第3翼~目覚め始めた~
中-校庭
辺りに吹き渡る氷風
それを防ぐように障壁が出ている
関「くっ・・・。」
龍也の力はまるで効いていない
麗華「興味皆無。」
淡々としている
黒ローブから妖しげな2つの光がのぞいているだけ
関「くそっ!オレは負けない!」
乱龍丸が青い光を放つ
それが、辺りを氷結させていく
麗華「無意味」
麗華の腕から放たれた光が
龍也の攻撃(光?)を完全に無力化していく
関「なんだと!オレの力が・・・」
無数の真空が龍也の体を切り刻む
麗華「終了。」
龍也の体に異変が起きていく
関「(M)くっ・・・力がきえ・・・ていく・・・」
そのまま倒れる
気絶
フェイドアウト
前日―教室
放課後
空っぽの教室
龍也が一人で何かをしている
そこに飛び込んでくる二人の少年少女
花音「なんでこんなところにいるんだよ!」
飛びこんでいきなり問いかける
関「(怒り)あぁ?いちゃ悪いのかよ!!」
いるはずのない場所に驚きを発したが
怒りは消えないようだ
由貴「いえ、単に珍しいと思っただけです。」
龍也が更に切れそうになり
関「(怒り)で、なんなんだよ!オレに用があるならさっさといいやがれっ!!こっちは、忙しいんだよ!」
机をバンとたたき立ち上がる
その拍子にプリントが墜ちる
花音「あっちゃ~、課題をやっているんだぁ~。」
プリントを手に取り見ている
関「(怒り)なんだよ!からかいにでも来たのか?」
更に怒りが増しているようだ
由貴「そんなことよりも、僕たちに修行を付けて下さい。」
簡潔に述べる
関「はぁ?見てわからないか?オレは忙しいんだよ。」
プリントを奪い取る
花音「たっちゃんさんって、こんな簡単な・・・むぐっ!?」
由貴が途中で花音の口をふさぐ
関「なんだ?」
怒りゲージがかなりたまっている
由貴「いえ、何でもありません。だから、お願いします。」
椅子に腰掛け
関「だから、なんでオレがそんなことをしなくちゃいけないんだ?」
それに対して
花音「別にいいじゃないですか、こんなにも頭を下げているんだし。」
龍也が立ち上がり
関「誰が、いつ頭を下げたって!!」
何かを思い出したかのように
由貴が封筒を取り出す
由貴「そういえば、これを預かってきました。」
封筒を渡す
それを受け取り
中身を見る
関の顔が蒼白になっていく
(月影「もし断ったりでもしたら、バラしますよ( ̄― ̄)」)
関「(少し早口な感じで)よし!なんだっけ?なに、修行。このオレ様に全て任せなさい!!」
二人は手紙の内容を知らない
由貴「(M)ほんと、あの部長さんは何者なんでしょうか?」
手紙以外にも三人分の特欠の用紙が入っている
関「とっ、とりあえずだ、今日は遅いから明日の朝、校庭に集合だ!!」
龍也が何かを感じたように
即座に課題をおわらせて
その場を後にする
花音「ほんと、嵐のような奴だったな。」
由貴が自分たちの特欠届けを見て
由貴「(M)本当にあの部長さんは何者なのでしょうかね?」
魔道研究会
麻生が誰かに報告をしている
月影「と、いうわけです。」
ヴィジョンに映し出されしは
黒き影と光る2つの珠
麗華「えぇ、任せておいて下さい。真紅の薔薇のリーダは、この私が・・・」
煙と共に消えていく
月影「(M)これで、確かめられる。たっちゃんさんの力が本物かどうか。」
当日―朝-校庭
門番が完全にいる
チャイムはとうになっている
花音「あの~・・・」
二人が校門に入っていく
トキ「あぁ、あんたらが、花音と由貴か?」
二人に問いかける
由貴「えぇ、その通りです。」
学生証を見せる
トキ「あぁ、だったら、通っていいぜ。特欠の届けは出ているしな。」
花音「では、遠慮無く通らせて頂きますね。」
いつもとは違ってやや丁寧に話している
トキ「これで、後は遅刻者が数名と。」
名簿に印を付けている
二人が通り過ぎていく
花音「なぁ?もう来ているかな?」
花音が由貴に問う
由貴「執行部の話からすると来ているみたいだが・・・」
何か不満(?)があるらしい
花音「ん?なんか疑問でもあるのか?」
由貴「えぇ、あの部長さんですから・・・」
何かの力が展開されていく
それと共に辺りにひんやりとした冷気が迸っていく
花音「この感じは・・・」
入り口の方から迸る気配
由貴「やっぱり・・・」
校門付近で戦闘が開始される
教室-授業
淡々と授業が進んでいる
受けているのは、
理緒、アイズ、省吾、麻生、亜衣、
アンジェ「であるからして・・・」
省吾が窓の外を見ている
省吾「(M)ったく、またやっているのかよ・・・。よくも飽きずに・・・」
麻生が何かを思い出したかのように立ち上がる
月影「あっ・・・」
とても大切なコトのようだ
麻生に視線が集中する
アンジェ「どうしました?」
アンジェが問いかける
月影「いえ・・・何でもありません。」
座る
アンジェ「では、ユニオンの要素を三つあげて下さい。理緒。」
理緒に当てる
月影「(M)そういえば、タッチャンサンの分のはんこを・・・」
省吾が麻生にひそひそ話で話しかける
省吾「どうした?百面相。」
理緒が答える
理緒「あっ、はい。一心合体、邪心合体、武具合体の三つです。」
答えて座る
アンジェ「うん♪よく勉強しているね。じゃぁ、特殊な要素を・・・亜衣!」
亜衣が立ち上がり
亜衣「あっ、は、はい!だぽん。えっーと・・・うーーんと・・・」
考え込んでいる
アイズ「なぁ?」
アイズが何かを言いかける
アンジェ「なんです?」
アイズの言葉に問いかける
アイズ「それは、まだ習ってないはずだ。」
助け船を出す
アンジェ「えっ?・・・・そういえば、そうね。亜衣は習ってなかったっけ。じゃぁ、座っていいよ。」
亜衣「あっ、はい・・・だぽん。」
亜衣が座る
それを見て
アンジェ「じゃぁ、麻生が答えなさい。キミならわかるはずですよね。」
次は麻生に当てる
月影「あっ、はい。邪神合体と、極神合体です。」
麻生がスムーズに答える
アンジェ「よし、では・・・」
チャイム音
アンジェ「では、しばらく休憩したのち、開始する。」
アンジェが教室を出て行く
理緒「ふぃ~、やっとおわったぁ~」
背伸びをする
アイズ「終わったと言ってもまだあるぞ。」
省吾が割ってはいり
省吾「いや、オレと理緒はなしだ。」
省吾が麻生の方を見ている
アイズ「はぁ?」
手を引っ張って
省吾「そういうことで、頼んだぞ。」
月影「はい。任せて下さい。」
二人が教室を出て行く
亜衣「・・・何かあるポン?」
月影「準備ですよ。」
亜衣「準備だぽん?」
月影「えぇ、準備です。」
麻生がほほえんでいる
亜衣は疑問符を浮かべている
アイズ「(M)ほんと、忙しい奴だな。」
校門付近
普通に無断で通ろうとしている
それを引き留められる
トキ「待って下さい。」
雷の縄が龍也を縛り付ける
関「なっ、ちょっと待てよ・・・」
必死にプリントを取り出そうとしている
トキ「待てない。無断で入ろうとする者は誰であれ、処罰する。」
辺りに雷矢が現れる
無数の雷矢が龍也へと向かっている
関「だから、オレは特欠の届けを・・・」
ようやく取り出せる
そして、見せる
トキ「このようなもので、通る気ですか?」
無数の矢が龍也に放たれる
関「まっ・・・」
雷矢が龍也に討ち放たれる
トキ「まったく、こんな不正は初めてだ。本物の用紙を使った不正はな。」
煙が晴れていく
辺りの煙は氷淵へと向かっていく
関「少しは話を聞けよな!」
乱龍丸が一気に開放状態になる
刀身が氷のような剣になる
トキ「なるほど、強くなっているね。」
トキの力がふくれあがっていく
マントを払う
トキ「本気でいくぞ!」
トキの体から雷が発生して
天使のような翼が生える
関「天使クラス。アークレティルは、全員が天使クラスなのか?」
乱龍丸が、蒼氷に変わる
トキ「ここまでするのは、おまえが二人目だ!」
手を振り下ろす
空間が裂け
時空の切れ目が
龍也に向かっていく
関「テメェの天使は、ラミエル。雷・雪火を司る天使。オレの敵じゃない!」
乱龍丸で切り裂くことによって、
時空の波動を変える
トキ「その程度で、オレに勝つつもりですか?」
トキの手に剣が現れる
禍々しい力を放っている
関「ふん、何をしても無駄だ!」
蒼氷の周りの冷気が
辺りにまで完全に浸食する
辺りには綺麗な光が満ちている
トキ「こんなんで、何が出来る!」
トキの体から雷が溢れていく
それと共に空間に亀裂が入っていく
関「悪魔の粒子・・・ダイヤモンドダスト!」
粒子がトキを切り刻んでいく
氷の粒子、ダイヤモンドダスト
光を浴びれば無数の鏡像を映し出し
吸い込めば内部をずたずたに切り刻む
悪魔の粒子
トキ「残念だな。オレを見くびるな!」
雷矢が粒子を一気に散らす
関「あまいぞ!その光が鏡像になる!!」
散った粒子が雷を浴びて
更に乱反射する
トキ「!」
空間に出来る三日月
その三日月が粒子を飲み込んでいく
関「“氷淵なる王、冷徹なるかがやき”」
蒼氷が一瞬、光を放つ
トキ「目くらましなど!」
龍也の剣をかわす
だが、トキは少し切られる
関「どうした?かわすんじゃないのか?」
次々に切っていく
トキはかわしてはいるものの
切られていく
トキ「くそっ!」
少し距離を置き
無数の雷矢を放つ
関「わかんないのか?力の差が!」
雷矢をはじき
一気に攻め寄る
関「このまま終わらせる!」
剣で一気に斬りかかる
トキ「くそっ!」
一瞬、灰色の世界が広がる
龍也の剣が空を切る
関「なっ・・・」
龍也の後にトキが現れる
ユニオンが解除されている
トキ「(息切れ)終わりだ!」
龍也の後から一気に膨大な電量を放つ
関「なっ・・・」
龍也の体に膨大な電気が奔る
トキ「(息切れ)やはり、テイルさん達のように巧くはやれないな~。」
トキが倒れる
それを花音がおさえる
花音「ったく、ここまでやる必要があるのか?」
由貴がそれを見て
由貴「使命を全うするか・・・」
感電が完了したようだ
関「(息切れ)ぜぇ、はぁ、やりすぎだろ・・・」
服が黒こげになっている
花音「あんたは、無事なようだな。」
ちょっと龍也は怒っているようだ
関「(息切れ)とりあえずだ。屋上に避難するぞ。」
屋上を指さす
由貴「そうだな。ここにいたら、アークレティルだけじゃなくて、ホワイトアンクまで・・・」
関「そういうことだ。急ぐぞ。」
龍也が無理矢理に体を動かして
走っていく
花音「おい!こいつはいいのか・・・」
由貴が走りながら
由貴「人の話を聞いておけ!」
それだけいって、走っていく
花音「むぅ~、おいていくなよ~」
花音も走っていく
学長室-理緒・省吾
扉をノックする音
扉が開く
省吾「失礼します。」
二人が入ってくる
それを見て
風祭「来ましたね。“翠風の堕天使”、“の天使”」
二人の異名で呼ぶ
省吾「用事というのはなんなんですか?」
呼ばれた理由を問う
理緒「また、依頼ですか?」
思いつく理由をあてる
風祭「いえ、今回は違います。」
机(?)の引き出しを開けて
何かを取り出す
省吾「新しいアイテムですか?」
感じたままを言う
風祭「えぇ、あなたが、邪装武具を持ち帰ったおかげで完成しました。」
二人に指輪と何かの結晶を渡す
二人が受取り
理緒「これは・・・なんですか?」
問いかける
風祭「その指輪は、要です。」
言葉を聞いて
省吾「結界を産み出す・・・そんな感じですね。」
即座に理解をする
風祭「えぇ、そんな感じです。そして、もう一つはあなた方の武具になるものです。」
理緒が疑問を示す
理緒「武具?」
ただの結晶
風祭「えぇ、それは、聖晶石で出来ています。」
省吾「ということは、邪装武具は、黒晶石で出来ているんですか?」
問いかける
風祭「えぇ、本物は黒晶石で出来ていたようですね。」
理緒「そんな貴重な者をいただいていいのですか?」
理緒が問いかける
風祭「えぇ、それはプロトタイプです。ですから、あなた方に渡しておくのが一番だと思いましたので。」
その答えに省吾は納得する
省吾「そうですね。有効利用させていただきます。」
省吾がしまう
そして、扉の方に向かっていく
理緒「えっーと・・・失礼致しました。」
理緒がお辞儀して
扉から出て行く
風祭「お願いしますよ。お二人さん。」
外を見ている
屋上
龍也がいつもの場所で横になっている
関「(息切れ)ぜぇー、ぜぇ、ったく、どうして・・・オレが・・・」
かなり体力が削れている様子
さっきの戦闘でダメージを受けていたようだ
花音「おい、大丈夫なのか?」
隣でしゃがんで龍也の顔をのぞき込んでいる
関「(息切れ)そんなこと・・言う・・暇があるなら・・・回復でも・・・してくれっ・・」
龍也を見下ろすように
由貴「残念ですが、僕たちには回復のすべはありません。」
素直に答える
花音「そうそう、回復は理緒の担当だからねー。」
龍也は相変わらず疲れているようだ
関「(息切れ)・・・少し・・・休む。・・・z・z・z・zzzz」
龍也がそのまま眠りつく
花音「(ため息)・・・ほんと、さぼり魔って奴は・・・」
ため息をつく
由貴「僕らは、昼食でも取りに行きましょう。」
由貴・花音が、その場を後にする
花音「そうだな。どうせ、しばらくは起きないだろうしな。」
どっかの森
現実ではないようだ
どこか違和感がある
理緒「これが、指輪の力?」
省吾が指輪をつかったようだ
省吾「あぁ、そうだ。これが、指輪の力だ。」
密林に囲まれた大地
周りは水で満たされている
どうやら、島のようだ
理緒「ふーん、ってことは、これは結界の中?」
省吾が少し悩んで
省吾「わからないか?初めての場所ではないんだが・・・」
理緒も考え出す
理緒「んー?なんか、わかりそうなんだけどにゃ~?」
辺りを見回す
省吾「ここは、アークの中だ。気付かないか?」
言われた瞬間に気付く
理緒「あっ、そういえば、そんな感じが・・・。で、指輪の力を試すためだけにきたの?」
問いかける
省吾「ん?いや、少し修行をね」
辺りを見回す
理緒「修行?」
ユフィ「さっきのを使えるようにですよ。理緒さん。」
更に問いかける
理緒「あっー、なるほどね。でも、どうして?」
何かを感じ取り
ショウ「位相のずれがありますね。」
ユフィも現れる
ユフィ「ここでの、一ヶ月が現実の一日ですよ。」
省吾「というわけだ。」
ショウ・ユフィの会話が答えになる
理緒「にゃるほど。」
辺りを見回して
理緒「じゃぁ、ちゃっちゃっと始めちゃいましょう♪」
ユニオンする
ショウ「(M)まったく、いきなりはなしでしょう。」
理緒の背中に真紅の翼が生える
省吾「あぁ、そうだな。」
辺りの木々がざわめき
無数の魔物が姿を現す
屋上2
龍也が背伸びをして起きる
関「(欠伸)よく寝た。」
体力も力もほとんど回復したようだ
麗華「脱帽ですね。」
黒装束の者が話しかける
龍也が目をこすりながら
声の対象を見る
関「ん?あんたは確か・・・」
魔道研究会のリーダー・・・
麗華「えぇ、そうですよ。ですが、今回は、依頼で、来ました。」
一気に威圧がふくれあがる
関「はぁ?冗談か?」
威圧の力が
龍也を一気に校庭に打ち落とす
麗華「冗談ではありませんよ。」
麗華も校庭に降り立つ
フェイドアウト
そして、現在へ
意識が回復していく
(フェイドイン)
関「(M)ったく、どうして、オレは危ない奴にばっか好かれるんだ?」
立ち上がる
麗華「・・・断固抹殺」
さきほどの数倍の力が広がっていく
関「!」
宝珠の浮き出た剣になる
麗華「無駄!」
力が矢になり
すべてを貫いていく
関「さっきまでのオレと思うなよ!」
剣を回転させる
すべての矢をはじき返す
関「それに、あんたの力は見飽きた!」
斬りかかる
麗華の体が煙になる(気体化)
麗華「無駄」
再び、元の姿に戻る
関「やはり、切れないか。」
血も飛び散らず
切った感触もない
麗華「故、無駄」
麗華の腕に疾風の剣が出来る
関「(M)こいつは、本当に人間なのか?いや、何かトリックがあるはずだ。こいつの能力に・・・」
龍也も屍鐶珠を構える
麗華「風塵迅雷!」
雷を身にまとい
風の刃で斬りかかる
関「くそっ!」
屍鐶珠で受け止める
麗華「極風!」
受け止めるが、
龍也の体が切られていく
関「これは!」
剣ではじき
後に飛ぶ(間合いをとる)
関「なるほど、力を込めると―――」
麗華が再び間合いを詰めて
麗華「汝弱、故、興味皆無」
麗華の力がふくれあがっていく
辺りの雰囲気の変化が起きる
それで、龍也が何かに気付く
関「(M)・・・まさか・・・、こいつの能力は・・・」
屍鐶珠の力が開放されていく
麗華「無駄!」
麗華の攻撃が龍也をとらえる
関「甘いのは、おまえだ!」
麗華の目の前の龍也の像が消える
うしろから、屍鐶珠で斬りかかる
麗華が交わす
フードが破れる
中身があらわになる
麗華「ほんと、この姿を見せるのは、あんたで三人目だ。」
中から綺麗な女性が現れる
関「・・・女だったのか?」
いつもとは違い煙にはなっていない
麗華「なんだとおもっていたのよ!」
腕から光弾が放たれる
関「と、そんなのはいい!お前なんかに構ってはいられないんだよ!」
光弾を打ち返す
麗華「私もおまえなんかに構いたくはないわよ。でも・・・」
急に顔が青ざめていく
関「・・・まさか、誰かに脅されてるとか?」
問いかける
麗華「なっ、何はともあれ!あなたを倒します!」
龍也の周りでばくはつが起きる
関「くっ・・・」
爆風で少しのダメージは追う
麗華「それが、私の使命です。」
龍也の服が溶け始める
関「倒されるかよ!」
屍鐶珠の力が、蒼氷に変わり
辺りを凍らせていく
麗華「バカですね。あなたを腐食させた物質を凍らせると・・・」
更に浸食が激しくなる
また、辺りから鉄などを引き寄せていく
関「なっ・・・」
麗華「磁気的性質、酸化作用があります。」
腐食され襲いかかる鉄
また、龍也自身も腐食されている
関「くそっ・・・・、どうして、しゃべり方がかわったんだ!」
そのまま倒れていく
麗華「さて、この程度で充分ですかね。」
体中が完全に腐食されている
生きてはいるようだ
関「へへっ、覚えていろよ。次は負けない。」
意識も失ってはいないが
たてないようだ
麗華「断固拒否。」
再び黒フードを付けている
関「だから、言葉遣いの変わる理由を・・・」
無視して去っていく
そこに由貴と花音が現れる
花音「なぁ、これじゃぁ、俺たちの修行じゃなくて、どう見てもあんたの修行だよな。」
関「・・・んなことより、助けてくれ。」
花音が龍也にふれる
花音「ったく、“大気に宿る精霊よ。言霊に宿りし意思よ。このものをいやせ”」
光が龍也の体を治癒していく
腐食されたものが治っていく
そこに、省吾が現れる
省吾「よう!また喧嘩でもしてたのか?」
由貴が即座に頭を下げて
由貴「お願いします。僕らに修行を・・・」
後からぴょこりと現れて
理緒「そのつもりだよ。準備は完了してるよ。」
その言葉で花音も龍也の治癒を投げ捨てて
花音「本当か!」
省吾の前に現れる
省吾「あぁ、だが、これまでの修行よりも何倍も辛いかもしれないが・・・」
ほぼ即決で
花音「そういう修行を待ってたんだ!」
省吾が指輪を構える
省吾「では、行くぞ。」
4人がワープをする
校庭
龍也が治癒の半分の状態で倒れている
そこに一人の少女が現れる
月影「うーん・・・まだまだかな~?」
龍也の姿を見ていう
アテナの光が龍也を癒し始める
アテナ「にしても、ずいぶんひどいですね。このダメージでは。」
アテナの回復能力では、だいぶかかりそうだ
月影「仕方がないですよ。彼女は、“気体”を操る能力者。普段は、体を気体化させていますが、戦闘時になれば、その能力は・・・。そして、一般生徒の中では、たぶん最強クラスの能力者です。」
麻生が淡々と説明をする
アテナ「麻生って、Sですよね。絶対。」
麻生が笑顔で
月影「言うじゃありませんか、好きな人ほどいじめたくなるって!」
龍也の体が少し反応する
関「(M)ほんと、オレって危ない奴らにだけは好かれるらしい・・・。」
どこかの島
4人が姿を現す
由貴「・・・ここは?」
問いかける
省吾「これから、お前達二人には、一ヶ月間。ここで、過ごしてもらう。」
質問には答えていない
花音「はぁ?一ヶ月もか?」
その質問には
理緒「大丈夫!ここでの一ヶ月は、私たちの世界の一日くらいだから☆」
理緒が答える
省吾「安心しろ。危ない魔物はたぶんいない。」
由貴「魔物がいるのですか?」
理緒がVサインして
理緒「大丈夫☆強くもAランクくらいしかいないから♪」
省吾が続ける
省吾「食料も大丈夫だ。野生の動物も魚も木の実や野草もある。いざとなれば、翼の能力で切り抜けろ。」
花音「はぁ?それのどこが修行なんだ?」
二人に指輪を投げ渡す
省吾「その間に考えろ。お前らにとって、翼とは何か?」
再び省吾の指輪が淡い光をあげていく
そして、理緒と省吾を包み込む
花音「ちょっ、待てよ!」
理緒「二人なら大丈夫だよ♪」
二人が転移する
残されたのは二人
花音「大丈夫って、何を根拠に・・・」
由貴が辺りを見回している
由貴「ほんと不思議な場所だ。」
キール「静かだし、空気も澄んでいる。」
二人の会話を効いて
花音「だぁーーーー、どうして、お前らはそんなに余裕なんだよ!」
振り向いて
由貴「省吾と理緒が平気って言うんだ。だったら、大丈夫なんだろう?それに、この環境なら、誰にも迷惑をかけずに思いっきり修行が出来る。」
由貴の言葉に
花音「んー?それもそうだな。人もいなさそうだし・・・よし!じゃぁ、さっそく!!」
由貴とキールが進んでいく
花音「って、おい!どこいくんだよ!!」
キールが立ち止まって
キール「まずは、辺りを見てみないと。それに、食料と寝床を確保しないとさ♪」
顔を少しふくらませながら
花音「むぅー、それもそうだな・・・って、おいていくなよー!」
花音も追いかけていく
どこかの廃屋
辺りに飛び交う無数の炎と
光をまとった銀糸
交錯しあい
互いに絡み合っている
火織瑠「強くなったわね。」
ほぼ同レベルの戦いだ
アイズ「お前らのおかげでな!」
火織瑠の放つ焔の線と
銀糸はほぼ同威力だ
火織瑠「でも、甘いわよ!」
黒い力が辺りに広がる
ダークギアを発動したようだ
アイズ「ダークギア。本物の。」
アイズの力が飲み込まれていく
火織瑠「楽しかったわー。でも、あなたを生かしておく必要はないのよ。」
辺りに広がる邪気が
アイズを包み込み
押しつぶしていく
アイズ「ふん!オレがなんの準備もなしに――――」
ぽっけに手を入れる
必死に何かを探す
アイズ「なしに・・・・」
見つからないようだ
火織瑠「くすっ、可愛い子。恨むなら準備もなしにココに来た自分の運命を呪いなさい。」
邪気の力が一気に強くなる
アイズ「ぐっ・・・」
アイズの髪が光をあげていく
火織瑠「真のメルネスでないあなたが、何をしても無駄ですよ。」
どんどん締め付けがきつくなっていく
アイズの髪の光が鈍くなっていく
だが、次の瞬間、
アイズにまとわりつく邪気が切り裂かれる
理緒「大丈夫?」
理緒が解放されたアイズを抱き留める
それと共に
ショウ「“輝ける紅よ。我が前に傷つきし者をいやせ”」
アイズのダメージをいやしていく
火織瑠「やはり、邪魔をするんですね。あなたは。」
理緒とアイズの周りに
無数の線が現れ
それが、結界のようになる
省吾「あぁ、誰も失いたくはないからな。」
無数の折り鶴が火織瑠に向かっていく
火織瑠「あなたなら、凍夜に賛同してくれると思っていたのに。残念です。」
邪気が形を成していく
そして、火織瑠専用の武具へと代わる
それと共に黒炎が放たれる
省吾「使いこなせるようになったのか・・・・だが、無駄だ!」
一枚の札が剣になる
その剣で黒炎を切り裂く
火織瑠「うふふっ、私の力を甘く見ないで。」
切り裂かれた黒炎が分かれ
省吾に襲いかかってくる
省吾「わからないのか・力の差が!」
紙の剣が盾に代わり
黒炎を防ぐ
理緒「(M)すごい・・・省吾君の力がまた・・・」
アイズの治癒が完了する
アイズ「うっ・・・」
アイズが目を開ける
理緒「アイズ君!大丈夫?」
アイズ「あぁ、なんとかな・・・それよりも・・・。」
アイズも起きあがる
理緒「大丈夫だよ。火織瑠さんの相手は省吾さんがしています。」
指さす
ちょうど火織瑠が黒炎を放っている
火織瑠「これならどう!」
それを折り鶴が貫いている
アイズ「アイツ・・」
アイズの言葉に
理緒「うん、本当に強いよ。省吾さんは。」
心配の種は違うようだ
アイズ「いや、火織瑠はまだ本当の力を出していない。」
その言葉の通り
火織瑠の焔の力が上がっていく
省吾の盾が燃えていく
省吾「なるほど、本当に強くなっている。」
省吾が何かを取り出す
白く輝く石を
火織瑠「そんな石っころで何をするつもり?」
膨大な邪気が満ちている
省吾「ふっ、実験だ。貴様はちょうどいい!」
白霊石が、形を成していく
火織瑠「なっ・・・」
火織瑠の邪気が押さえ込まれていく
省吾「俺たちが、ダークギアに何の対策もしていないと思っているのか?」
火織瑠の焔の力が弱まっていく
火織瑠「新兵器ってわけね・・・」
ダークギアの活動が著しくなっていく
省吾「そういうことだ。オレの力は、ダークギアを抑える!」
火織瑠の力が元々の力になっていく
火織瑠「うふふっ、その程度で私の力を封じたつもり?」
再びダークギアの活動がアップしていく
省吾「ふん!無駄だ!!」
火織瑠の反応速度を超えて
火織瑠のダークギアを破壊する
火織瑠「なっ・・・」
火織瑠がそのばに座り込む
省吾「誰もおまえの力を封じるだけ、なんて言ってないぜ。」
理緒も近づいてきて
理緒「本来は、ダークギアの破壊の道具です。」
理緒の腕にも光をまとった
光糸の剣が腕にまとわりついている
火織瑠「・・・今回は私の負けをみとめてあげるわ。でも、次は――――。」
火織瑠の体から炎が上がっていく
それと共に気配も消えていく
炎が消えると火織瑠の姿がなくなっている
アイズ「逃がしてよかったのか?」
アイズが近づきながら問いかける
省吾「あぁ、今回の依頼は、この施設の調査および奪還だからな。」
理緒がアイズの方を向き
理緒「でも、どうして一人で・・・」
アイズ「お前達は疲れているだろう?だから・・・」
省吾が少しほほえみながら
省吾「心配されるほど、疲れてはいないよ。それに、疲れているのはお前だって一緒だろ。」
島
完全に確保したようだ
由貴「これだけ確保できれば十分だな。」
海水を濾過する装置
簡単ではあるが、家までも出来ている
花音「なぁ、あんたって本当に何でも出来るんだな。」
できあがった者に敬意を示す
由貴「なんだ?今頃気付いたのか?」
頭をかきながら
花音「でも、調子には乗るなよな!」
ぱたぱたと走ってくる
キール「ねぇねぇ、食料をたーくさん見つけてきたよ。」
何かを引きずる音
花音「おぉー、そんなにたくさんあるのかー!」
今度は由貴が頭をかきながら
ため息をついて
由貴「(ため息)そんなにたくさんどうするんだよ・・・」




