第3翼~真の能力者~
アーク内
全面には海
そして、後ろには山が連なっている
省吾「んじゃ、特訓内容だけど…」
そういうと、辺りに妖魔が現れる
数はゆうに数十はいる
理緒「これを倒せばいいんですよね。」
半まじめモードで答える
辺りの妖魔は、動きを止めている
省吾「じゃぁ、準備はいいか?」
三人に問い掛ける
それに対して、花音・理緒がVサインをして
花音「もちろんだ。」
理緒「えぇ、いつでもいいですよ。」
二人とも集中する
アイズはいつも通り
省吾「じゃぁ、開始だ!」
指パチ
その音と同時に妖魔が三人を襲いはじめる
理緒「“真紅の衣まといて、再生と破壊を紡ぐもの纏わん”」
理緒に赤い翼が生える
それと同時にはばたく
花音「“我が身宿る精霊よ。物質に宿る力よ。内なる身に宿り、我が思いとなれ。”」
と、理緒が飛びあがったのと、ほぼ同時に、花音も謳を歌う
辺りにある小石が妖魔に向かっていく
リコ「“思い伝わる光の螺旋よ、我が問い掛けに答え、汝等の敵を打て”」
小石に光が宿る
小石が光の帯を作り向かっていく
妖魔が次々に破壊されていく
省吾「(M)なるほど、アイズの攻撃能力だけなら、最高クラスだな。あとは、理緒の知力。」
理緒は空から、羽根を舞い散らせている
その羽根が、敵を一定範囲から、逃さないように阻む
理緒「(M)このまま、行かせてもらうよ。」
その羽根が徐々に範囲を狭めていく
羽根ギリギリにいた妖魔は次々に燃えていく
そして、消滅する
前の方にいた妖魔は、
花音「甘いよ。」
石による壁と
アイズ「弱いな。」
光の線により切り刻まれる
次々に妖魔が消滅していく
省吾「(M)なるほど、こういうのが作戦という奴か…勉強になるな。」
省吾の姿は妖魔には見えない様子
一度も襲われない
ユフィ「(M)まったく、常に電磁破を起こしつづけるのは、つかれますね…。でも、電磁波を切ったら妖魔に見えちゃうから、気をつけないとね。」
ユフィは少しつかれている様子
なれない技にて、多少いつもより力を使っているようだ
理緒「これで、終わりです!」
最後の妖魔を完全に切り刻む
羽根による攻撃と線による攻撃だ
アイズ「造作もない。」
省吾「よし、じゃぁ、今日の特訓は終わり。」
花音「これだけなのか?」
案外、短かったというか簡単なため、ひょうしぬけた様子
省吾「今日は、初回だからな。」
それだけ言うと、指をならす
すると、辺りの空間が歪み崩れていく
そして、意識も遠のいていく
教室-アーク
アークがいくつか並んでいる
その中で、光を上げていたアークが開き始める
そして、中から四人が姿を現す
理緒「ふぁ~、」
いつも通り背伸びをしている
花音は具合悪そうにしている
花音「うぇ~(吐)」
リコ「まだ、なれないのか?」
リコが背中をさすりながら言う
花音は多少は平気なふりをしている
アイズ「まったく…」
そこに琉璃がおりてくる
琉璃「あなた方なら、今のところは心配要りませんね。」
プリントを見ながら、答える
ランクは最低クラスの妖魔
翼を使えれば、数が多くても決して負けるレベルではない。
翼がなくてもある程度の運動神経があれば負けることもない
そんなランクの敵なのだ
花音「とーぜん、オレらは最強なの!!」
花音が当然のように言う
脇では、アイズが不満そうにしている
理緒は何かを考えている
琉璃「では、明日、また同じ時間に――」
そういうと、琉璃が出て行く
省吾「じゃぁ、授業に戻りましょうか。」
3人が呆然としている中、全てを止める
そして、部屋が開放される
理緒「…そうですね。授業に戻りましょうか。」
理緒が切り出すと、全員がそれに従う
全員が、教室へと向かっていく
校庭―体育の授業
なぜか翼を使っての戦闘になっている
それぞれが、翼を使い敵をなぎ払う
タケル「まったく、久しぶりの出番なのに、こんなことが…」
辺りには見なれない翼――否、ホムンクルスが大量に溢れている
ホムンクルスの大量廃棄――
野放しにされたであろうホムンクルスが次々と現れ、襲いかかっているのだ
リック「“汝貴とかくいめ・結ばん・地の終えのさやけし・天のはら・颯颯の声・汝貴とかくいめ・紡がん。などさは臆せにしか・ゆめゆめ独り・臥すなき・かげ光り・満ちらん。地の終へのさやけし・天の海 颯颯の声。かくいめあわさん。”」
リックの謳が辺りに響き渡る
タケルの腕に、緑のメザーランスが具象化される
その具象化されたランスにて敵を一気に切り裂く
タケル「“”」
多数のホムンクルスが一気に巻き上げられる
そして、切り刻まれる
朔羅「私達も行くよ。」
朔羅に暗黒のオーラが立ち上る
ギル「“静かなる月よ・その光にて・闇を集め・その輝きにて・全ての者の哀しみを・この場所に集わせよ。その力にて・その邪悪な光を閉ざせ!”」
朔羅の腕に刃が現れる
その刃が暗黒の気を放っている
暗黒の刃を放つ
朔羅「!」
地面に墜落したホムンクルスにとどめをさす
だが、ホムンクルスの数は潰えない
真田「まったく、厄介だな。」
真田が真空を駆け巡る
通りすぎた後が、真空により切り刻まれる
対したダメージは与えられていない様子
ヒナタ「捕縛しなさい!メクロディア!」
鎖がホムンクルスの動きを封じていく
ホムンクルスが破ろうとするが、完全には破れない様子
その捕縛された者たちに更なる追撃が食らう
ソーン「“運命に翻弄されし者よ。裁きの光にて、汝の行いを悔い改めよ。”」
密の体に淡い光が宿る
その光がだんだん黒い光に変わっていく
密「“断罪の湊”!」
奏でられた旋律のように敵を滅ぼしていく
深雪が上空に向けて手を上げる
深雪「レン!力を貸して!」
圧縮された大気が深雪に降り注ぐ
その圧縮された空気が剣になり、
それを掴む
アリス「“我がおぞぼうしこの想い、汝等につたえん。”」
深雪の持つ緑の剣が輝きを放つ
封印解除
剣が風をまとい、真の力を発揮する
深雪「良い夢を見るんだよ。」
真空の滑降を利用して、物凄い速さで敵を切り裂いていく
切り裂かれたところから、真空が上がり、別な傷を与える
そして、一気に切り裂く、
アヤ「“朧月よ…風の名において、我等の力と我等の想いを備えて、二人の力となり、我等が手に宿れ!”」
心時の雷とアヤの黒い疾風が一つになる
神聖なる裁きの雷と暗黒なる風が一体になり、敵に向かう
心時「」
一気に敵を消滅していく
大半のホムンクルスが消滅していく
嘉穂「(M)やっぱり、オレはこなくてよかったんじゃないのかなぁ~。」
嘉穂は何もせずに立ち尽くしている
ホムンクルスは他の生徒の手により、次々に破壊されていく
嘉穂は何事もなかったように教室に戻っていく
ヒナタ「密君、一気に決めるよ。」
密「おう!」
密とヒナタが共鳴をはじめる
深雪「タケル君!」
タケル「はい!」
深雪とタケルの力が重なり会う
そこに心時の力も重なる
五人の力が一つになる
心時「行くぞ!ホムンクルス!!」
五人の力が心時の腕に集まる
心時のその力を剣の形に押さえ込む
五人分の力―――荒れ狂う龍のように暴走している
深雪「心時君!」
深雪が心時の腕に自分の手を重ねる
すると、負担も減っていく
二人の心が、五人の力を押さえ込む
心時「・・行くぞ。」
深雪「はい。」
二人の技が敵に向かっていく
その二人が、敵に向けて放つ
淡い閃光がホムンクルスを消滅させる
大爆発
放課後
理緒が女の格好をしている
理緒「あの~。」
A「なに?」
理緒「なんで…」
着ているのはメイドの服
理緒はうつむき、赤面している
A「あぁ、コレ。こんなのもありかな~と想って。」
理緒をじろじろ見ている
それに対して
理緒「はぅ~、そんなにみつめないでくださいよ~。」
A「君、本当に男の子なの?」
理緒「えぇ、それだけは間違いはありません。」
A「女装趣味とかは?」
理緒「まるっきしありません。」
A「男を好きになったことは?」
理緒「あっ…あるわけないでしょう!?」
最後の問いだけ、心当たりがあるようににごる
質問攻めのようだ
A「まぁ、今日だけだからさ。その格好で我慢してよね。」
メイド服にネコみみ
決して誰にも見せたくない姿
理緒「(M)はぅ~、なんで、ただの喫茶店(?)でこんな格好をしなくちゃいけないのよ~。」
いつもは普通の制服なのだが、
今日は特別であった
A「んじゃぁ、よろしくね。」
そういうと奥に入っていく
理緒はカウンターに座りながら、お客さんをまつ
誰もこないことを祈りながら
入り口が開く
省吾「(ため息)なんで…」
月影「いいじゃないですか。今日は私がおごりますからさ。」
省吾「ったく…」
省吾・麻生が入ってくる
一番、見られたくない相手だ
理緒「いらっしゃいませ~。」
それでもいつも通りのことはこなさなきゃならない
月影「えっとですね。このパフェを二つお願いします。」
相手に気づかないでそれだけを言う
理緒はそれをメモすると調理場の方にそのメモを持っていく
省吾「ったく…面倒だな。」
月影「ま~た、省吾さんは、私の可憐な乙女心を…」
省吾「誰が乙女心だ?」
月影「はいはい。いいですよ。」
月影が飽きれたようにして、ふとカウンターを見る
それで、あることに気づく
月影「省吾さん。」
それに反応する
省吾「あぁ?」
月影「あれって、理緒さんじゃありませんか?」
カウンターで背を向けている人に指をさす
省吾もそれを見て
省吾「あぁ…そのようだな…」
そして服装に気づく
いつもとは違う服装
月影「へぇ~、理緒さんのバイト先ってここだったんですね。」
メモしている
省吾は、呆然と理緒を見ている
省吾「(M)うわぁ~、かわいい~。」
そのことを頭に浮かべながら理緒を見ている
理緒はその視線に気づくが赤面してうつむいているだけ
月影「理緒さん、ここでバイトしてたんですね。」
理緒に充分聞こえるくらいの大きさで話しかける
店内には人がいないから誰の迷惑になるわけではないが、
理緒はその声を聞くと端って近づいてきて
テーブルの近くで転ぶ
理緒「はぅ~。」
省吾「大丈夫か?」
手を差し出す
それを見て
月影「省吾さんって、やさしいんですね。私以外の人には!!」
自分はされたこともない状況
むしろ、麻生の周りで麻生を女と見ている人はいないかもしれない
学校中でも数少ないかもしれない
理緒「また、転んじゃいました~。」
笑顔で答える
それを見て、省吾も赤面する
省吾「ここで、バイトしてるんだ。」
理緒「はい…」
赤面しながら答える
省吾「それが制服?似合っているよ。」
その言葉を聞くと、顔を上に上げて
赤面しながらも嬉しそうに
理緒「ありがとうございます~。」
そして、またパタパタと走っていく
その一連を見て
月影「へ~、省吾さんは――」
省吾「なに?」
月影「…なんでもないですよ~だ!」
そういうと立ちあがる
省吾「どこに行くんだ?」
月影「トイレですよ!トイレ!!いちいち聞かないでくださいよ。」
と、いうと転ぶ
省吾からみたらスカーとの中は丸みえだ
省吾「あっ。」
月影「あぁ~いま、見ましたよね。」
頬を書きながら
省吾「高校生になってまで、バックプリントはくな」
月影「うぅ~、麻生ちゃんパーンチ!」
熊のぱぺっとで殴る
そして、叩く
省吾「ったく、トイレじゃなかったのか?」
何かを思い出したかのように去っていく
そして、パフェが届く
省吾「(ため息)」
理緒「お待たせしました。」
パフェをテーブルに乗っけていく
省吾「あぁ、サンキュー」
理緒「では、ごゆっくり。」
理緒がまた、カウンターの奥に行く
省吾はパフェを食べながら、麻生を待っている




