべてを読みきるのは不可能のようだ

由貴「“思われし言霊。我が声の運ぶほうへ汝を葬れ!”」

 謳と共に由貴の周りに渦が出来る

 鎌が回転しているのだ

13「その程度の攻撃では無駄だ。」

 謳がもう一つ響く

理緒「“紅かる思いまといて、汝の翼とならん!”」

 幾らかの羽根が舞い散る

 そして、由貴と理緒の技が一つになる

 二人同時に

理緒&由貴「“”」

 二人のユニオン・アタックが向かっていく

 そして、13に向かっていく

13「無駄ですよ。そんな攻撃・・・」

 13の周りに疾風の盾が張られる

 その風が二人の攻撃をはじく

 だが、次の瞬間、13の背中に鎌がささる

理緒「あまかったね。この技の軌道は直線ではないのですよ。」

 刺さったところから、発火していく

 その炎が13の全身を燃やしていく

花音「・・・って、おれの出番はどこだ~!」

 花音が気づいたように叫ぶ

 そう、今回も出番がなかったのだ

理緒「さぁ~て、次に行きますよ。」

 理緒が、走り出す

 それと共にこける

 手を差し伸べて

省吾「あんた・・・なんで転ぶんだ?」

理緒「はぅ~、なんででしょうか~?」

 理緒が省吾の手を取り、

 立ち上がる

花音「それは、きっとそういうキャラだからだろ!」

 花音が不機嫌そうに言う

由貴「まぁ、そうだな。」

 由貴がため息をつきながら言う

 理緒はそれに対して怒る

理緒「なぁ~んで、そういう結論になるかな~」

花音「見た目からしてもそうだろう?完全にロリだ。」

 理緒がさらに怒って

理緒「私は幼女じゃないよ!」

由貴「(ため息)ま~た、始まったよ~。」

 それに終止符を打つように

省吾「はい、そこまで~。」

 省吾が助け舟を出すが、

花音「なぁ?前から思ってたんだけど、あんたって、理緒が好きなのか?」

 単刀直入に聞く

 省吾は顔を真っ赤にして

省吾「おしゃべりはいいから、中に行くぞ。また、厄介な敵が出てくる前にな。」

 それだけいい、進んでいく

 そして、少し進むと門にぶつかり、

 その後、木の枝にぶつかる

由貴「えらい悲しいくらいに動揺しているな。」

花音「だってさ、理緒はどう思うのさ。」

 理緒に振るが

理緒「そんなのどうでもいいでしょ!」

 いつもは見せないような感じで進んでいく

 珍しく転ばずに

花音「まんざらでもなさそうだね。」

由貴「そうだな・・・と、おいてかれるぞ。」

 状況を考えて言う

 そして、進んでいく

花音「あっ、おい!待てよ。お兄ちゃん♪」

 その言葉に転ぶ

 急に起き上がり、振り返って

由貴「唐突に呼ぶな!」

花音「えぇ~、いいじゃない。昔はよく読んでたんだしさ。」

由貴「と、いうかだ。それはやめてくれっ。」

花音「えぇ~。」

 それだけ言うと、先に進んでいく

花音「(M)んもぅ~、いいじゃない。別に・・・」

廃屋

アイズ「なるほど・・・あんたが凍夜か・・・」

凍夜「えぇ、はじめまして・・・そして、・・・」

 それと共にアイズに黒い何かを埋め込む

 アイズは苦しむ

 そして、ひざをつく

アイズ「くっ・・・貴様・・・何をした・・・」

 アイズが再び闇にとらわれていく

凍夜「・・・あなたなら、大丈夫じゃないですかね・・・」

アイズ「くそっ!?」

 そのまま倒れこむ

 そして、そのまま眠るように気絶していく

凍夜「もう一度、眠ってください。そして、目覚めたときには・・・。クッククク、楽しみにしていますよ。よ・・・。」




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