第6翼~運命の交錯~
学校、作戦室
ノックする
アンジェ「どうぞ~。」
扉を開ける音
アイズ「失礼します。」
そして、閉める
扉から入ってきた少年を見て
アンジェ「ようやくきましたね。瞬閃の悪魔。」
アンジェが意地悪そうに言う
それに対して、流して
アイズ「任務の内容は?」
先を促す
アンジェ「まったく、冗談の通じない人ですね。」
アンジェは軽く笑いながら、紙を取り出す
そして、アイズに渡す
アイズは受け取り、一通り見る
アイズ「…なるほど、調査か…」
アンジェ「えぇ、そのとおりです。今回は、調査をお願いします。」
すると、扉を開けて一人の少女が姿をあらわす
そして、アイズの前に立つ
亜衣「はじめまして、アイズさん。」
握手を求める
だが、アイズは無視して
アイズ「誰なんだ?こいつ…」
亜衣「今回は、私も同行させていただくポン」
アイズはアンジェの方を見る
何かをいいたげな顔をして
アンジェ「いいたいことは、わかりますが、彼女もあなたと同じ、パートナー待ちの状態ですので、今回は…」
アイズはそれを聞いて、
一応納得して頷く
亜衣「改めてよろしくお願いしますポン。」
再び握手を求めるが、
無視される
アイズ「足手まといにならなければ、何でもいいさ。」
アイズがプリントを手にとり、
部屋を出て行く
亜衣は頬を膨らませながらも
追いかけていく
アンジェ「…任せましたよ。瞬閃の悪魔…、そして、不可視の亜衣」
温泉―部屋
いつもどおり全員が
思い思いの格好でくつろいでいる
花音「(欠伸)なぁなぁ、ところでいつまでここにいるんだ?」
任務完了から、既に二日ほど経っている
なのに、相変わらず、前回の温泉にまだいるのだ
省吾「一応、明日までの予約はとってあるから、明日まではいられるよ。」
省吾はその問に答える
それを聞いて
花音「そっかぁ、なら、明日までここで休んでいたほうがいいよな。任務中は特欠が出てるしな~。」
嬉しそうに言う
授業をさぼれる上に、
ゆっくりと温泉につかることも出来るのだ
そこに麻生が割ってはいる
月影「どっちみち、まだ、出発は出来ませんけどね。」
そう、まだ、理緒が目覚めていないのだ
魄童はその驚異的な回復力で(?)完全に直ってはいるが、
理緒だけは、まだ眼を覚まさないのだ
それほど、前回の反動が大きいらしい
花音「あぁ~、そういえば、理緒がまだ回復しないんだっけな。」
花音が思い出したかのように言う
実際、忘れていたのかもしれない
省吾「あぁ、今回は、精神力の消費が激しい。なるべくなら、自然治癒さしてやりたいからな。」
省吾は札を見ながら言う
これが戦闘中なら、無理にでも回復させるが、
そうすると、自分で回復する自然治癒の力が下がるのだ
花音「まぁ、いいさ。俺等もゆっくりと休んだ方がいいだろうからな。」
アテナ「そうですね…、」
ユフィ「たまには、怠惰な生活もありですね」
省吾・月影「(M)いつもしているだろう!」
心の中で突っ込みを施す
学校-廊下(移動途中)
アイズが無視して進んでいく
その脇を急ぎ足で追いかけていく
亜衣「待ってだポン。」
呼びかけを完全に無視して
進んでいく
亜衣「待つんだポン。待たないと、ひどいポン。」
亜衣の手に弓矢が具象化される
その一本を取り出す
そして、構える
亜衣「第参の矢、“縛矢”だポン」
構えた瞬間に、矢を放つ
その矢がアイズを追い掛け回す
アイズ「くっ…」
攻撃されたことにより、アイズの反撃も発動する
光の線が矢を攻撃する
亜衣「無駄だポン。」
矢は、光の線を無力化して進む
リコ「この矢…防げない!?」
自分の能力とは相性が悪いのか
まったくの無意味である
亜衣「捕まえたポン。」
矢はアイズにあたる瞬間、分かれ、
そして、アイズの動きを捉える
アイズ「くっ…」
亜衣「話を聞く気になったポン?」
アイズに近づき聞く
アイズは観念して頷く
アイズ「わかった。わかったから、離してくれ。」
瞬間、元の一つの矢に戻る
そして、その矢が消える
亜衣「これでいいポン?」
アイズ「で、なんだ?」
亜衣「私は、アイズさんと仲良くしたいだけポン。」
アイズ「はいはい…・」
アイズはだんだん、あきらめていく
自分の信念を貫くことを
亜衣「ところで、今回の調査はどこに行くんだポン?」
任務の書かれた紙を取り出して
そして、見せて
アイズ「隣町だな…。『メラネス研究所』…翼の研究施設だな。最近、行方不明者が…」
亜衣「大変そうだポン…かわいそうだポン…」
アイズ「…行くぞ。さっさと終わらせよう。」
亜衣「はい…だポン。」
アイズが先を行き
その後ろを亜衣がついていく
温泉-混浴・露天風呂
龍也と魄童が入っている
龍也の片腕はいまだにネコキュウがついたままだ
魄童は岩によりかかりながら肩まで浸かっている
龍也は、鼻の下辺りまで浸かっている(もぐっている?)
魄童「何もそこまで、浸からなくても…」
関「いいんだ。これくらいじゃないと…」
そこに、秋月が飛び込んでくる
秋月「いっぇ~い!」
飛び込んできた勢いで
お湯は波を作り二人に襲い掛かる
そして、波となり外に出されたお湯が
再び元の場所に戻ろうと力が働く
その二度の攻撃を龍也は受ける
関「(咳き込む)」
魄童「だから、言ったのに…」
龍也の行動を見て、魄童が言う
そうなることを予測できなかったわけじゃないはず
秋月「ごっめぇ~ん!」
秋月が龍也に謝る
その光景を見て不思議がる魄童
魄童「(M)…明日は…雨かな。」
関「…いや、いいよ…」
龍也は怒らずに秋月を許す
二つの奇跡(?)
魄童「(M)明日は、流星でも振るかも。」
研究所内
静まり返った研究所
人の気配はおろか、
小動物の気配もしない
亜衣「…誰もいないみたいだポン…」
その台詞に
アイズ「当然だ。ここは、現在、休止中。もし、誰かがいれば、そいつが今回の事件の犯人だ。」
リコ「まぁ、そうだね。犯人じゃないにしても何らかの関係のある人…だろうね。」
リコが突然、姿をあらわす
そして、共に歩き出す
真剣な顔で歩いているアイズ
そして、楽しそうに雑談している亜衣とリコ
そして、最奥部までつく
アイズ「ここが、最後の部屋だな。」
アイズが扉の前でしゃべる
亜衣「ここで何もなければ、今回の調査は終わりだポン。」
リコ「うん♪」
緊張感のかけらもない亜衣とリコ
アイズが扉を開ける
アイズ「あけるぞ。」
亜衣「はい…だポン。」
扉が開く
アイズ「…ただの研究室のようだな…」
アイズが奥に進んでいく
そして、辺りを見回す
リコと亜衣は、その辺の器具を触りながら遊んでいる
亜衣「これは何だポン?」
亜衣が何かを発見する
何かの機械のようだが、
リコ「…動かないね…」
いろいろ、いじってはいるが動かない
アイズ「…これは…」
アイズが何かを発見する
どうやら、書類のようだ
亜衣「書類だポン?」
亜衣も脇からみる
アイズ「…あぁ、メルネスに関する書類のようだ…」
だが、書かれている内容は…
亜衣「…簡単な料理から…お客様を読んでのオートブルまで…だポン?」
アイズ「…暗号なんだろうな…。とりあえず、今日の所は戻ろう。」
アイズがその書類を持って
部屋を出ようとする
亜衣「待つポン。」
亜衣がアイズに近づく
そして、部屋を出ようとすると
「ガタッ」という音がする
アイズ「…何か…来る。」
音と共に何かの気配を感じる
それも何十もの
亜衣「…なんだポン?」
亜衣もその気配に気づく
それと共に亜衣もユニオンする
アイズ「リコ…」
リコ「はい。“煌き放つ、一閃の刃、このみに纏わん”」
リコが光になって、アイズに宿る
アイズもユニオンをする
亜衣「…数が多いポン。」
まだ、何も見えないうちに言う
アイズは気配のみで、実際の数はわからない
アイズ「あんた…」
亜衣「言ってなかったポン?私の神名は『不可視の亜衣』って言うんだポン。」
そう、亜衣の能力は何でも見通す力
今のところは、壁などを透過視するくらいの力しかないが。
アイズ「そうか…では、頼りにするぞ。」
アイズが言うと、
亜衣は満面の笑みで
亜衣「任せるポン。」
それと共に弓矢を具象化する
通路の先から次々に魔物が現れる
アイズ「…巨大な蟷螂…なるほど、モンスターの発生が…」
蟷螂が次から次へと攻撃してくる
その攻撃を回避しながら、
アイズは攻撃をする
光の線が蟷螂を攻撃する
亜衣「…駄目…ポン。効いてないポン。」
アイズの攻撃は完全に聞いてない様子
アイズは、敵の動きを回避しながら、いろいろと攻撃するが、
まったく効いていない様子
アイズ「…なるほど、こいつが『インセクト・キマイラ』…ならば…」
辺りを見回す
そして、水道を発見する
亜衣「…水?」
光の線が水道を破壊する
そこから大量の水が溢れる
アイズ「インセクト・キマイラは水に弱い!」
光の線が水を運ぶ
そして、水と光の線が同時にキマイラを攻撃する
インセクト「キィー」
多少、苦しそうにするが、大したダメージではないようす
ほとんど無傷に等しい
アイズ「…やはり、この程度の水では無理なのか?」
アイズの弱音を言うのと同時に
矢がキマイラを捕らえる
亜衣「“氷龍”だポン。」
青い矢を連発する
青い矢には氷と水の力が宿り、
キマイラにダメージを与える
インセクト「(苦しそうに)キィー」
今度の攻撃にはダメージを受けている様子
アイズは、亜衣の援護に徹する
アイズ「…亜衣、攻撃を消す。だから…」
亜衣「分かっているポン。」
青い矢が再びキマイラを捕らえる
キマイラは来るそうになきながらも
光線を放つ
アイズ「貴様の攻撃は通さない。」
光の線が光線を破壊する
すると矢がまた、敵を攻撃する
亜衣「このまま、終わらせるポン。」
青い矢が敵を捕らえる
そして、そのまま、キマイラは死滅する
アイズ「…『インセクト・キマイラ』…これも報告しないとナ。」
亜衣「えぇ、そうですね…だポン。」
アイズ「では、行くぞ。」
もう、敵の気配はない
亜衣はリアクトする
それと共に、アイズもリアクトする
そして、外に出て行く
部屋の隅
携帯をいじりながら
奏「やはり、この程度の敵では駄目か…。」
インセクト・キマイラの死骸を見ながら言う
奏「…だが、君はまだまだ、成長する。」
インセクト・キマイラに触れる
すると、その死骸が消えていく
奏「この程度の敵だが、いまの君では勝てないようだな。」
温泉-部屋
花音と麻生がはしゃぎ疲れて寝ている
省吾だけが起きていて
暗い部屋から星空を見ている
その隣に人が来る
省吾「もう、いいのか?」
まだ完全ではなさそうだが、
多少、引きつりながらも笑みで
理緒「はい、おかげさまでゆっくりと休めましたから、ありがとうございます。」
省吾「当然のことだ。」
省吾は相変わらず外を見ている
理緒は恥ずかしそうに頬を赤くしている
理緒「でも…」
省吾「いや、あんたは悪くないさ。オレが、あいつの力を見抜けなかったせいだ。」
省吾の両手を覆うようにつかんで
理緒「いいえ、そんなことありません。」
少し眼が潤んでいる
省吾「いや、そんなことあるさ…」
理緒「だって、あなたは…」
省吾「どうだっていいさ。そんなこと…」
理緒「…はい。そうですね。」
理緒が意図を読み取り、納得する
省吾は相変わらず星を見ている
省吾「…明日までには完全回復してくれよな。」
理緒「はい♪」
笑みを浮かべて言う
その返事を聞いて
省吾「じゃぁ、おやすみ。」
理緒の額にキスをして部屋に戻っていく
理緒は一瞬の間があったものも
一気に頬を紅潮させていく
理緒「(M)はぅ~…」
露天風呂
関「なぁ~、そろそろ、あがらないか?」
秋月「えぇ~、まだ平気だよ~。」
へとへとな龍也
魄童は既に椅子で座っている
半身浴といった感じだ
魄童「まぁ、がんばってくださいな。」
魄童は他人事のように言う
龍也は、熱でのぼせる寸前のようだ
関「…人事だとおもって…」
魄童「だって、人事でしょうが。」
秋月「…あと、5時間は入ってましょう♪」
関「げぇ~。」




